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初登校Ⅱ

こうして、僕の朝のルーティンを終えたころに母さんは起きてくるから、二人で朝食を食べる。

「そういえば、蒼來、新しい制服、ちゃんと似合っているわよ」

「...ん、ありがとう、母さん」

「あら、照れてる?」

「まさか。誉め言葉がうれしいのは確かだけど、照れはしないよ」

「まあ、あなたそういう質じゃないものね」


「僕を照れさせるなんて百年早いさ」

「どこで覚えたのその言葉は.....?」

「母さんが買ってた漫画」

「ああ、あれね.....気に入ったの?」

「いや。今の言葉は覚えているけど、物語の展開がだれすぎていてだめだねあれ。あれをよく出版しようと思ったよね」

「辛辣ねぇ....確かにあれはちょっとあれだけど....」


朝から漫画の酷評から始まるクレイジーなご飯を終えたところで、僕は学校に行く準備を始める。


教科書よし、ジャージ良し、筆記用具よし、お弁当もよーし。


荷物も全部持ったので僕は家を出る....前に母さんに声をかけられた。


「ちょっと待ちなさい、蒼來」

「....どうしたの?」

「いえ、少し注意してほしいことがあってね」

「注意...?」

「昨日も言ったかもしれないけど、今の蒼來は、傍から見たらとーってもかわいい幼女にしか見えないから、誘拐とかには気をつけなさいよ」

「ああ、そういうことか。でもまあこんな僕を誘拐しようだなんてリスキーだと思わない?世間体的に」

「まあ、目撃されたら秒速で通報されるわね。高校生相手より明らかに事案だってわかるし」

「だから僕は心配いらないよ。それに、僕だって伊達に十七年生きていないさ。護身くらい自分でできるよ」

「....確かに、杞憂だったわね、あなたにとっては」

「むしろ母さんこそ気を付けなよ。30代後半とは思えないほど若々しくて綺麗なんだから、狙われると思うよ」

「ふふ、ありがとう。心配してくれて。私も気をつけるわ」


実際母さんは昔誘拐されかけたことがあるから、気をつけて欲しいものだ。


朝食を食べ終わったら後は荷物を持って家を出るだけ。


僕は学校との距離にしては割と早く家を出るので、学校に着くのもクラスで1番早いかも。


もちろん部活で朝練がある人は除いてだけど。


学校への距離は近い方なので徒歩。

朝早めと言ってもそれは学生の基準である。


社会人なんかは僕らよりももっと早く家を出て職場へ向かっている人がいる。


なのでそういった人たちとは通学中によくすれ違う。


ただ今日、いつもと違ったのは、すれ違った人から、

「なあ、あんな可愛い娘、この近所にいたか...?」

「いやぁ、見たことないっすねえ」

「あの娘かわいいわねえ....小学生くらいかしらね」

「いや、あの娘、春坂高校の制服着てません?」

「!?」


なんて声を聞く。



まあ妥当な反応だとは思うよ。


にしても大人の人でこの反応だと、生徒の反応はどうなんだろうか。

….これの2割増くらいで騒がれそう。いやだなー。




登校に若干の憂鬱さを覚えつつも学校へと到着。



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