4話 真面目にお勉強しますっ!
深夜テンションなのでおかしいとこもあります。ご了承ください。
次の日からサーシャはいつにも増して真面目になった。
いつも少し不満げに受けていた授業も率先してやるようになり、剣術や魔術などの実技も今までより熱心に取り組むようになった。
その変化に少なくとも家庭教師たちはとても驚いており、気になった家庭教師たちはサーシャにこう聞いてみた。
「なぜ、それほどまでに一生懸命に取り組まれているのですか?」
と。すると、サーシャから思わぬ回答をされ、さらに驚くことになる。
「お慕いする方のためですわ。あの方のために、私は立派な淑女になるのです」
今まで恋愛のれの字もなかったサーシャが、こんなことを言ったのだからそれはもう驚くだろう。
※一応言っておきますが、サーシャは現在八歳です。
そして、その変化は勉学だけではなかった。
礼儀作法などの貴族と関わる上で必要な学習で、いつも及第点であったサーシャがマナーの鬼とされる家庭教師に完璧と評されたのだ。
もはやなにも教えることがないサーシャに、家庭教師たちは自分たちが無力であることを悟った。
だが、まだまだいて欲しいというサーシャの願いに、家庭教師たちは折れるしかなかった。
「ふふ。全部ルタ様のためですもの。頑張りますわ」
そうして、二年が経った。