序章
興味を持っていただいた方へ、お詫び。という前書き。
どうもこんにちは、ことわりです。
自己紹介に書いていたごほうびをやっともらえました。
なんと!!
『しくだい』です。そんなのごほうびかよぅ~ざけんなよ~とは思いましたがご主人様に対しては口答えしない作者です。(絵描いてもらえなくなるもの‥‥)
で、真面目に『しくだい』をこなした結果
■ ■ 回想 ■ ■
作「みてみて~序章っぽいのできました」
ご「なにこれ」
作「しくだーい」
※ ちなみに頂いた『しくだい』はこんなの(基本命令形)
1 ファンタジー書くならしっかり、ド、がつくぐらいのファンタジーにしろ
2 現代もので、日本人をだせ(高校生とか軍人とか)
3 R-15グロテスク
4 主人公は基本不幸
作「テーマは『異世界召喚物ですれ違い片思いw』」
ご「‥‥( )却下」( )の中には(キモイ)(単純)(よくあるんじゃね)(それは現代物じゃない)等々、いろんな意味が込められた眼差しが入ります。基本暴言です。
『しくだい』と認めるには鬼のように拒絶された作品です。せっかくちゃんと書いたので、残しておきたいなあと
1はクリアしてるし、2は異世界召喚でも現代物じゃないですかね?そういう意味で主人公は不幸だと思いますよ。まあ不幸要素は他にもがっつりありますけど。主人公は女子高生で軍人な日本人も出します。侍もいる日本刀バトルなので・・R-15グロにはなる予定です。作者には珍しく女の子主人公なので頑張ってときめかせてあげたいです。
と・・・・いうやり取りがあって書いたものですので、プロットがしっかり出来ていません。
申し訳ないですが、不定期更新になっちゃいます。よろしくお願いします。
★★この作品はフィクションであり、実在する、人物・地名・団体・事件とは一切関係ありません。作品の世界観上、一部実在する国や文化を引用していますが、話の内容は完全なフィクションです。★★
見上げればいつまでたっても見慣れない天井。
窓の外には文明は無く。記憶の中の街は、霞がかりはじめた。
隣には、違う時代を生きていた軍人さんがいて、私の震える手を優しく握りしめてくれる。
私達を囲う魔方陣の外には、言い出しっぺのトリックスターと、悲しそうな表情のあなたがいる。
私達は日本から、この国に連れてこられた奴隷だ。
この国にいる以上自由はない、だからトリックスターは帰る方法を試してみようと言った。
優しいあなたは笑顔で賛成してくれたけど、なぜ今、表情は悲しそうなの?
私が帰るのを悲しんでくれるのかな?
そんな事は無いって分かってるけど、
期待しちゃうよ‥‥
「怖いのか‥‥?」
隣の彼が声をかける。怖いと言う感情が正しいのかは分からないけど、手は震えるし、心は苦しい。
何も答えずにただ彼を見ると、
「そうか‥‥」
繋いだ手を見つめ、悟ったように呟いた。
■ ■ ■
シンジュが本を投げ捨て、怒りの矛先をロザリーにぶつける。
両肩をつかまれ揺さぶられている姿は、なんとなく安堵したように見えたのは、
私の希望なのだろうか‥‥
「何でダメかなぁ。理論上は正しいんだよ〜」
結論から言うと、私達は帰れなかった。
帰りたいけど、帰りたくない。
手を握る彼には悪いけど、私は失敗した事で少し安心していた。
「残念だったねカエデ」
ロザリーが優しく微笑む。
その瞳に見つめられてセイと手をつないでいるのは恥ずかしい。
「あの方がする事はあまり信用してませんから。無事でよかっただけましね」
セイにそう言って笑いかけ。
つながれた手を解いてロザリーの元に歩み寄る。
「では、カエデには悪いが。もう少しだけカースティ姫を演じてもらえますか」
「仕方ないから、喜んで」
私はこの国で、政略結婚という人質になったお姫様の代わりを演じている。
こんな冴えない顔なのに、逃げ出したお姫様と瓜二つなのだそうな。
休戦するために、弱っていた勢力が強者に差し出した人質。彼女が死ぬまで双方は干渉しないと約束した。
だが、そんな本人は目下行方不明中だ。
あなたは消えてしまった自分の妻の偽者を取り戻して安堵しているのだ。
私が帰れなかった事を喜んでいるのではない。
でも、どうせ思うなら、あなたが私と一緒に居たくて喜んでくれていると思っていたほうが幸せなのだろう。
片思いの身としては。