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運命を背負った少女と最強の守護者  作者: 英雄王ヨカ
3章[王都学園]
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3章[王都学園]第37話

今日も自分は、いつ通りの日常を過ごすだけだと、大抵の人は思うだろうし、俺だってそう考えていた。この状況に陥る前までは......





[生徒会長って、こんな事もしなくちゃいけないんだな。]


今俺は、ある理由からユリカゼと一緒に街に出ていた。


[まあ、そんなにしょっちゅうと言う訳でもないんですが......それより本当に良いんですか?手伝ってもらって。]


ユリカゼは不安そうに確認する。


[だから良いんだって、どうせ暇だったし、荷物持ちの一人や二人、居た方が良いだろ?]


[それは、そうですが......]


今日は平日で、一般の生徒は街に出ることは出来ないのだが、生徒会役員においては、たまに学園に必要な物の買い出しを頼まれることがあって、それが理由で学園を出る所だったユリカゼを偶然見つけて現在に至る。


[それに......]


最近はユリカゼとゆっくり話すことがなかった為、良い機会だった。


[それに?]


[最近はユリカゼとゆっくり話すことが少なかっただろ、だから少し世間話でもと......]


ユリカゼは少し嬉しそうに、納得した。



[最近は、特に変わったことがなくて平和だから、授業遺骸で剣を使うことが結構減ったんだよな。]


勿論日々の鍛練は怠っていない。

俺達は買い出しを着々と済ませる。


[それが普通なんですよ、普通こんなに事件が立て続けに起こるのは希です。]


[そうなのか?]


[そうですよ!確かに一周期かけて何かしらの事件が無い事はありませんが、それでもこれ程に多いこともそうそうにありません。]


俺が編入してからでも、沢山の出来事があった、まず、終局種の襲来、あれは原因すらまだわかっていない。次に学園祭の襲撃事件、これは結構な大事件だったが、鎮圧できたのはある種の幸運だったとも言える、最後に、遺跡での終局種との遭遇、これは下調べも何もなしに行かせたからなのだが、どれも大事件に類するもので、そう言う意味で言えば、異常な時期だったのかもしれない。


[そう......なのかもな。]


時間は刹那の間過ぎて、俺達は帰路についていた。


[こうして、振り返る、って言うのも以外と面白いもんだな。]


ユリカゼが微笑して答える。


[そう、ですね。確かに最近は特に何もありませんでしたが、それを平和と意識してしまうのも、なんだか納得できます。]


ユリカゼは考え方が大人に近い、俺が大人では無いから、そう断定はできないが、それでも、俺から見れば随分と多彩な視点で物事を見ている、そして、今も......


[......クロトさん。]


[ん?どうかし......]


途中で言葉をとめる、ユリカゼに言われて気付く。


[人が少なすぎるな。]


[はい。]


周りはさっきまでの賑やかな雰囲気とはうって変わって静か、それを自然に演出している所を見るに......


[人払いか......]


俺が小声で言うと、ユリカゼは頷く。


[......]


俺は無言で辺りを見渡す。

目視では分からないと判断して、策敵技術一式を使う。

魔力察知、気配察知、発動中の魔法を打ち消す結界をユリカゼが準備をする。


[......捉えた。]


10時の方向の路地裏に、人の気配が四人。


[......]


俺はアイコンタクトをとって、荷物をユリカゼに預け走る。


[......]


路地裏に入ると、後ろ姿から、何か複数人で一緒に運んでいる、男の姿があった。


[見つけた......]


ホラー映画の幽霊みたいな事を言って、男たちに奇襲を仕掛ける。


[なに!?]


気付いた頃にはもう遅く、不意討ちをくらわせて、全員のした。


[......!]


男たちが運んでいたのは、人だったのだ、それも、俺がよく知っている。


[クロトさん!]


ユリカゼが此方に駆け寄ってきた。


[ユリカゼ......]


俺は相当に動揺していた。


[どうしたんで......すか...]


ユリカゼが目を見開く。

俺達が見たのは、息はしているものの、酷い傷を負わされて拘束されている、リオ(・・)だったのだ。

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