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お土産

 午後八時、怪我をして入院した義父のために実家の掃除をしてきた妻の二実子を出迎えた。

「ただいま、やっぱり、明雄さんの方が早かったね」

「たいへんだったろ、ごくろうさま」

「ううん、お姉ちゃんも達ちゃんもいたから。はい、お土産」

彼女は、そう言うとスーパーの袋からマルチパックのチョコミントアイスを取り出した。

「どういう風の吹き回しだい? チョコミントだなんて」

チョコミントアイスは私の大好物だが、二実子はいつも『歯磨き粉食べてるみたいで』と言って、私が一緒に出かけてスーパーの買い物カゴに入れない限り、彼女が自主的に買ってきてくれたことなんてなかった代物だ。

「うん? ちょっとね。たまには旦那様孝行しても罰は当たらないかなと思って。でね、私のはこっち」

二実子はそう言うともう一箱取り出した。

「ああ、それ懐かしいな。それを見ると俊樹を思い出すよ」

「俊樹って堀木さん?」

私は二実子の言葉に頷いた。




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