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Position
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「本当の意味での過去ではなく、違う時間の流れの時間軸…異時元へ移動する。
これができただけでも大したものだ。人類はここまで進歩したのだなと。しかし…」
「確かに、本当の過去ではないことを証明する必要はあった。
歴史を改変したいという奴らの牽制にはなるだろう。…だが、あの方法しかなかったのか?」
「私はぞっとしましたよ。彼らは狂っている!!」
「法的には処罰できない。しかし、このまま野放しにもできないだろう。
次の研究が役に立つものとは限らないんだ。あんなことができる人間なのだから。」
「おや、どうして?あなた方も興味がおありだったのでは?
科学のため、人間の進歩のために犠牲は必要なのではなかったのですか?」
「そうして、あれは本当の『我々の時間』ではない。何も影響を受けない。何が悪いんです?」