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運命を背負った少女と最強の守護者  作者: 英雄王ヨカ
3章[王都学園]
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3章[王都学園]第6話

[うわぁ......]


[眠そうだねクロトくん。]


それはそうだ、昨日はあのバカ強い剣士と戦って魔力がほぼ全部無くなった上に、その後お構い無しに他の生徒達に追い回された為まだ疲れが消えきっていない。


[まあな、正直言って今日学校休みたいくらいだ。]


とにかく体がだるすぎる、今日の剣術の授業は見学だな。


[まあ君と黒神の剣聖が本気で戦ったら、そうなるのも普通かもね。]


[知ってたのか?]


[結構話題になってるよ。この前入ってきた転入生が、生徒会長ですら勝てなかった黒神の剣聖と互角に渡り合ったってね。]


まあ良く考えてみれば当然か、昨日あんなに大勢に追い回されたんだ、話題の一つにもなったところで不思議じゃない。


[互角だったかどうかは怪しいところだけどな、実際あっちがどの程度本気だったのかは俺にもわからないし......]


[そうなの?私は実際に見てないからわからないけど、セインちゃんは君の戦いの事凄く絶賛してたよ。]


[そうなのか?]


[うん、君の無茶を通す性格はわかっているつもりだったけど、あんな室内で神具解放を使ったって聞いたときは正直耳を疑ったよ。]


[うっ......]


それに関しては大分反省している、正直室内で神具解放を手加減無しに使うなんて破壊行為も良いところだ。


[......あのさクロトくん。]


ステラが立ち止まった。


[ん、どうかしたのか?]


俺が問いかけると。


[ううん、大したことじゃないんだけどね、私と......その......学園祭を一緒に回って欲しいなって。]


[え?]


[やっぱり駄目だよね、セインちゃんとも回るだろうし......]


[別に構わないぜ。]


[そうだよね...って、良いの?]


[勿論だよ、ユリカゼはそもそも生徒会の仕事があって当日は技術大会の時以外は会えないんだ。]


[そうだったんだ......]


[それにさ、俺もステラを誘おうと思ってたんだ。]


[そうだったの?]


[ああ、それに、俺は君に伝えなきゃ行けないことがある。それを伝えるのは学園祭が一番場としては良いかなって思ってたんだ。]


[伝えなきゃ行けないこと?]


[ああそうだ、まだ伝えることは出来ないけど、いつかは言うつもりだった。]


そして、双方に沈黙が訪れる。


[そろそろ学校行かなきゃいけない時間だし、寮に戻ろっか。]


[そうだな。]


そして俺達は寮に戻った。




[ぐっ......勝てねぇ。]


レオが俺の横でうなだれている。


[今日だけで四回は負けてるぞお前。]


[数えなくていいわ!]


まあそりゃあ、あれが相手じゃ勝てる方がおかしい、あんなのどこまで持ちこたえられるかの勝負の様なものだ。


[やっぱり、強すぎますよねあの人。]


[お前は少しでも拮抗出来てるだけましだろ、俺なんか本当の意味で秒殺だぞ。]


そう、あの男は能力ありきの俺を初めて負かしてくれた奴だ、黒神の剣聖サイファー・グロウズ、俺が今知る中でまごうことなき最強の男だ。


[ユリカゼも、またやられたのか?]


ユリカゼはため息をついて答える。


[はい、それこそ完膚なきまでに......]


[それよりクロト、お前こそどうやったらあんなのに傷を着けることが出来るんだよ?]


そう、今のところあの男に目立った負傷を負わせたのは俺だけだ。


[知らん。]


明確な解答があるわけでも無いので素っ気なく答える。


[つれないなぁ。]


だが、今回はただ模擬戦をやっている訳じゃない、攻撃をいなしながらしっかりとアドバイスしている。


[それにしても、凄いのは指導者としての技術だと思う。]


[そうですね、私ですら言われて気付く事もまだまだ沢山ありましたし。]


ユリカゼが感嘆の声をもらす。


[俺もだ、クロトも一本やって来たらどうだ?]


俺は全力で拒否する。


[嫌だよ、あのおっさんとやるとめっちゃ疲れるし、かと言って適当に流すくらいならやらない方がましだろ?]


[それはそうだけどな。]


俺達が話しているとグロウズが声をあげた。


[今日の授業はここまでだ!全員解散。]


一斉に生徒達が試合場から出ていく、各々疲れただの何だのと言った言葉をもらしている。


[あっ、ユリカゼくんとカザヤくんはちょっと私の所まで来てくれるかな。]


[[はい?]]




[......と言う訳だ、どうするかは君達次第だが。]


思わぬ申し出だった、だが......


[はい、こちらこそお願いします!]


[私もお願いします。]


[構わないさ、君達は将来必ず私を越える、今回はその近道を造るだけだ。]




[クロトくん、折り入って頼みがあるんだけど、良いかな?]


寮までの道でステラに話しかけられる。


[ん?どうしたんだ?]


[嫌なら良いんだけどね。その、私の練習相手に付き合ってくれないかなって......]


ステラは黙る。


[構わないぜ。]


[本当に!?]


なぜそんなに驚いているんだ?


[ああ、でも行きなりどうしたんだ?]


[うん、それが......]



[練習したい技がある?]


[うん、だけどこの技ある程度実力がある相手じゃないと意味がないから、クロトくんに頼めないかなって。]


そう言うことか。


[成る程、わかった。何時にする?]


[うん、朝のジョギングの時間を使いたいんだけど、良いかな?]


[わかった、じゃあいつも通りの時間に寮の前で良いか?]


[良いよ、それじゃあまたね。]


[ああ、また明日。]



[はぁ......]


[どうした?珍しくため息なんてついて。]


レオが話しかけてくる。


[まあ、ちょっと訳があってな......]


そう、ステラとの朝の練習、実は滅茶苦茶楽しみなんだ!


[ふぅん、まあ話したくないんだったら無理には詮索しないけどよ。]


[そうしてくれると助かる。]


変に深入りしてこない友人は付き合っていて気が楽だ。


[まあ、あんまり無理すんなよ。]


[ああ。]




朝......


[ステラおはよう、待ったか?]


[おはようクロトくん、私も今来たところだよ。]


実の実は、張り切りすぎて一時間前にはここに来ていたステラであった。


[それじゃあ、どこでやる?]


[広場の裏でやろ、あそこなら目立たないし。]


[そうだな、それじゃあ行くか。]


お互いの気持ちに気付かないうちに過ぎていく日常。


ここから徐々にステラさんとのストーリーに入っていきます!

最近自分で作ったキャラ達なのにここまで理想的な物になるとは思いませんでした!

それではご愛読ありがとうございまた!

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