表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
運命を背負った少女と最強の守護者  作者: 英雄王ヨカ
3章[王都学園]
51/100

3章[王都学園]第28話

あれから早3週間、結構何事も無く日々は進んでいた。


[そう言えば、もう少しで年末か......]


この世界には長期休みと言う概念が無い、つまり夏休みも冬休みも無いのだ。


[残念、この世界には年越し特有の行事とかイベントは無いよ。]


[やっぱりか......]


この世界の常識は、俺のもといた世界の常識とは当たり前だがずれている、考えてみれば当然だ、世界そのものが違うともなれば、そこに住む人の文化も営みも違う、その証拠にこの世界の中学は4年制だ、本当なら俺はもう少しで卒業なのだが、この世界に置いては後一年で卒業なのだ。


[クロトくんは卒業までこの学園に居るの?]


[......そうだなぁ。]


少し考える、本来なら後半年くらいで極祭と言う、行事があって、それさえこなせば後は自由にして良いとの事なのだが。


[俺は残るつもりだよ、せめて卒業まではな......]


当初はその時が来れば去ろうと考えていたが、この学園での生活は、俺の凝り固まった学校嫌いすらも変革させた、思った以上にこの学園での出来事と思いでは大きかったのだ、ならば最後くらいまで居て、皆と同じように学園を巣立つのが、ある種の道理と言うやつだろう。


[良かった。]


[何がだ?]


ステラは少し微笑すると、


[クロトくんが、残りたいって言ってくれて嬉しかったってこと。]


[当たり前だろ、この学園での思い出は何も一つじゃ無い、色んな奴と色んな事をした、勿論ステラとも、だったらすぐにでも去りたいだなんて、どうやったら言えるんだよ。]


俺は思った通りを口にした。


[それも、そうだね、だったら後の一年はもっと楽しいものにしよ!]


[勿論だ。]


俺とステラはそこから授業に分かれた。



季節も過ぎ去る思い出も、どれもかけがえの無い日常。



ある真冬の日の事、その日は休日でステラと郊外に出て遊ぶ約束をしていた。


[うぅ、寒っ!?]


現在この世界は、日本で言うところの二月だ、雪は積もっているし滅茶苦茶寒い、俺も流石に町で防寒着を買っていた、と言ってもマフラーだけだが、後は冬ようの制服だけだ。


[また制服で来たの、クロトくん?]


[まあな、おはようステラ。]


[おはよう、まあ別に良いんだけど、この学園の制服って結構デザイン良いし。]


煮えきらない皮肉だ事。


[それじゃあ行くか?]


[エスコートしてくれるの?]


[男として当然だ。]


まあ条件反射で行っただけなのだが。



都郊外


[この時期になると郊外も人が多いな。]


[確かにそうだね、この辺は都からそこまで遠くないし、結構遊び場としては良いのかも。]


子供の連れや、カップル、色んな組み合わせが存在するなか、俺らは一体どの部類に入るのだろう。


[と言うより、今日って何するんだ?]


疑問に思ったので聞いてみる、最初は俺が考えると提案したのだが、自分で考えると言っていたので任せてみた。


[散歩。]


[散歩?]


[そう、散歩、やっぱり嫌だったかな?]


俺はかぶりを振る。


[いや、そんな事は無いけど、何で散歩なんだ?]


[確かに何か特別なプランをたてるのも良いかなって、思ったんだけどね、降り積もった雪世界を楽しみながらの散歩も中々良いかなって。]


[ああ、成る程、それなら目一杯この散歩を楽しまないとな?]


ステラは笑みを浮かべる。


[勿論、そのために出掛けて来たんだから。]


俺はこの笑顔が好きだ、多分それは異性として認識した上で、なのだろう、だからこそ......


[あのさ、ステラ......]


[ん、何?]


俺は少し口ごもる。


[いや、やっぱりなんにもない、それより行こうぜ!]


俺は話をそらした、だけど後で後悔した、この場で気持ちを伝えておけば良かったと......

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ