表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/52

第1皇子ゲルハルト。

俺はゲルハルト。


第1皇子だ。


俺が産まれた時は、第3皇子だったらしい。


しかし兄2人が死に、俺が第1皇子に繰り上がった。


きっと死んだ兄達は、運が無かったのだろう。


運も実力のうちだと言う。


いま、私はワグナー公爵家からの返事を待っているところだ。


第1皇子であるこの俺が、ワグナー公爵家のソフィア嬢との婚約を打診した。


第4皇子のチェスターと婚約の噂を耳にしたが、ワグナー公爵家は寄子男爵家の件で信用を落とした。


第1皇子の俺とソフィアの婚約が決まれば、ワグナー公爵家の信用が上がる。


第1皇子と第4皇子では、第1皇子の俺を選ぶに違いない。


第1皇子の方が格上なのは、誰の目にも彰かだ。


だからきっと、俺との婚約話に飛び付いてくるだろう。


生意気な事に、第2皇子のハルベルトは既に婚約者がいる。


第1皇子の俺より先に婚約者を決めるなど、不敬ではないのか?


そんな事も分からない愚か者に違いない。


ハルベルトの派閥は、門閥貴族が多い。


きっと門閥貴族達に良い様に使われて、傀儡にされているのだろう。


愚かな奴だ。


しかもハルベルトの婚約者は、ボーデン公爵家令嬢だ。


ボーデン公爵家は、帝国有数の資産家で有名だ。


ハルベルトがボーデン家令嬢と婚約したせいで、年頃の公爵家令嬢は、ワグナー家のソフィアしか居なくなった。


第2皇子のハルベルトが公爵家令嬢と婚約した。


俺も公爵家令嬢と婚約しないと立場が無い。


まあ、婚約が決まったら、多少はワグナー公爵家に便宜を図ってやるか。


しかしハルベルトは邪魔だ!


俺が皇帝に即位したら、じわじわと追い詰めてやるか。


今から楽しみで仕方無い!


俺が頭の中で、ハルベルトを虐める方法を教えていると、側近のエミールがやって来た。


「ゲルハルト殿下。大変です!」


俺が、どうやってハルベルトを虐めてやろうか?


楽しく考えているのに、空気の読めない奴だ!


こいつは母上が選んだ従者だから、勝手に首に出来ない。


俺は仕方無く、エミールの話を聞く事にした。


「騒がしぞ!エミール!」


「失礼致しました。緊急にお伝えするべきと判断し、まかり越しました!」


「それで何があったのだ?」


「はい殿下。チェスター殿下とワグナー公爵家令嬢ソフィア様との婚約が決まりました」


「…ふざけるな!何でそうなる?」


「いったい、何が起こったのだ!」


「以前から噂がありましたが、事の経緯は不明です」


「チェスターを呼べ!婚約を辞退させる!」


「殿下。恐れながら…それは無理で御座います」


「なに!何故だ!」


「既に宰相殿下を通じて、皇帝陛下に打診され、皇帝陛下の承認を得ているそうです」


「ふざけるな!」


俺を馬鹿にしやがって!


「エミール。下がれ!」


「暫くの間、誰も入れるな!」


「俺を1人にさせろ!」


俺がそう言うとエミールが退出する。


くそー!


ふざけやがって!


俺の面目丸潰れではないか!


何か良い手立ては無いものか?


暗殺者を送り込んでチェスターを始末するか?


それともチェスター派閥の貴族を抱き込み、不正を働かせて、チェスターごと葬るか?


それでは時間が掛かるか…


いっそのことチェスターの不正をでっち上げて信用を落とすか?


俺が思案していると、エミールがやって来る。


「エミール!暫く1人にしろと言ったでは無いか!」


「それが…ランスベルク伯爵が面会を求めております!」


「暫くの間は、面会出来ないとお伝えしたのですが…」


伯爵から言われ、断われなかったのか?


だから下級貴族出身は嫌なのだ!


ランスベルク伯爵か…追い返す訳には行かない。


俺の派閥の上位貴族だ。


仕方無い。


「エミール。伯爵を呼べ」


「面会する」


「承知致しました!」


エミールが下がると、代わって伯爵が入室する。


「お時間を頂きありがとう御座います」


伯爵が頭を下げる。


「気にする必要は無い。それで何用だ?」


「はい殿下。殿下にご提案があり伺った次第です」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ