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チェスターは再び視察に行く②

次に向かったのは、宇宙港の建設現場だ。


建設担当のルイスが合流し、俺に説明してくれる。


「まず、地上から宇宙へと伸びるこの巨大な塔の説明を致します。この塔の内部には、非常階段しか設置しません。その分、壁を厚くします。また惑星の自転から塔が捻れで破損するのを守る為、塔全体に強化魔法陣を設置しています」


「それじゃあ、荷物の積み降ろしはどうするんだ?」


「はい。宇宙港と塔の地下に建設中の物流センターに、移転魔法陣を設置し、直接荷物の移動を行います」


現在の帝国首都星の宇宙港は、大型や超大型船が停泊し、一度に大量の荷物を下ろす。


それに比べて、俺が建設中の宇宙港は、小型か中型の宇宙船しか停泊出来ない。


だから、量では負けるから、スピードで勝負するらしい。


確か…日本でも穀物等は、貨物船で運んでいた。


時間はかかるが一度に大量の荷物を積めるからだ。


でも、ボージョレ・ヌーボーは、飛行機で空輸していたのをテレビニュースで見た記憶がある。


上手く住み分け出切れば問題ない。


建設したは良いが、赤字では目も当てられない。


その後も、いろいろ説明を受けた。


宮殿に設置されている、あの透明な板を地下の物流センターに多数設置するそうだ。


部屋から部屋へ移動する時に乗る板だ。


あの板の上に乗って、タブレットを操作すると、ゆっくり浮き上がり、そして廊下を進む。


空港に設置されている、動く歩道みたいなやつだ。


あの板の上に宇宙港から移転させた荷物を載せて、トラックや貨物車に積み込むそうだ。


本当はあの板に載せた荷物を、そのままトンネル内を進ませ、海を埋め立てて作る物流センターまで運ぶ事も可能らしい。


でも、それをすると、領民達に与える仕事が減ってしまう。


だから、あの板を使うのは、俺の意向を汲んで、宇宙港地下に作る物流センターのみにするそうだ。


「それから、この島に建設する教会と孤児院ですが、運営はミアとエラが行いたいと申しております。如何致しますか?」


「別にかまわないぞ!」俺は許可を出した。


あいつらは、情報担当を任せたが…子供好きなのかな?


まあ、良い。


やりたい人に、やりたい仕事をさせるのが、一番成果が上がるからな!


その後、島の宮殿に行く。


広い運動場で若い男女が訓練中だった。


「あれは何だ?」


「はい。警察官です」


「警察?」


「はい。島の警備をさせます。ここは帝国首都星です。多数の兵士を配置すると、帝国軍の警備隊や憲兵隊、それに近衛隊が良い顔をしません」


「チェスター様の宮殿の警備のみ兵士に任せて、それ以外の島の警備は、警察官に任せます。彼等が1期生です」


「警察以外に消防官の育成もスタートしています」


「そうか、それなら良い」


部下達が一生懸命に頑張ってくれているから、俺があまり口を出すべきじゃない。


「そう言えば、銀行設立ってどうなった?」


「はい。ポール殿とシュテフィーが打ち合わせを行いながら、進めております。先週、銀行設立の申請を提出したと聞いております」


うん。


良い感じに進んでいる。


俺は嬉しくなった。

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