3 両手を挙げて
一人称になったり三人称になったり…
小説を書くというのは思ったより
難しいです
発砲、マシンガンの残弾数も考えて撃たないといけないと考えると派手に撃てない
繰り返すがここは別世界だ
見たことない機体もマシンガンなどの武器を持っていない、しかし見たことないデザインの大剣や槍で未確認相手に戦っているのを見て直人は声がでなかった
直人は目立たないように森の中で援護射撃している。いきなり出てはこっちも攻撃されかねない。冷静に物事を判断するのは生き残るコツだと唯一好きな授業の中で教わったのを思い出した。そういう話は好きだ死にたくないから
急に倒れる未確認に見たことない機体は少し戸惑っているのか足で蹴って本当に倒したのか恐る恐る確認する姿はとてつもなく人間臭い、この事から直人はこの世界には銃などの武器の存在がないことを予想する。つまり弾が底をついたらマシンガンはゴミ同然となる可能性が高い
「まあ、知ってたら当然使いますよね!」
マシンガンを打つ!未確認倒す!隠れる!
直人はこれを繰り返す
反復作業も好きだ考えなくてもいいから
「おっと!」
横の森林の中から未確認が出てくるが折れたブレードで斬り倒す。
「今の俺は無敵艦隊かもしれない…」
マシンガンの弾が2度と手に入らないと思っていたがそれはそれでも良さそうだ折れたブレードでも充分戦える。言葉通り無敵艦隊かもしれない(一応言っておくが艦隊ではない)
しかしいつまでも順調に行くのが珍しいのが戦場だ
直人が気分良く見たことのない機体の援護をし敵を倒している時に、唐突にそれは来た
「でっけぇー…」
それは今までの未確認よりも数倍でかいが見た目は今まで見てきた未確認とあまり姿は変わらないつまりはでかくなった未確認と言うことだ
的がでかくなっただけかと思ったがある一体の機体が放った炎が直撃したのにも関わらずそこに立ち続けている未確認巨人にその考えが間違いだと言われた様な気がした
巨人が腕を振るう一機に向けて確実に当たるコースだがある機体が狙われた方の機体をかばおうとしたのか狙われた方の機体を直撃コースから弾いたが間に合わない!機体が2機吹っ飛ばされた
庇った方の一機はピクリとも動かなくなった
中に人間が載っていれば恐らく死んだのであろう…
もう一機も足が千切れて逃げる事はできなさそうだ
他の機体たちが庇おうとするが恐らくこのままでは全滅すると思ったのか動けない機体を置いて後退し始める
直人は動かなくなった機体を見た…彼は何を思って庇ったのか庇わなければ少なくとも彼は生きていられたであろう
直人はこれは戦闘であり死ぬ確率はゼロではないという当たり前の事を思いだした
直人の願いは死なないこと、生きて何かしたい事があるわけではない。無論愛する彼女がいるわけでもないし、両親は物心つく前にいなくなってて顔も知らない大切な人も…もういないそれでも生きたいと願うのは…死は終わりは怖いから
だから
「助けられるのに…それを見捨てるのはあまりにも気分が悪い」
冷静な部分の直人は助けるなと叫んでいる急に出てきた自分の事を味方だと思ってくれる
ほど向こうも無警戒ではないだろう
しかし直人は森から出ないという冷静な判断よりも自分の想いの方を守りたかった
その機体は突然に出てきた。アーシャの乗っているアルドバとも全く違うでもあの化け物イグノアーストではないと一目でわかる
少女アーシャ・サインスはとても驚いた
その機体は今にも潰されてそうになってたアーシャをかばってビースト級のイグノアーストに攻撃したのだ。イグノアーストは攻撃目標をその機体に変えアーシャは危機を逃れた
「アーシャ!大丈夫!?」
「レイ先輩!?私は大丈夫です!でも…マヤムが…私を庇って…うぅぅう…」
「泣いてる場合じゃないわよ!撤退するわよ!!!あの変なのがイグノを引きつけている間に!!!」
「で!でも!あの機体の人はどうするんですか!?置き去りにするんですか!?」
「人かどうかもわからないわよ!あんな動きする物に人が乗ってたら驚きよ!」
レイという女性が言う通りその機体は非常に身軽に動いていたまるで人間のように滑らかにイグノアーストの巨大な腕を回避している
「撤退よ!撤退!」
他のアルドバも戻ってきてアーシャのアルドバを支えてゆっくりながらも撤退していく…
「ようやく行ったか…」
直人は足を失った機体が撤退するのを確認した
ここまでは上出来である自分自身に花丸をつけてあげたいくらいだと思った。しかし大きな問題が生じているのも確かだった
「攻撃が全部効果ないってどう言うことよ…」
そう巨人は撃っても斬っても叩いても全ての攻撃に対して平然としている
攻撃が通じないということは勝てることもないだろう。小さい化け物とは段違いの強さに直人の頬に冷や汗が流れる
「うおぉっとぉお!」
巨人の攻撃は決して遅くはない直撃をくらう訳にはいかない
このままではいつかやられるそう判断したがやはりいい手が思いつかない
再び巨人が拳をくりだした直人はバックステップで躱せると思い跳んだが
「くっ!くそ!!!」
巨人の腕がちぎれ飛んできたのである!いわゆるロケット・パンチだ
直撃は避けたがバランスが大きく崩れ倒れ込んでしまう
そこを見逃す巨人ではない腕を振り上げ拳を握る
やられる!っと思った
が
ドンッ!!!
大きな音が響くと同時に巨人の胸に巨大な氷が刺さっていた。その氷は胸だけではなく巨人の体全体へと広がっていきやがて巨人はピキピキと音をたて崩れていった
「助かったのか…」
そこには銀と青のコントラストが綺麗な機体がボウガンのような物を持って立っていた
「助けて貰ったようだな…」
直人はクエンスを立ち上げるそして気づいた。他の場所の戦闘が終わっていたことにそして案の定6機に完全に囲まれていた
「どーしよ…これ…?」
完全に警戒されている、ここで不信な動きをとったら間違いなく攻撃されることは明白だ
青銀が光沢のあるボウガンを構える
直人は考えた、考えた結果はあまりにも馬鹿馬鹿しいが万国共通の意味があるジェスチャーだ
クエンスの両手を挙げる。
それはあまりにも堂々とした降参だった
アドバイスなどコメントを頂ければ幸いです