水着姿にドキッ
十八、水着姿にドキッ
そして、次の日曜日がやって来た。その日は朝から雲一つない快晴で、正に行楽日和だった。運よく、その日は由紀も真奈美も用事も部活もなく空いているとのことで、四人はプールに行くことにした。近くにある市民公園プールは、滑り台や流れるプールなどバリエーションが豊富な割に、中学生でも気楽に入れる料金設定が魅力の市民に人気のプール公園だ。四人は、プールの前で待ち合わせをすることにした。
航がプールの前に着くと、既に博仁の姿があった。こういう遊びのときの博仁は、絶対に遅れるということがない。それも才能というところか。
航が博仁に声を掛ける。
「お待たせ」
博仁が航に返事をする。
「よう、俺も今来たところ」
「永井たちは?」
航が博仁に尋ねる。
「まだみたいだな」
博仁が辺りを見渡しながら答えた。
すると、博仁が航の傍に寄って来て、囁くように言った。
「永井の水着姿、楽しみだな。どんな水着だろうな」
航がすぐに言い返す。
「お前すごくいやらしい目になってるぞ。永井たちの前では気をつけろよ」
博仁が片手を挙げて応える。
「わかってるって」
それから少しして、由紀と真奈美が揃ってやって来た。由紀は白いワンピースにオレンジのサンダル姿。真奈美はTシャツにハーフパンツという軽やかな出で立ち。二人ともいかにも夏らしい格好である。
由紀が博仁に向かって言った。
「おはよう。今日は誘ってくれてありがとう」
一通りの挨拶を終え、博仁が皆を促す。
「じゃあ、みんな揃ったことだし、早速中に入りますか」
四人は連れだって中へと入って行った。航と博仁は手早く着替えをして、すぐさまプールサイドへと駆けて行った。快晴の日曜日ということもあり、プールはいつも以上に混んでいた。皆、思い思いにプールを楽しんでいる。
少し遅れて、由紀と真奈美がプールサイドへとやって来た。由紀はブルーのワンピース、真奈美はピンクのワンピースでどちらも姿も可愛らしかった。航はしばしの間、真奈美の水着姿に見とれていた。
すると、真奈美が航に声を掛けた。
「渡辺君、そんなに見つめないでよ。恥ずかしいわ」
博仁が航に耳打ちする。
「航、お前こそいやらしい目になってるぞ。気をつけろよ」
航は慌てて視線を逸らした。真奈美の水着姿を見れただけでも、今日来てよかった。そう思う航であった。
由紀が真奈美を誘って言った。
「真奈美、あの滑り台で滑ろうよ」
博仁も航に声を掛ける。
「航、俺たちも行こうぜ」
そうして四人は、夏のひと時を思い切り楽しんだ。




