WABISABI -Prologu End-
君の一言が、僕になって
僕のため息が誰かの涙に変わる。
その涙はどこへ続き、どんな物語を歩んでいくのだろう。
ーこれは、君が選ばなかったはずの誰かの物語。
-Prologue End- "WABISABI"
ー音のない世界ー
ー 寂しさと孤独は別々の感情?
それとも同じ場所からきてる?ー
感情とは実に矛盾した生き物である。
好きなのに言えない。
信じたいのに疑ってしまう。
笑っているのに泣いている。
泣いているのに、どこか救われている。
この物語に登場するのは
決して完璧な人間たちなんかじゃない。
むしろ社会の構造からズレた異物者たち。
どこか壊れていて
それでも誰かのために生きようとした人たち。
きっかけは、たった一言だった。
「一口ちょうだい」
その言葉に全部詰まっていた。
これは感情と感情がぶつかり合って
世界を静かに破壊していく物語だ。
だが、そこには見えない痛みと
見えない何かがあった。
誰かの一口を食べたいと願うこと。
それがどれだけ切実で、優しくて、
ときに狂気じみた行為かを
幼かった僕たちはまだ知らない。
世界が音を取り戻すとき
僕たちの心には確かな日が宿る、、、、、、
物語は続きます。
今後はそれぞれの視点から描かれるサブストーリーの展開も視野に入れて活動しています。
お気に入りの誰か、同じ痛みを持つ誰かを見つけながら
この世界に触れてもらえたらうれしいです。