3章[王都学園]第23話
[ふぅ。]
結構魔物が多い、それに一体一体も結構強い、流石このメンバーだから者の数ではないが、今回の目的は遺跡の中にあるであろう、古代の遺産の取得だ。
[全くもって鬱陶しい獣共だ。]
リアは相変わらず凄い無双っぷりだ。
[......]
リオも気配遮断を使用して確実に仕留めていっている。
[でも、魔物の動きが規則的すぎない?]
ステラは魔物を倒しながら言う。
[確かにな、多分どっかに親玉が居るんだろう。]
さっきから奥の方から結構ヤバめな気配を感じるし。
[......ここは一気に突破して、他の班よりも先に奥のボスを始末したほうが良いと思いますよ。]
リオが提案する。
[そうだな、リア、頼めるか?]
リアは微笑して。
[勿論だ、少し威力が強めのを使うから離れていろ。]
合図と共に一斉に下がる。
[......、クレイジーブラスト。]
身の丈位の炎の玉が、魔物を巻き込みながら奥に消えていく。
[フレ......]
[待て待て待て!こんな閉鎖空間で爆裂させるのはダメだって!?]
慌てて止めに入る。
[ああそうだったな、すまない、いつもの癖でな。]
癖で生き埋めにされたら世話ないよ。
[まあまあ、敵は一掃できたんだし、進も。]
[......まあ、それもそうだな。]
俺達は、通路を走る。
[なあ、ステラ。]
俺は走りながら問いかける。
[なに。]
[この前一戦やった時から思ってはいたんだ、だから今聞く、君の神具は本当に武器なのか?]
決定的ともとれる質問、彼女もこの言葉の意味はわからない訳じゃないはず。
[......武器だよ、どうしたの、いきなりそんなことは聞いて。]
ステラは視線をこちらに向けることなく返答する。
[そうか、そうだよな、悪い変なことを聞いた、わすれてくれ。]
[うん。]
気になりはするが、話してくれないと言うことは、今話すべきことではないからだろう。
[......!]
横を走っているリアが、何かに気付く。
[クロト、先に行け!状況は一刻を争う、私達に合わしていたら全力で走れないだろう。]
リアも空中を浮遊する事が出来るため、地上では俺よりも早いが、このような一本道の通路では、全力の俺の方が早い。
[......わかった、皆、俺は先行く。]
全員頷いたのを確認すると、俺は俺は足に力と魔力を込める。
[瞬迅速!]
瞬迅速、魔法と言うよりは身体強化の応用のようなもので、走るときに足が地面に着地するのとほぼ同時に、足の裏に魔力を込めて蹴り出しの威力をあげる。
[......]
俺は一瞬にして通路を走りきる。
[......なっ!?]
たどり着いたのは、20メートル四方はあるであろう、大広間で、そこで暴れる闘牛、いや、悪魔と言う方が正しいだろう。
[はっ、まずい!!]
流石に学園の最有力核の奴等だから、そう簡単にやられはしていないが、一人が牛の悪魔が繰り出す大型の太刀を受けきろうと防御姿勢をとっているのだ。
[ぐっ......ッ]
俺は何とか割ってはいって、ソードオブアイギスで、そいつを守る。
[バカか死にたいのか!!]
つい切れてしまったが、もう少し俺が遅ければこいつはマチガイナク潰されていた。
[お前、一位のカザヤ......]
俺の後ろに居るのは、六位のバサラ・リヤル、盾と剣を使うマルチタイプの戦いかたがうまいやつだ。
[......とにかく下がれ、バサラ......]
正直万全の状態ならば手伝ってもらいたいが、相当な手傷を負っている、これ以上は危険だ。
[こいつ相手じゃ、俺の結界も長くは持たない、今のうちに他の奴等もつれて逃げろ。]
他の奴等も結構疲労してる、リアたちもまだ来るには時間がかかる、追加の戦力は期待しない方が良い。
[......わかった、一緒に戦いたい所だけど、今の俺たちじゃお前の邪魔になるだけだ......]
力になれない悔しさに奥歯を噛み締めているが、ある程度の強いやつはこう言う時の判断をわかってるから助かる、お陰で本気を出せる。
[構わないよ、それに、お前らが稼いだ分の貯金も無駄にせず使わせてもらうからな。]
見たところ6分の1位のダメージは稼いでくれてる、それだけでも助かる。
[......ああ、死ぬなよ。]
迅速な動きで撤退していった。
[さて......]
俺は詠唱を始める、いざというときの保険ではあるが、あらかじめ用意しておきたい魔法があるためだ。
[......、完了っと、戦うのはこれで二回目か、終局種......]
この悪魔から感じるそれは都で戦った死神と似ている、間違いないだろう。
[始めるか。]
ソードオブアイギスが砕け散る。




