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No.580.鉄屑
パソコンつけっぱなしで 気付けば夢の中
ぽっかりあいたままの 空洞
文字の羅列で 満たされたつもりになって
寂しさが余計募る
月の光が 反射して 顔が見えない
冷たいシーツに くるまっても やすまらない
ちっぽけな脳味噌でがらくたに埋もれてる
おれもあれも 錆びついた鉄屑
重いまなこひらけば 真夜中の静寂音
やけにディスプレイだけ 目についちゃう
面識ないつながり 苦い経験が枷になって
孤独から抜け出せない
窓の向こうを流れる テールランプが消えた
鈍い回路じゃ 何も演算できない
ぐったりとうなだれて 真横に倒れた
おれもあれも 錆びついた鉄屑
これもそれも 錆びついた鉄屑
ねじもくぎも 使い道のない鉄屑




