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未熟なナイトの話

ゲーセンの帰りの30分で

構想をおわした作品です

面白く書けるよう努力します!

あの日以来、俺は超人的な力が使えるようになった。


春休みも終わりに近づいた、ある雨の日


俺は正気を失った


失った…はずだった


「ぐaptmjpヒヤJgptm…」

「ど、どうしたのよ颯太」

母の声が聞こえる…

俺の声は…とどいてないのか…?

「何を訳の分からないことを言ってるのよ?」

「あぐ…あgjatpgjwmj」

俺は人の言葉を話せなくなった…


俺がコワレタ日からしばらくたったある日…

俺の母は俺を大学病院に連れて行った


そこで俺は、『彼女』に会った


母が知り合いの医師と会話をしているときに、見たこともないくらい可愛い少女(っていっても年は同じくらいだろう)が俺に近寄ってきた。


「アナタは話せないのね」

この子は…今なんていった?

「なら、私がアナタに力をあげるわ…」

何を言っているんだ?


その瞬間…俺の目の前は眩い光に包まれた。


「話してみて…アナタの声を聞かせて」

「う…あ、は…話せる!?」「アナタの脳は能力の開花に耐えきれずに壊れてしまった。私は再生の手伝いをしただけ…」

「の、能力?なんだよ、それ?」

「それは私にもわからない。アナタが自分で理解するしかないわ」


何時の間にか…目の前に少女は居なかった


母が戻ってきて、俺が治った事に気づくと、涙ぐんで喜んでいた。


その日以降

春休みの終わる日まで、俺の頭からあの少女の事が離れることは無かった。


始業式の日

俺はいつものように早めに家を出て、まっすぐ学校に向かった

学校に着くと、見慣れた顔が俺のことを呼んだ。

「お?颯太じゃないか、おはよーさん」

同級生の一樹(いつき)だった。

「ん、おはよーさん。毎度早いな」

「いやいや颯太も早いだろ?」

その後も他愛もない世間話をして、ようやく開いた昇降口から教室に向かった。


なんと、今日は転校生が来るらしい


しかも、どうやら俺のクラスつまりは二年一組に転入するらしい


名前は…藤堂紫苑(シオン)というらしい。

例のごとく、黒板には担任の書いた『藤堂紫苑』の文字があり、俺達の目の前には新品のセーラーを着た色白の美少女が立っていた。


けど、俺の目には違うように映った。あの少女だったのである。


そして、丁度俺の横が空いているからと言って担任はシオンを俺の隣の席に座らせた。


「久しぶりね、元気だった?そ、そうた君?」

俺の名前を間違えずに読みやがった!?

「え?あ、お陰様でな。あの時はありがとう」

「私は、当然のことをしたまでよ」

と…当然だと…?

「本当に助かったよ」

「ところでアナタ、能力は分かったの?」

能力とは未だに何のことやらわからないままだった

「いや、さっぱりだよ。それより、なんでこの学校に来たんだ?」

「それは秘密よ」

簡単にあしらわれてしまった。


その後クラスの男連中が俺に数多の質問を無理矢理答えさせようとしたのは言うまでもない


始業式からしばらく経って、先生方が会議があるとのことで午前で学校が終わった日に、俺はすぐに帰ってしまったシオンのことが妙に気になり、追いかけることにした。


人通りの少ない路地を進むシオン。すると、突然黒いジープが現れて、中から黒ずくめの男たちが中から出てきた。


「探しましたよ?藤堂紫苑。我々の研究対象!!」

リーダー格であると思われる男は、そうシオンに怒鳴った。

「さぁ、行きましょう。アナタは黙っているだけでいいんですヨ?」

「い、イヤ…私は、戻りたくない…」

「あぁ!?なんつったクソガキ?てめぇなんざ俺達にかかれば赤子同然なんだぜ?」

「私は戻りたくない…」

シオンは本気で嫌がっているようだった

「仕方ないですね。お前たち、陵辱の時間ですヨ?」

俺は見てられなかった。これから起こるであろう事を想像したくなかった。

「やめろおぉぉぉぉ!」

俺は勝つ見込みは無いと知りながら男たちに突っ込んでいった。


「おやおや、小さなナイトの登場ですか?ヒャハハハ笑えるよ、傑作だ!」

「シオンに触れるな!」

「そうた君?やめて!殺されるわ!」

「そーですねー、私はこれから仕事もありますし、ここはお前達に任せます。ザビーネ?頼みましたよ」

「承知しました、さぁ少年。その少女を守りたいなら、我々を倒すんだな。フフフハハハ!」

リーダー格の男は他の男を数人従えて車で走り去っていった

しかし、問題はこれからだ。

目の前には大柄な男が4人。時間を稼いでシオンを連れて逃げるか…それともこのまま戦うか…

俺には絶望の選択肢しか無いように思えた。


「少年、ナイトというのは、クイーンを守れてこその称号なのだよ!」

言い放つと同時に、ザビーネと呼ばれた男は、ボクシングの要領で、俺に連続攻撃を仕掛けてきた。無論、避けられるはずもなく、その全てを俺は真正面から受け続けた。「ぐ…がは…ぶふ…んがっ…」

「その程度か?ナイト気取りの少年よ!」

「やめて!死んじゃうわ!お願いよ!私は…私は…」

「い、言うな!それ以上は…ハァ…絶対に…言うな!…アァッ…ぐふ…ハァ…」

言ってやった。俺が守りたいと思った少女は、特に何の関わりもない俺のことを案じて、涙を流しながら懇願していた。

「だって!私のために、そこまでしなくたって!」

「君だから…ガァッ…や、やるんだ…ぐあぁ…俺を…ハァ…救ってくれた君だから…」

「恋人ごっこは、そこまでだ、少年よ。そろそろトドメといこうじゃないか!」

ザビーネは、懐から軍用と思われるほどに鋭いナイフを取り出して、それを俺の喉に突き立てた。


「イヤァァァァァァァ!」シオンの声が聞こえる…俺は…このまま死ぬのだろうか?

死にたくない…ここで死んだら、シオンを…守れないじゃないか!

俺は…俺は死にたくない!


「ぎゃはぁぁぁ!」

ザビーネのものと思われる叫び声が聞こえた

俺は…死んでいない


俺の目に映ったのは、俺を守るように迸る無数の電撃だった


「な、なにしやがった小僧が!」

見るとザビーネの右手は真っ黒になっていた

「…ハハハ!理解したぞ少年。貴様も能力者だったとはな!生身の人間だと手加減したのが運の尽きか!」

これが…俺の能力だって?

「少年よ。殺すには惜しい人材だが、覚悟しろ!俺は能力を使うと手加減できないんでなぁ!!」

今度はザビーネの周りが少し歪んで見える。

これには見覚えがある、そう…『蜃気楼』だ


「火傷じゃあすまないぜ?ヒャハハハ!」

「これが能力なら応えてくれ!俺は目の前の女の子一人守れないような腑抜けには…なりたくない!」


次の瞬間、薄暗くなってしまった路地を閃光が駆け抜けた。

「ほう…やはり…ナイトだったか…少年よ…」

ザビーネはそのまま道の真ん中に倒れ込んだ


「シオンを…放せよ!…」残りの男共は、ザビーネの敗北と共にどこかに行ってしまった

なるべく早く更新します

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