伝説の勇者、必殺技はおにぎりドラゴン
この小説がめちゃくちゃなのも「小説家になろうラジオ」ってやつのせいなんだ。
はあい。私は聖女。今から異世界の勇者を呼び出しちゃうぞ♪
理由は皆も知っての通り、我が国を襲う大魔王オーマを倒すため。
文学少女の私は、ブラウン管テレビで幕末を見るとか予習もばっちりだから今回は優秀な忍者を呼び出しちゃおう♪
「聖女様、キモイですぞ」
不敬な大臣は後でしばく。
「ふう、俺を呼んだのはお前か?」
けど、出てきたのはまさかのサラリーマン。失敗しちゃった?
「安心しろ。俺には必殺技がある。その名も、おにぎりドラゴン!」
いや、何一つ安心できないんだけど。
「それに、名探偵でもある俺はそこの大臣が大魔王オーマであることも見抜いているからな!」
えっ?
「ふふふっ、よくわかったな。さすが勇者よ」
太った大臣が服を脱ぐと真黒な衣に身を包んだ大魔王オーマが現れた。衣の上に服を着ていたから太って見えたのね。わあ、すごい伏線だー
っていうか、私ピーンチ!?
「な、なぜ国を襲うの?」
「ふん、そんなのただの暇つぶしだ」
「なんて邪悪な大魔王だ! さっそく倒させてもらうぞ、くらえ、必殺! おにぎりドラゴン!!」
ぎゃおーん。
勇者が必殺技を言った瞬間、入道雲にも届きそうな大きさのドラゴン……の形をしただけのおにぎりが現れた。
「ただのでかいおにぎりじゃねえか!」
「くっ、伝説の森の海苔が使われているだと!」
森の海苔ってなんだよ!? 海でとれ!!
「ふふっ、この技の会得のためにボロアパートに住みながらブラック企業で働き、何度体を壊したことか……しかし! その度に、私は牛乳を飲みながら耐えきったのだ!!」
体を壊したのってお腹じゃない? あと、牛乳腐っていなかった?
「しかし、でかいやつは足元が弱点なのは必然、くらえっ!」
大魔王の魔法は、コントロール良く足元の米を破壊し、おにぎりドラゴンを倒すことに成功する。しかし、
「ぎゃああああ!!」
倒れたおにぎりに大魔王は押し潰されてしまった。
「おにぎり……仇は討ったぞ」
「本人がね」
こうして、国は平和になったが、もとの世界に返せないことをおずおず伝えると、農民になるからいいさと言い残し、勇者は去っていった。
私はなんだかんだで救ってくれた彼の勇士を忘れないだろう。
後、私は聖女の偽物のただのおねぇということは最後までばれなかった。
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