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運命を背負った少女と最強の守護者  作者: 英雄王ヨカ
2章[異世界の探求]
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2章[異世界の探求]第14話

[え!?入れない!?]


[はい、ここから先は特別危険区域にしてされているもので。]


今俺達は依頼にあったレプの森入口来ていた。


[お伺いしますが、なぜ入れないのですか?]


ユリカゼが質問した。


[はい、ここ最近になってこの森の主が突如現れた魔物によって撃破されてしまったのです。それからというもの森の他の魔物達まで凶暴化してしまって。]


今この森に入れるのはこの場所だけだ、他の所は見えない壁の様なもので入れなくなっている。


[私が法王の名を持っていて、彼と彼女がCランクとSランクだとしてもですか?]


見張りをしている騎士は一度大きく目を見開いたが、直ぐに切り替えて返事を返してきた。


[はい、ここの封鎖は王国の最高議会の決定です。直属の許可が無ければ誰であろうと入れることは出来ません。]


真面目な人だ、ルールをしっかり守るいかにもな騎士だ。


[......そうですか、わかりました、仕事の邪魔をしてすみませんでした。お勤め頑張ってくださいね。]


[はい!]


ユリカゼはきびつを返して歩き出した。


[良かったのか、お前なら無理矢理押し通ることも出来ただろう?]


ユリカゼは苦笑した。


[意外と怖いことを考えるんですね、勝手な事をしたことは謝罪します。ですが議会直接下した決定なら従った方が良いと判断しました。]


[......いや、実際はそうするのが普通だ、それに変なトラブル起こしたらステラにどやされるからな。]


ユリカゼがくすっと笑った。


[確かにそうかもしれませんね。]


俺は正直嬉しい、ユリカゼは最初こそよそよそしかったが、旅を続ける内に徐々に打ち解けてきて今ではステラとも楽しく話していることも多い。


[ですが、これからについては考え直すべきですよね、金銭の方は問題無いとは思いますが。]


そうだ、実はここ来るまでに立ち寄った村などで依頼をちょくちょくこなしては小遣い稼ぎをしていた、本当なら今回の依頼で幾らか足しにするつもりだったのだが、そうでなくとも意外とお金とは使わなければ貯まるもので、このペースで依頼をこなしていれば早々に困る事は無いだろう。


[今後の方針ねぇ。]


俺はふと考えた、大きな町に行きたいなと。




[それなら王都に行き来かない?]


[私もその案に賛成です。遅かれ早かれ王都の方には色々と用事があったのでそれも済ませておきたいですし。]


[王都かあ、ここからはどれくらい遠いんだ?]


勿論王都と言われて楽しみじゃ無い訳無いが、歩きで1ヵ月以上もかかる場合はそれなりに準備もいる。


[この村からなら馬車が出ているので、一日もあれば着くと思いますよ。]


意外と、と言うよりめちゃくちゃ近い、確かに150キロ位は離れているんだろうが、正直それくらいなら歩きでも余裕だ、旅をしている内に感覚が大分長旅のそれに慣れて来た証拠だろう。


[それなら夜行の馬車に乗せもらえば良いと思うわ。]


こうして今後の計画はあっという間に決まった。




現在馬車に乗って移動中だ。


[寒い。]


[文句言わないの、だからこうして出来るだけ体温を下げない様に身を寄せあっているでしょう。]


そう、夜行の馬車に乗ったのは良い物の冬に入る一歩手前の様な時期なだけあって、真夜中の極寒の中を馬車の二台で過ごすのは結構きつい。


[こんな寒さじゃなきゃ嬉しすぎて昇天している事だろうよ。]


そう、今の俺はユリカゼとステラに両端から極度まで密着した状態で挟まれている、普通ならこんな美少女二人に挟まれた状態で寝ていたら昇天するレベルだが寒すぎてそんな事は考えられない程余裕が削がれている。


[セインちゃんは良く平然と寝れるわね。]


[多分こう言うのには結構慣れてるんだろうさ、この寒さで冷え込んでいるの一言だけ呟いて寝れるのはユリカゼ位だと思うけどな。]


すると、俺の腕に抱きついた状態で寝ていたユリカゼが更に密着させて来た。


[むぅ、もう食べられませんよぉ......むにゃむにゃ]


[おい流石にくっつきすぎだって、て言うかどんな夢見てんだよ!?]


[ナイス突っ込み!]


[言ってる場合か!]


どれだけ寒くても他愛のないジョークが場を暖めた。

ああ、幸せとはこう言うことを言うのだろう、こんなに楽しいのは結構久しぶりだから......


[それにしても、セインちゃんだけ抜け駆けして暖まろうなんて不公平だよね。]


ステラはそう呟くと、[えぃっ]と言ってユリカゼと同じ様に体を密着させてきた。


[おいステラ、お前まで!]


幾ら考える余裕が無いとは言え、この状況になって尚、まだ全く意識向かないというのは正直あり得ない話で......


[あら?顔赤くなってるよ?クロトくん?]


わかっていたかの様にステラが茶化してくる。


[それを言うんなら、少しはこの状況を何とかしてくれ。]


だがこうなったステラは全くと言って良い程俺の言葉には聞く耳を持たない、一度モードに入るともう手がつけられなくなるという事が起きる、普段はこれでもかと言う位しっかりしているのにこの豹変ぶりだ、疑問に思って聞いてみたら本人も自覚が有る様で何処か暗い顔をしたかと思うと直ぐに謝罪してくる、まぁこのモードに入るのも頻度で言えば本当に極稀なのであまり気にしてはいないが......


[へぇ、クロトくんはケダモノだね。]


こいつ本当にケダモノの意味わかってんのか?


[はいはいそうですねぇ、男ならこの状況で全く意識しない方がおかしいね。]


[なら男は皆ケダモノって事だね。]


[冗談でも盛大に誤解を生みそうな事を口走らないでくれ、それと全国の紳士たらん男達に謝れ!]


[ふふっ、クロトくんは本当に......面白い......ね。]


唐突だなおい、はしゃぎ始めたと思ったら次はご就寝か。


[結局最後まで起きてたのは俺だけか......]


そこからは王都に着いたら何をしようかと考えていたのだが、そんなことを考える内に俺の意識も少しずつ落ちていった。

ご愛読ありがとうございました!

そろそろ異世界の探求編も後半部分に差し掛かってきているのですか、この章の最後にも強力な敵と接戦を用意しておりますので楽しみにしておいください。

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