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運命を背負った少女と最強の守護者  作者: 英雄王ヨカ
4章[救う為の始まり]
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4章[救う為始まり]第20話

[それから、彼奴とあった記憶は無いが、まさか子供まで作っていたとはな。]


確かに思い出話ではあるが、それでも私にとっては、大きな前進だった。


[……他に、父さんについて知っている人等に心当たりはありませんか?]


リレイドは、少し考えると口を開く。


[……サイファー・グロウズ、今では剣聖と呼ばれている男が俺と彼奴の同期だ。奴から何か話すという事は考えにくいが、聞けば話してはくれるだろう。]


[サイファー・グロウズ……]


学園に戻ったら聞いてみよう。

ユリカゼは、1つの思いを胸に……




[あの、リア、さんでしたよね?]


[ん、私か?]


シャルルが、初対面のリアに話しかけたのは理由があった。


[はい。少し気になって、何故呪いに掛かっている事を隠しているのですか?]


恐らく気付いたのはシャルルだけだろう。


[……流石、聖女と言われるだけの事はあるな……それで?

それがどうかしたのか?]


[……私であれば、その呪いを今すぐ解くことも出来ます。

だから、解いても良いです。

ですが、一つ条件として、あなた達の本当の目的を話してください。]


シャルルからしても、交換条件など似合わない事だということは分かっている。

だが、それでも今のリア達はクロトを深く知っていると言うだけで、謎の存在だ。

何か目的がある筈。


[私に交換条件を投げてくるとはな。

まあ、話すのは良い。ただし、本当に解けたらの話だがな。]


リアはまだ知らなかった。

クロトに掛かった神すらも解けない呪いを解いた人物が、シャルルだと言うことを……



[……終わりました。]


あっという間に勝負がついた。

勿論、リアは驚いている。


[本当にやるとは……まあ、約束は約束だ。話す。]


[……私達の最終目的は、連邦に捕まっているステラ・フェイトギアの救出だ。]


ステラ・フェイトギア、聞いた事がある。

確か、クロトさんが助けられなかった人をそう言ってた。


[クロトさんは、その人の事を死んだと言っていました。どういう事なんですか?]


[何?まさかとは思っていたが……本当にやっていたとは……]


リアは、半分呆れたように言う。


[簡単だ。誰がとは言わないが、クロトは現在偽の記憶を持っている……ステラが死んだと言う偽の記憶をな。]


[え?]


久しぶりに、怒りを覚えた。


[それで……それで、どれだけ彼が苦しんだと思っているんですか!?

一時は彼、死のうとしたんですよ?

大切な人が死んだ記憶を植え付けるなんて……あんまりじゃないですか!!]


自分でも、誰に怒っているのか分からない。


[落ち着け、お前の気持ちは分からなくも無いが、それを本人に言いたいんなら、最後まで話を聞け。]


[……分かりました。]


深呼吸して、自分を諌める。


[だが、私と彼女、ユリカゼの2人では救出は不可能だ。残念ながらな。だから、クロトを迎えに来た。

ついでに、あのわからず屋に説教のひとつでも垂れてやってもらいたいしな。]


[……まさか、クロトさんの記憶を改ざんしたのって!?]


いや、今の言葉から考えれば明らかだ。


[ああ、ステラ本人だ。]


[な、何でそんな事を……]


リアが呆れ気味に言う。


[そう思うだろ?推測に過ぎんが、どうやらあのわからず屋はクロトにもうこれ以上関わって貰いたくないなどと言った馬鹿な理由で、それをやったんだと思う。]


私が、教会に彼を運んだ時、すごい傷だった……という事は。


[……これ以上、彼を巻き込みたくなかった?]


[そう言う事だ。

さあ、これを聞いて、君はどう思う?]


本音を言っていいならこうだ。


[……一発、ぶってやりたいです。]


このわからず屋と、大声で叱りたい。

そんな気持ちなったけだ、それをしなければいけないのは、私達じゃなさそうかな。


[それ、私も同行していいですか?]


その申し出に、リアは聞き返す。


[良いのか?死ぬ可能性だってあるぞ?]


[構いません。

こう、何かやる気出て来ちゃいました。]


リアは、微笑する。


[そうか、それならよろしく頼む。]


多くは言わない。

リア自身も、既に先の解呪で、彼女の実力を認めていた。


[はい!]

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