カラフルな日本
皆さん、お久しぶりです。私生活が混乱していて、創作意欲がなくなっていました。ルセ・バルジオ陸軍記は、不定期ですが、引き続き掲載、更新していきたいと思います。長い間、休んでしまったお詫びになるかは解りませんが、新しい小説を投稿したいと思います。どうか、よろしくおねがいいたします。
俺が住んでいるこの星には、謎が多い。深海探索も、宇宙探索もあまり進んでいないし、町中で突然、古代文明の遺跡が見つかったりもする。まあ、謎と言えば・・・。
「じゃあ、バカアニキ、アタシは先に学校行くけど、遅刻すんじゃ無いわよ。アニキが遅刻するとアタシまで笑い者になるんだから。」
最近、急に生意気な口を利くようになった、一歳下の俺の妹、上崎 遥も謎と言えば謎である。赤く長い髪をツインテールにした、元気そうでいて生意気な、かわいいけど体型が貧相な女の子である。ん?赤い髪ってなんだって?そうそう、約2世紀ほど前から、体内色素に異常をきたし、毛髪や肌の色が変化して生まれてくる人が増え、仕舞には、ほとんどの人がカラフルな体毛を持つに至った、というのを、嫌いな歴史の授業で散々聞かされた。原因はよく分からないし、興味もない。っていうか、理解不能だ・・・。(体内色素を決定する遺伝子の変異が云々、異常な数の特定色素が分泌されるようになる、とかなんとか。)
ぼーっとしてても俺の頭脳ではそろそろ限界が近いと分かったので、制服を着て、カバンを担ぎ、食パンをかじりながら高校に行くことにした。