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ステラ・ウィステリア
これが私の名前。
最近微睡みの間に得た情報は2つ。
1つがこれ。
そしてもう1つが
「お、ステラが目を覚ましたようだぞ。」
「あら、ステラ起きたのね。おはよう。」
そっと抱き上げてくれたお母様。
そして、ほほを擽るように撫でるのはお父様。
幸せがすぐ近くにある。
「ふふ、笑ってるわ。かわいい。」
優しくて、暖かくて、柔らかくて。
幸せすぎて、心が震え、涙があふれる。
溢れた涙は優しい指が掬ってくれた。
思考がこんなに回るのに、どうやら感情は身体に引っ張られるようで。
ふわふわしているうちに思考にもやがかかり出す。
「おやすみ私たちのお姫様」




