カプセルブロガー
今日はお休み
カプセルの住人は前日に翌日の仕事が「板状の情報端末」に配信され、それをやるのみ
仕事内容は「誰にでもできる簡単なお仕事」
昨日は仕事の配信が何も来なかった。すなわち休み
なんとも気楽と言うか、その日暮らしというか。まぁその暮らしは私が選んだ暮らしなのではあるが
なんとも人間性の欠けた暮らしだとは思う。でもね
仕事をサボったってお小言を言われる程度で食うには困らない
そういった意味ではいい暮らしなのかなぁ。なんて思ったりはする
半年後に開催予定の「実験都市ミライ第一回市民マラソン」に出場予定なので、休みの日はとりあえず走ることにしている
ここは緑も多い
走るには快適だ
と思ったら、運悪く雨だ
カッパ着て走るのもなんだから、とりあえず今日はブログでも書こう
カプセルの住人はさっき言った板状の情報端末を常に持ち歩かなければならない
生活態度をそいつのカメラ等で監視されているわけだ
走るときも背中に背負って走らなければならず、うっとうしい事この上ない
ん?そんな便利な端末があれば天気くらい調べられたはず?
そんな計画的な生活ができる人間だったらこの暮らしを選んではいない
ご冗談を。といった感じだ
この板状の端末
ブログを書いたりするのには非常に便利なのだ
外でまったりとブログを書いてたら、近くのカプセル住人が歩いてきた
「休みなのかい?」
「そうだよ」
「雨の日に外で用事するなんて変わったやつだな」
「あんまりカプセルの中に居続けると体がなまるからねぇ」
「うはは。そんな健康に気を使うのにカプセルの住人だなんてほんと変わってる。ビルの奴らとも仲良くなれるよ」
「あそこには行く気になれないよ。俺はスローライフ主義なんだ」
「スローライフに凝っておるようじゃが
ブログを読んでおるとライフハックに四苦八苦しておるようじゃ
おまえさんのスローライフはトローライフになりそうじゃな」
「おっさんみたいなクローニンにトロー呼ばわりされたらせわねーわ」
「あっはっは。クローニンは酒のんでくだまいとくわ。ほな、酒でも買ってくるわな 」
「はーい。いってらぁ」
カプセルの住人は社交性がない人が多いが、気さくにしゃべりかけてくれる老年の方もたまにはいる。彼は私のブログの読者でもあり、たまにコメントもしてくれて親しくさせてもらっている。こういう関係性っていいなって思う
私はブログがのんびりと書きたくて、実験都市ミライのカプセル住人に応募したわけだが、思わぬカタチで老年の方の楽しみにしていただけて嬉しく思っている。
今日も気合いれてブログ書かなきゃね