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その2


第2弾


今回も頭を空っぽにして読んで下さい。








コロコロ、コロコロ。


弾むように廻るように心が踊る。


自分の中から何かが溢れ出し、それが形になっているような。きちんと刻まれているような、幸せを感じている……はずだった。



いつからか溢れる思いも枯れていき、すっかりからっぽになってしまった。


掠れゆく意識の中でもう何も残せないのだと、あの人の役には立てないのだと実感する。


カラカラ、カラカラ。


虚しい音が響く中で最後なのだと悟る。何も出来なくなった身体はポトリと深い谷へと落ちていった。





-------------------------





サラサラと踊るあの子が愛しくて、自分の全てで受け止めた。


いつだって、何度だって。そう思いながら腕を広げる。


あの子の気持ちが刻まれるこの幸福が永遠に続くのだと思っていた。



いつからかあの子の足取りが重くなった事に気付いた。


そして自分の受け止める力も弱くなっている事にも気付いてしまった。



終わりは突然訪れる訳では無い。



あの子の乾いた音が聞こえた時、自分も最後であると分かった。


もう後ろには何も無い。


あぁ、同時に終わりが来たのは逆に幸せだったのかもしれない。


もう、踊るあの子を受け止めることは出来ない…意識は一瞬でパタンと暗闇へと閉ざされた。





































「このボールペンお気に入りだったんだけど、インク切れちゃった……ノートも終わっちゃったし買いに行かないとな。ボールペンは捨てて、ノートは読み返すかもしれないからここら辺にっと…」





多分同時に無くなることはないかなぁと思いながらも、同時だったらある意味幸せかなと。

もう会えなくなるからちょっと悲しいけれど。


ただノートとボールペンだと分かるとちょっとクスリとしませんか?



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