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不変
この世には不変なものはないと思われているが、必ずしもそうではない。
例えば、爪切り。
切れ味が落ちて、爪が切れないという事態に陥ったことはあるだろうか?
そのようなことは聞いたことがない。
もう一つ、例を挙げるとすれば、名前である。
姓は結婚などの際に変わる場合があるが、名前は変わらない。
偽名を使っている人もいるだろうが、それは身を守るための手段であるため、仮面を付けているのと同義であると考えられる。
戦国時代、名前が変わることは多々あったが、今現在では住民登録やら保険やらで実名が必要になるため名前をコロコロ変えていたら、万が一、本当の名前を忘れてしまった時に困る。
故に、今は名前まで変えてしまったら、生きにくくなる世の中になってしまったと言える。




