2章[異世界の探求]第1話
[うぅん、ここは?どこだ?]
目が覚めると、見知らぬ場所と言うより、一面の森と後ろには崖、そばに小さな小川があった。
[目が覚めたみたいね、成功よ......
それと、ありがとう......]
彼女は今度こそ、罪悪感で押し潰されそうで死にそうな顔になっていた。
と言うより、さっきからケガの痛みを全く感じない......て言うか、ケガ無くなってんじゃないですか、遂に俺も天国に来てしまったか、いやでもあいつは成功だって、俺は考えるのを早急に止めた、そして......
[なあなあ、なんでお前そんな今にも泣きそうな顔になってんだ?]
[当たり前でしょ!言って見ればあなた私のせいで死にかけたのよ、それなのにあなたはまだあの時私を守ろうとしてくれて、その上あなた、もう家族や友人と会えなくなっちゃったのよ!
だから私、あなたにどう顔向けしたら良いのか、わからなくて......]
[何でお前が、そんな思いしなくちゃいけないんだよ......]
俺はあの時心に決めた、だからそう言った。
[え?]
[何でお前がそんな思いをしなくちゃいけないんだっ、て言ったんだよ]
[なんでって......
あなたがこんな目に遭ったのは私のせいなのよ!
だから私は......]
[俺は自分の意思で巻き込まれたんだ、お前のせいだなんて微塵も思っていないし、そもそも俺にあんなけがをさせたのもあいつだし、こんなことになってしまったのも、全部あいつのせいだろ!それなのに、何でお前みたいな優しい奴が命を付け狙われて、そんな思いまでしなくちゃ行けないんだよ!]
俺は思いのままに言いたい事をそのまま言った。
[何でそう言う風に言えるのよ......何で私をちっとも責めないで、お前のせいじゃないなんて言えるのよ!]
[だから決めたんだ、だから願ったんだ、今までの俺には無かった様な、お前を、いや、ステラ.フェイトギアを守れる力を神の王さまを名乗ったあいつに願ったんだ!だから例えこの世界の法則その物がお前の安息を許さないのだとしたら、そんな法則俺がぶち壊してやるって、そう決めたんだよ!]
とっさに思い出した転校生の名前を叫ぶ。
[だから、もう、君がそんな思いをする必要も、一人で何かも背負う必要なんてどこにもないんだ、これからは俺が全部は無理でも、半分位は背負ってやるからさ。]
[......ありがとう。]
そう言うと、ステラはそっぽを向いてしまった、多分涙を見られたく無いんだろう。
[落ち着いたか?]
[まあ、うん。]
[そうか、じゃあ一つだけ聞きたい事がある、まずここはどこなんだ?少なくとも日本じゃここまで神秘的で、綺麗な自然が整った場所はそうそうにない、ここは地球のどの辺なんだ?]
[ここは地球じゃない......]
えっ?
[ステラさん、今なんと?]
[言った通りの意味、ここは今まで私達がいた世界とは全く繋がりの無い異世界、だからさっきもう家族や友人とは会えなくなるって言ったのよ。]
[そうか、て言うかお前すごいな魔法に関しては全く知らないけど、この異世界に移動したのもステラの魔法なんだろう?]
[残念ながら違うは、本来これは私の使える様な魔法じゃないのよ、この魔法は私が母上から一度限りの逃亡策として私にくれた物なの。]
成る程、いやちょっと待て、そう言えばなんで普通の一般人であるはずのステラがなんで魔法なんて使えるのかそもそも聞いて無いじゃないか!
[そもそもこれは、転移魔法じゃなくて帰還魔法なのよ。]
ん?帰還魔法?
[ちょっと待て、てことは......]
これで謎が解けた、ステラは......
[そう、私は元々この世界の住人なの、だから魔法は使えるし、あなた達とも身体の構造その物が少し違う。]
[と言うより、わかってるけどそろそろ自己紹介位してくらないかな?]
同じクラスだったんだから、別に不要な気もするけどとりあえずしておくか。
[そうだな、それじゃあ改めて、俺は風野黒人どうぞお見知りおきを......]
[茶化さないの、それでだけどあなたは真名って言うのを手に入れてるはずなんだけど、何かこの世界に来る間でなかった?]
俺は神王を名乗る奴と遭ったことをステラに話した。
[神王ね、それだけあなたの思いが強かったて事なのかな......]
そういってる、ステラはなんだか照れくさそうな感じだった。
嬉しいなんてものじゃなかった、正直言って一度泣き終わった後もずっと嬉しくてにやけてしまわないようにこらえている、そして誓った、もしこの人に何かあったら、私が支えようと。
お待たせしました、この作品で恐らく一番か二番くらいに長くなるであろう、異世界の探求編です。予定では、25話構成にしようと考えているので気長にお付き合いお願いします。




