四大天使誕生!?
「殿下。今日は武器の使い方を学んで頂きます」俺がそう告げると、殿下は「分かった!」と仰る。
室内運動場で剣のレッスンをする。
しかし…殿下は既に剣を学んでいた様で、俺が教える必要は無かった。
そればかりか、短剣も槍も扱い慣れている様で、俺が教える必要が無い。
そこで銃の扱いを教える。
どうやら銃は初めてだった様だ。
「殿下。銃を持つ右手を上に真っ直ぐ上げて下さい。そして左手を添えるのです」
「狙いを定めて引き金を引いて下さい」
殿下は「分かった」と仰る。
パン!パン!パン!
発射音がする。
1発目は、的の外側ギリギリだった。
2発目は、的の中心から少しだけ右側。
そして3発目は、見事に的の中心に命中する。
殿下は、銃を左手に持ち変え、そして発射する。
パン!パン!パン!
先ほどと同様に3発目で的の中心に命中させた。
やはり、この人は天才ではないだろうか?
その後、暫く銃を打つ練習をしてから、今度は整備を覚える。
★★★★★
今日の訓練は、パワードスーツを着ての訓練だ。
執事が空間魔法を発動させて、殿下のパワードスーツを取り出す。
この執事は、空間魔法が使えるのか…
空間魔法を使える人は少ない。
流石は宮殿の執事だな。
殿下がパワードスーツを着ると、スーツがみるみるうちに小さくなり、殿下の体にフィットする。
…サイズ自動調整の魔法が付与されていたのか!
流石は皇族だ。
こんな貴重な物を持っているなんて…
驚く俺に執事が「この事は内密に願います」と言う。
俺は承諾する。
余計な物は見ないし、余計な事は聞かない。
これが長生きするコツだ。
俺もパワードスーツを着込む。
殿下と共に、左手に盾を持ち、右側に刃を潰した斧を持つ。
そして交互に、攻撃と盾を使って防御の練習をした。
この重いパワードスーツを着ているのに、殿下と訓練していると、まるでベテランの陸戦隊員と訓練している様な感覚になる。
やはりこの人は天才だ。
俺の様な不器用な人間は、反復継続で何度も訓練をして、体で覚える。
しかし殿下は、ほんの数回でマスターしてしまう。
こう言う人を天才と言うだと思う。
こうして、殿下との訓練を終えた。
「殿下。もはや私が教える事は御座いません。本日で卒業で御座います」そう言って俺は頭を下げた。
「レオン少将。本日までありがとう。礼を言う」殿下はそう仰った。
宮殿を出た俺は、首都星にある陸戦隊本部に向かい、報告書を作成した。
★★★★★
ガブさん!
無事に魔法も、体術も射撃も、すべて終了したぞ!
《はい。マスター。おめでとう御座います》
《ではマスターサイコロを振って下さい》
サイコロ?
何だっけ?
《転生する時に神の倉庫から選んだサイコロです!》
…そう言えば、そんなのもあったな~
完全に忘れてたよ~
俺はスキル・ストックからサイコロを取り出す。
…なあ…ガブさん。
大丈夫だよな?
《何の問題もありません!》
俺がサイコロを手にとると《サイコロを振って下さい》と頭の中に声が響く。
俺はサイコロを振った。
12が出る。
幸運が限界突破しているからだ。
《スキルを選択して下さい》
また声がする。
ガブさん、どうする?
するとガブさんが《大魔導師を選んで下さい》と言う。
大魔導師?
そんなスキル持ってたっけ?
《はい。既にマスターは取得済みです》
俺が知らないうちに、大魔導師のスキルを取得済みだったらしい。
スキルの管理はガブさんに任せている。
面倒だから、いちいち報告は無用だと言った事を思い出した。
俺は「大魔導師!」と言う。
すると《スキル限界突破の効力により、上限を突破しました!》
《魔王のJOBを取得しました!》
…なあ…ガブさん。
大丈夫か?
《問題ありません!》
《マスター。サイコロを振って下さい》
ガブさんが言う。
まだ振るの?
大丈夫なんだよな?
《問題ありません!》
俺がサイコロを手に持つと《サイコロを振って下さい》また、機械的な声がした。
俺はサイコロを振った。
当然12が出る。
《スキルを選択して下さい》
ガブさん!どうする?
《武の達人を選んで下さい!》
何か…また俺の知らないスキル名が出てきた。
俺はガブさんに言われた通り「武の達人」と言う。
また機械的な声が聞こえ《限界を突破しました!》
《武王のJOBを取得しました!》
魔王に武王。
ひょっとして、俺は人間をやめたのだろうか?
《マスター。JOB魔王とJOB武王の統合をしますか?》
本当に大丈夫なんだよな?
嫌な予感がするんだか…
《何の問題もありません!》
じゃあ、統合するよ。
「YES!」
《JOBの統合を開始します…統合中…統合中…成功しました!》
《魔王と武王のJOBが、武と魔法を司る大天使ミカエルに統合されました!これにより大天使ミカエルのJOBを取得しました!》
《ミカエル取得により、JOBが三大天使から四大天使に変更されました!》
ガブさん!本当に大丈夫なんだよな?
この世界の神に怒られるんじゃないか?
《何の問題もありません!!》




