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異世界のクエンス  作者: ジンパル
始まり
2/9

2 異世界へようこそ!(出迎えは未確認生物)

気がついている人は気づいていると思いますが直人がいたのは未来の地球です。

西暦xxxxとかを最初につけておくべきでした…

「まじでどこだここ?」


直人は混乱していた。それもそのはずさっきまで敵が押し寄せる荒野の戦場にいたのに気づいたら森の中だ。


「とりあえず天国ってわけでもなさそうだし、てか天国でもクエンス乗れたらもう何がなんだかわからん」


クエンス事移動していたみたいで片手には折れたブレードをちゃんと持ちそしてマシンガンとナイフもきちんと装備している。先ほど戦い終わった後と全く同じ装備だ


「とりあえずじっとしているのはいけないだろ!本隊に戻ろう…って言っても本隊どこよ!?あとさっきまでの敵は!?俺死ぬ覚悟してたのよ!恥ずかしいセリフまで言っちゃってこれどうすんのよ!あーー!!!」


クエンスごとじったんばったん暴れる直人

混乱するのも無理もないだろう


しかし、その時近くの茂みの中から何やら動く影を直人は見た


「なんかいやがる…」


敵かもしれない、味方なら嬉しいのだが、直人はサブマシンガンを構える

そしてでてくる

異形な形の何かが…


「なんだよ…コイツは…」


そいつは液体金属を無理やり人型?に固めたような銀色の体を持つ異物だった

一応手と足があるのはわかるが

直人は見た瞬間嫌悪感を覚えた

そしてその異形は直人のクエンスを視界に入れたのか


『キェェェェェェエァァァァァァァア』


っと何とも表現できない声?で鳴き此方に近づいてくる。腕が光に反射していかにも切れ味良さそうな(やいば)に変形した時はぎょっとした。明らかに危険だとわかる。その姿を見た直人は


「うん…とりあえず逃げよう…」


全力で逃走を決行した

直人は決して臆病ではない。この事は青と正面向いて戦ったことからわかるだろう。

戦場に出ても人を殺すことに躊躇してやられるという事も多分なかっただろう。(決して人殺しを楽しむことはないむしろ戦いたくない)

現実をしっかりと受け止める事ができる少年

だ。

しかしこの状況は余りにも酷すぎた。


「うにぁぁぁぁぁあ!!!来るなぁぁぁぁぁぁあ!!!!」


ズシン!ズシン!ズシン!ズシン!ズシン!

っと直人はクエンスで走るがそれにしっかりついて来る謎の物体X(さっきそう名付けた)


『キョエェエェェェエエエ!クェェェェェェェエ!!!!』


埒が明かないそう考え直した直人はサブマシンガンで射撃するが


「走りながら後ろの敵を打ってもそりゃ当たらんか!」


しかし思いのほか謎の物体Xの動きが鈍くなったような気がした。直人はクエンスでなお走る。物体Xは諦めたのか追ってこなくなった。それを確認してしばし休みたいと思い茂みに隠れる事にした


「やっと諦めたかぁ、もう会いたくねぇな、絶対人なんて乗ってないわ、異形の生物だよあれ」


直人は考える、あんなクエンスは一度も見たことなかった。いや多分クエンスではない…やはり未知の生物と言った方がしっくりとくる。そして直人の考えをまとめて絶望した

やっぱりここは…


「地獄なのか?何か悪い事したのか… 俺?」


天国ならあんな奴はでてこないで、天使とか女神様とかがでてきて優しく微笑みの一つでも見せてくれるだろうが、あんな生物が天使っていうのは認めたくなかった


「確かに、授業とか出ないで昔のアニメとかいうのを真剣に見てましたよ。でもあんな授業どうでもいいと思うんですよ。何で敵に対しての暴言でほぼ構成される授業なんて聞かないといけないんだよ。仲良くいこうよ。命は尊い物なんだし…それがいけなかったのなら俺は後悔しないぞ!あぁ!後悔しない!絶対だ!クソ野郎!」


直人はどうやらオタクだったようだ

「やっぱり動かないといけないよな」


しばらく休憩していた直人だったがじっとしているだけでは状況は変わらないと判断したのか再び行動することにした


この休憩の間に決めた事はとりあえず全く会いたくないがまたあの謎の物体Xとの遭遇とした。その理由はそれしかヒントがなかったからだ。とりあえず接触してみて戦闘になったら戦闘もし仮に本当に確率は低いと思うが意思疎通が出来るなら話をして情報を得たい

直人はクエンスを動かした


「っで発見と」


直人は以外とすぐ謎の物体Xを発見した

そしてクエンスのスピーカーで直接はなしかけた


「あー…こんにちわ!ハロー!ボンジョルノ!後は…知らねぇや…とりあえず今日はいい天気ですね!貴方は何人ですか?私に敵意はありません!ここはどこですか?話がわかるならお話しましょう!」


対して謎の物体Xは


『キェェェェェェェエ!!!クェェェェエ!!!』


っとやばいくるか!?直人はそう身構えたが

特に何もしてこない。まさか意思疎通可能だったのか!?やったぞ!っと思ったら


『キェェェエ!!!クケケケケケケケケ!!!!』

『クゲゲゲゲゲゲゲ!!!クゲェヤァ!!』


なんとお仲間さんが二体もでてきたのであった。しかも囲まれていた。どいつもニタニタ笑っているような感じがした。


「期待した俺が馬鹿だったよ!クソォォオ!!!」


直人はすぐさま臨戦体制に入る折れてはいるがまだ使えるであろうブレードを構える

相手の速度はそんなにはないはずだ

それはさっき追いかけっこした時にわかった

正面の奴が腕を(やいば)にして突っ込んでくるやはりそんなに速くない!


直人も突っ込んだが最初は様子見でブレードを防御しやすいように構えたまま進む

青みたいにブレードを切り裂くような力があればおしまいだがそんな奴らに囲まれていたのならそれこそ詰みだ


直人のブレードは難なく未確認の刃を受け止めた。弾き返す!

そして切り伏せようとブレードを引いた時にもう一体が迫ってきて慌ててサブマシンガンをぶちまける


ズダダダダダダ!!!


『キェェェェェェエ!!!』


っと未確認が銃弾を受け動かなくなる


「案外脆いじゃねーか!」


弾き返されると直人は思っていたが攻撃が通じるなら勝ち目はある!っと確信した

そしてまた、もう一体突っ込んでくる


「学習能力も低いのか!?蜂の巣にしてやるぜ!」


すかさずサブマシンガンを打った!それで終わるはずだったのだが


ズダダダダダダダタ!ガチン!

っと弾が出なくなった

弾切れをおこしたのだ


「っ!?しまった!!!」


直人は意味がわからない環境にいきなり放りこまれたせいかカートリッジを変えておかないという凡ミスを犯してしまったのだ

あっという間に接近してきた未確認が刃を振るう!

やられる!!!クエンスの片腕を防御にまわすが間に合うかわからない!


直人は思わず目を閉じた…





しかし


パキン!

っと軽やかな音がした。それだけだった


「えっ?」


直人はそっと目を開けて見た、確かに未確認の刃は直人のクエンスに当たった。だが、真っ二つになったのは直人のクエンスでなく何故か斬った方の未確認の刃が折れていた

クエンスに大きな傷はついてないと思う


『キェェェエ?クェェエ?』


未確認も不思議そうに自分の折れた刃をみている

それを見逃す直人ではなかった!

クエンスで裏拳を放つ


ガンッ!!!

ドカーーーン!!!


っとそれだけで未確認は凄い勢いでふっとんだ

それを見た直人は確信した


「お前ら!雑魚かよ!!!」


見た目が異形なのでたっぷりと警戒していた過去の自分に文句を言いたくなった。

最初に襲ってきた一体が背中を向けて逃走する!

青から味方が逃げる時を思い出させた


「待てぇ!コラーー!!!」


直人はすぐ其の後を追うことにした

明らかにここは別世界だ…

直人がこの考えを繰り返してしまうのも

不思議ではなかった

何故なら目の前でクエンスではない機体が未確認生物と戦っていたからだ


直人は逃げる未確認を追っていたのだが未確認は仲間の方に向かっていたのか数が多くなった。だが問題なく直人は倒した


後に気づいたのだがクエンスのプレグレスシステムが発動していたのかクエンスの動きが

鋭く速くなっている様に感じるし実際そうなのだろう


最初の未確認の刃を弾いたのも青と戦ったおかげだろう。青と接触することで直人のクエンスは青の装甲の原子プログラム読み込み学習して己の力にした。


こう思い返してみるがプログレスシステムはほぼチート気味なのだが戦略兵器などで破壊されてしまう事も多いし何しろ他のクエンスに破壊されてしまう長生きできないのだ


そんな事は置いといて今の状況に陥った経緯の説明に戻ろうつまりは倒して進んでいたらなんか闘っていたそれだけである


「あんな機体見たことないし、他にもいるみたいだしちょっかい出しづらいな」


直人は機体と表現した理由は未確認よりも明らかに人間臭い動きをしているからだったからである

見た目もクエンスと似ている


直人の目の前の機体は2体の未確認と対峙している

機体は傷つき多分このままではやられてしまうだろう


「わざわざ目の前で死なれるのは目覚めが悪いし、ずっと未確認とランデブーしているわけもいかねぇし、しょうがねぇ少しばかり援護してやるか」


直人はサブマシンガンの銃口を構えた

クエンスのプログレスシステムはRPGのスキル習得とレベルアップみたいな物と考えて頂ければ嬉しいです

直人がオタクというのは結構重要な設定でありそのおかげで戦争よりの思考でなくあのような思考になったということなのです。

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