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闇落ちヒロインを俺は救いたい

作者: いとむなし
掲載日:2026/10/29

初めて小説を書いたので良ければ感想いただけると嬉しいです

物語の始まり

 

 キンコーンカーンコーン。

 チャイムの音がなり、生徒たちが一斉に動き始め、持参していた弁当を食べ始める。昼の時間だ。

 

 はぁー。と見惚れ過ぎて思わずため息が出てしまった。『なんて綺麗なんだろう』。男の視線の先には可憐で澄んだ瞳でロングヘアで清楚系の美少女がいる。その彼女の本名は中居千江。

 中居の周りには屋上なのにも関わらずその美貌に惹かれた男子生徒が大勢いる。『中居さん、放課後僕と一緒にデートとかどう?』男子生徒の一人が誘うと、ごめんなさい、私、放課後は他の人と予定があるの。と断られ他の男子生徒からは、じゃあさ、明日とか週末はどう?と聞くが彼女からは明日も週末も他の人と予定があるから無理と再度断られた。

 男子生徒たちは『他の人って彼氏かな、こんな可愛いんだから当たり前か。』『おかしいな彼氏いないって聞いたぞ。』『え、あれで彼氏いないの、嘘だろ。』

 男子生徒たちは会話をしながら屋上を去っていった。

 女子生徒が近づき『あ、あの中居さんこれあげる、これ流行りの鉛筆なの、可愛いでしょ、中居さんに似合っていると思って中居さんの分も買ったの』と言いながら手渡す女子生徒。

 『石上さんよね?この間は消しゴムくれた子、ありがとう、大事にするわ。と言い受け取る。

 『ええー、名前覚えてくれてるー』内心大喜びの女子生徒。『またね、中居さん。』『うん、またね』お互い手を振り女子生徒は屋上から去っていく。

こんな感じで頻繁に同じ出来事が起こる。それもそのはず彼女は見た目が良いだけじゃなく性格も良いため、同性からもモテているのである。

 そんな神からも愛されているであろう彼女に見惚れいる男、もとい田中圭一はどうすれば彼女と付き合えるかを模索している。『へ、身の程知らずめ。』断られた男子生徒たちを嘲笑っている田中。中居は他の人と用事があると言っていたがあれは彼氏ではなない、田中は幼なじみなので知っている。と言うか中居さんと仲が良い人なら大体知っている。中居の隣にいる山田だ。本名は山田華。ちなみに彼女とも一応幼い頃から一緒だが、あまり喋ったことがない。山田さんと仲が良くいつも一緒にいることを知らず噂を聞いて一目惚れした男がデートに誘っているのだ。『それを知らねえで、のこのこと来て誘いやがって、いい度胸してるぜ。』幼なじみと言うアドバンテージがあり余裕げにしてるが顔見知りという関係から高校一年生になっても進展がない。中居に見惚れて箸がピクりとも動かない田中。

 意気地なしなのである。

 『その貰った鉛筆かわいいね、千江ちゃん。』隣にいる山田が中居に話しかける。

 『そうね、けど消しゴムまで貰ってるし次から断るようにするわ。もしかしたらこのままエスカレートする可能性だってあるし。』

 『もー、そのまま貰い続けなよ』山田が話を返す。『だめよ、彼女に悪いわよ。』『えー、もったいない。貰えるもんは貰わないと』悪知恵を働く山田。『華。』山田を無表情で見つめ諭そうとする中居。『わかったよ〜』中居に諭される。

 キンコーンカーンコーン。昼の時間の終わりを告げるチャイムがなる。

 『(山田)また、放課後でね』『(中居)うんまた後で。』お互い手を振り別れを告げそれぞれのクラスに戻る。

 一方で、田中は。『やべ飯食ってなかった』夢中になり過ぎてほとんど食べてなかった田中は急いでご飯をかき込み、食べ終える。

 教室に戻っている最中も中居の事を考える。 今まで中居はイケメンや金持ちですらも告白を断ってきた。なのでクラスが新しくなっても一ヶ月ぐらいで彼女を狙っていた男子たちは皆一旦諦める。

 だが彼女は勉強もできて性格もよくできているため惚れ直す男子が大勢いる。これも何度も同じクラスになった田中からすると見慣れた光景である。

 彼女は恋愛に興味がないのかもしれない。

それさえも確かめられずにいる田中。


 授業が始まり、野太い声の教師が話始める。『ええ、今年で戦後十五年目でありあなたたちは戦争を知らない世代ですので、二度と戦争を起こさせないためにあなたたちには、平和学習をしてもらいます。

 色々な資料や実際に戦争の被害に遭った人の話を聞いた。

 『ええ、皆さんには平和学習で学んだことの感想を書いてもらって、一人ずつ発表してもらいます』。と教師が言い皆感想を書き一人ずつ発表していく、そして田中の番が近づいた。何も書いておらず焦り出す田中。『やばい、どうしよ、なんて言えばいいんだ、何も思いつかない』と考え始め、なぜか隣の席の中居の方に意識が行く、『彼女ならなんと言うだろうか?』と考えている間に田中の番が来た。

 『ええ、次田中。』教師に呼ばれ、は、はいと気が抜けた返事をし、何も考えてない田中がその場に立つ。『やべ、順番が来た。』

 焦りながらも頭をフル回転させ、当たり障りのない事を言う『ええと、どこの国も力を持たず、話し合いをすれば戦争は起こらないと思いました。』発表後拍手が送られ、後ろの席の人に番が回る、田中は隣の席にいる中居の事が気になっていた。彼女はこうゆう発表の時も、よく目立つ。理由は彼女は頭が良く、普通の人じゃ考えつかない事を言い、時々、教師も驚かせている。そんな彼女の思考を理解するようになれば彼女との距離が縮まるのではないかと思い、必死になって考えている。

 田中は彼女が言いそうな事を思いつきはするがそれは田中の思う中居のイメージ。

 『んー、こんなんじゃダメだ』それを分かっている田中は自分に嫌気をさす。やがて中居の番が来る。『この方法もダメか。』と言いながらも思考を止め、理解しようと耳を傾ける田中。

 『ええ、次中居』教師に名前を呼ばれ、返事をして、席から立つ中居。

他の人の発表を聞いていなかった人たちも中居に耳を傾ける。

 中居がどん事を言うか気になりすぎて固唾を飲む田中。

 中居が発表を始める。

 『私はいかなる理由があろうと傲慢な考えで戦争をしようとする権力者は国民みんなで非難するべきだと思いました。』

 ???

 普段の彼女からは理解し難い言葉が出てきてみんな動揺を隠せなく、力の抜けた拍手が彼女に送られる。

 『どうしてそんな事を?』田中は幼い頃から中居の事をある程度知っており、中居は周りからの評価を気にせず自分の意見をはっきり言える人なのだが、でもやっぱりそんな事言わなくていいのではと思ってしまう。『やはりあんな事を言ったには何か理由がある』と気になりはするが話しかけるのを躊躇ってしまう。理由は関係を悪くしたくないからだ。

 そんな時に少し前の父親との出来事を思い出す。

 

 少し前の家庭での出来事。

 台所でため息をついている田中。

 『どうしたんだよ』と言いながら近づいてくる父親。『なんでもねぇよ』そっぽを向きながら言う。思春期のせいか悪辣な態度をとってしまう田中。

 そんな息子を気にもせず話す父親。『そういえば、中居さんと最近どう?。』

 『な、なんもねぇよ』図星を突かれ動揺を隠せてない田中。

 『お前のことだから、話かけられてすらないんだろ』からかう父親。

 『は、あんなやつ好きじゃねえし』図星を突かれ再び動揺する田中。

 『わかりやすいな、お前は。』全て父親にはお見通しらく、悩みをポンポン当ててくる。

 『うるせえよ、どっか行けよ』素直になれず親に対して捻くれた事を言ってしまう田中。

 『あー、お父さんが中居さんと同年代だったら絶対、後悔するのが分かっててもアプローチするんだけどなぁ、あんな美人な人なかなかいないし』突拍子のない事を言う父親に対して完全にキレてしまう田中。

 『余計なお世話だよ』キレてる田中に対してすかさず父親が喋る。『(父親)独り言だよー』

 『(田中)は?』わけがわからず戸惑う田中。

 『(父親)あーあ、他の男にとられたらどうしよ、一生後悔するだろうな』煽る父親。

 『なんだよさっきから、からかうのもいい加減にしろよ。』相変わらずキレてる田中の肩に手を置き喋り出す父親。『学生時代は思ったより短い、過ぎていくのはあっという間だ、後悔したくないならその間にけりをつけなさい。一生会えなくなるかもしれないからな。

 なーに圭一なら問題なくやれるさ。』田中の肩をポンポン叩きそのまま去っていく父親

 『クソ。』やはり思春期のせいか素直になれず憤っている田中。 

 回想終わり

 

 父親に背中を押された事にまだ納得いかず、まだ悔しそうにしている。『くそー、けど、』一生会えなくなるかもしれないと言っていた時に少し寂しそうな顔をしていた父親をみて、考えを改める。いつも中居をみて、どうやったら付き合えるだろうと、模索していたが、それとは別に関係が悪くなったらどうしようと思いなかなか踏み込めずにいた田中は、一生会えなくなったらどうしようと少し考えた後に『どうせ会えなくなるなら』と思い決心する。『話しかけてみよう』

 キーンコーンカンコーン

 帰りのチャイムが鳴る

 放課後になり隣の席にいる中居に話しかけた。『な、なぁさっき、な、なんであんなこ、事言ったんだ?、み、みんなびっくりしてたぞ』でテンパリながら言う。山田といると話しかけづらくなるので合流する前に話しかけようと焦ってもいた。

 ※この物語はフィクションです。事実に基づいて構成していますが、多少事実と違う部分がございます。決して陰謀論を提唱するものではございません。それを踏まえた上で続きご覧ください。

 

 『私思うのよ、日本が敗戦した理由は日本にも原因があるって。』『田中)え?』『中居)もし日本がアメリカ相手に戦争しなければ原爆を落とされることもなかったって。』『田中)えーと、確かそれはアメリカが日本に対して石油の輸入をとめられて、さらに日本が不利になるような要求を求められて、それで切羽詰まっている上、アメリカが不景気で攻めてくる可能性があったから先に宣戦布告したんじゃないのかな?』『中居)それはないと思うわ。』『田中)?』

 『中居)変だと思わない?アメリカに対して戦争をするなんて。』『田中)それはそうだと思うけど、日本にも勝ち目があるから挑んだんじゃないの?ロシアにだって勝ってるし。』『中居)私はいろんな国から経済制裁をされた時点でやめるべきだったと思うの。暴走しすぎた日本を止めるためにやったことであって、決して日本を追い込むためにやった事じゃなかったと思うの。』

 『田中)けどそれでやめたらアメリカが攻めてくる可能性だってあったと思う。』『中居)その可能性は低かったたと思うわ。だって戦争する気なら軍の撤退の要求なんてしなかったと思うの。』

 『田中)・・・、きっと日本にも何かしらの理由があってアメリカと戦争をしたんだよ。』

 『中居)本当に必要があったのか、確かめるために私、総理大臣になろうと思うの。』『(田中)どうして、なにも総理になろうなんて。』驚きながらも聞く田中。

 『(中居)もしやましい理由で戦争を続けていたんだとしたら、それを企てた人全員はちゃんと罰を受けるべきよ。』

 『田中)考えすぎだよ。』話を遮る田中。『中居)そうね、確かに私の思い込みならいいんだけど、国民は政府の言うことを事実だと疑わず信じてしまうでしょ。』

 『田中)確かに、疑わないかも。』

 『中居)それを悪用して国民を戦争に利用してたとしたら。』『田中)やっぱり考えすぎだよ。中居って考え方がちょっと捻くれ過ぎてない?』『中居)・・・そうね捻くれてるかもね。』『田中)しまった今の言い方まずかったかも。』返答が一瞬遅くれて内心焦る田中。『田中)ち、違うんだよ、今のは中居ってさ、他の人とは違う視点で物事を見れててすごいなぁ、なんて。』必死に誤魔化そうする田中。『・・・、あなた私の事そんな風に思っていたのね。』

 『田中)まずい、完全に終わったかも』内心終わりを覚悟する田中。

 『中居)初めてかも、自分の印象を言われるときそんなことを言われたの。』

 『田中)え?』

 予想外の事を言われ驚く田中。

 『中居)へー』前かがみになり、顎に手を当てほんのり眉間にしわを寄せ考え込む中居。

 『田中)なっ。』顔がほてり始める田中。ぼっぼぼぼ。中居に上目づかいで見られ沸騰寸前になり頭の中が真っ白になる田中。

 『田中)どっ、ど、どうしたんだよ。はぁー、はぁー、はぁー・・・。』平然を装おうとしていたが好きな人から見つめられる事に耐えられず、『ぼーー』と蒸気機関車の汽笛みたい音を鳴らし、脳内が完全にオーバーヒートしてしてしまい、息が荒くなる田中。

 『中居)どうしたの?』急に息が荒くなった田中に驚きながらも心配する中居。

 『中居)ねえ、大丈夫。』『田中)はぁー。はぁー。』息が荒く応答がない田中。

 『中居)ねぇ。』応答がなく心配になり田中の両肩を持ち揺らす中居に。

 思考が完全に停止しているが、中居にボディタッチされていることがうっすらだが分かり、それが決め手となったのか、田中の視界が真っ暗になると同時に田中の体が徐々に傾いていく。地面に田中の体がたどり着きそうになったとき、バサッと中居が咄嗟に手を出し、田中を支える『中居)危なかった。』


 ・・・・・・

  続く



 

  

  

 

  

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 



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