チェスターは、秘書と商人を召喚する。
ガブさん。
もう人材を用意したのか。
流石!仕事が早いな!
《はい。マスターの為に優秀で忠実な部下を用意しました》
俺はガブさんが用意してくれた人物をストック内から出してみた。
男性1人と女性3人だった。
4人が一斉に頭を下げる。
「顔を上げて。楽にしてくれ!」
俺がそう言うと、4人が顔を上げる。
…美男・美女だった。
女性1名が1歩前に出てくる。
「秘書を勤めさせて頂きます、公爵級悪魔のバイオレットで御座います」
「こちらに居ますは、我が眷属の伯爵級悪魔のエラ。それとサキュバスのミアで御座います」
バイオレットがそう言うと、改めて美女2人が頭を下げた。
…いま、悪魔って言わなかったか?
俺がそう思っていると、今度は男性が名乗る。
「商人の伯爵級悪魔ノアで御座います。ギブソン商会を立ち上げる予定で御座います」
…ほら、また悪魔って言った!
ガブさん!悪魔って言ってるぞ!
大丈夫なのか?
《問題ありません》
えー!でも…悪魔だよ!
《問題ありません》
そうなの?
《はい。マスターに忠誠を違っています》
《また、マスターの眷属ですから、裏切る心配もありません》
《マスターが設定したコアな命令に従って行動します》
そーなの?
なら、心配いらないのか?
まあ、いざとなったら俺が責任取れば良いのか?
前世でサラリーマンをしてた時も、部下のミスをフォローしてたし。
…俺が責任取れる範疇で収まるのか?
《マスター。何も問題はありません!》
…まあ…今更言っても遅いか。
もう召喚しちゃってるし…
なあ、ガブさん。
彼等の身分証とか、どうしようか?
ここは宮殿内だ。
不味いよな…
《知恵を司る大天使ウリエルの力を使い、既に身分証を作成済です》
《本人達に持たせてあるので、心配いりません》
身分証を偽造したのがバレたら、ヤバいんじゃないの?
《本物の身分証なので、問題ありません!》
えっ!どう言う事?
《身分証を偽造すれば犯罪です。しかし、ウリエルの力を使い、本物の身分証を作成しました》
《従って、犯罪には当たりません!》
…そう言う理屈なんだ…
《マスター。彼等に指示を出して下さい》
「バイオレットは、秘書として俺の補佐を頼む。それと情報収集だ」
「俺は第4皇子で、他の派閥の動向が知りたい」
派閥争いに巻き込まれたらたまらないからな。
「それから、使用人登録もしといてくれ。ちゃんと手続きしとかないと、後で面倒な事になる」
「承知しました!」
「それから、ノア。宮殿の中だと窮屈だ。自由に動ける拠点が欲しい」
「本格的な情報収集は、拠点が出来てからだな」
俺がそう言うと「承知しました」と言って頭を下げた。
「それから、バイオレット。魔法金属を換金したい。帝国銀行のポールを呼び出しといてくれ」
「承知しました」
「後は…ハルベルト兄上に、俺の婚約の話が進んでいると報告したいから、アポを取っておいてくれ」
「頼んだぞ!」
「はい。承知しました」
★★★★★
バイオレット達は、執事のセバスチャンに挨拶に行き、無事に俺の専属使用人登録を終えた。
ガブさんによると、俺専属の執事やメイド。
護衛騎士等の準備も整えてあるそうだが、それらは拠点が準備出来てから召喚する事にした。
どんな人材を用意したのか?
ガブさんには、聞いていない。
何故なら?
嫌な予感しかしないからだ。
…聞かない方が良い気がする…
明日も1話アップします。




