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14話 襲撃(1)

犯罪組織のアジトから帰ってきた。


幸い怪我もなく帰ってこれた

しかし、疲れというのは心の方が溜まるようで


すぐにでも眠ってしまいたい気分だ。


しかし、この後は校長の話の後

入浴、夕食、自由時間と続いている。


自由時間はノアたちと談笑予定だ


とりあえずさっさと部屋に帰りたい…


「諸君、ご苦労だった。今日はゆっくり休むといい」

気づかずうちに校長が前に立ち、話が終わってしまった。


相変わらず短い話だが、いつもありがたい


「解散!!」

ドロ先が大声で言う


どうやら、今日は休息を優先してくれたらしい。


俺は宿泊施設へと歩いていった。


こころなしか他の生徒も同じような足取りに見える。

できれば何事もなくぐっすり眠れることを祈るばかりだ。


〜〜〜


ノアがカップを持ってきてくれる


「マスター、白湯です。どうぞ」

ノアがそう言って俺の前にカップを置く


「どうぞ」

「あ、ありがとうございます」

ノアはティナなの前にも白湯を置いてから席に座る。


俺は白湯を飲んでから息をつく


「お疲れですか?」

ノアがそう聞いてくる


「かなり…」

俺は素直に答える。


長時間の移動に加え、実戦

長時間緊張していたし、本当に疲れた


正直明日の訓練も休みたい。


「ま、マスター私にできることはありますか?」

ティナが少し身を乗り出して言う。


本当に優しい子だなと思う

してほしいことか…


俺がそう考えているとーーー


「ティナ、こういうときは頭を撫でるのです」

ノアがそう言ってこちらに近づいてくる。


それに合わせてティナも近づいてきて、

二人で俺の頭をなでてくれる


…確かに元気が出る気がする。


「ど、どうですか?」

ティナが頭を撫でながら聞いてくる


「ありがとう、元気が出るよ」

俺がそう答えると

えへへ、とティナは嬉しそうにする。


「ノアもね」

「良かったです」

ノアにもお礼を言う。


このまま寝てしまいそうだ、


ずっととはいかなくても、もうしばらくはこのままで…


しかし、そんな俺の思いも虚しく

施設中にサイレンが鳴り響く。


それとほぼ同時に、遠くから窓が割れる音と銃声が聞こえてくる。


「マスター、」

ノアが手を止めて俺を呼ぶ。


ティナはすでに盾を構えており、直ぐにノアも銃を装備する。


ティナは素早く近くの引き出しからハンドガンを取り出し俺に差し出す。


「ありがとう」

「いえ」

俺は短くお礼を言うと、疲れた体を無理やり起こしてティナの後ろへ移動する。


ドンッ!!


その瞬間、ドアが蹴破られ部屋中に鉛の雨が降り注ぐ。

…横方向に、


俺とノアはティナの盾の後ろから敵を見る。

人数は一人のようだ、これなら弾切れの瞬間に隙ができる。


「俺が撃つから、ノアはこっそり近づいて殲滅して」

俺は小声でノアに作戦を伝える


すぐに銃声が止む、その瞬間に俺は飛び出し、ハンドガンで敵を狙う。


タンッ!タンッ!


敵は弾を横に避けて銃を構える。


…強い!?


いくら単発とはいえ、銃弾を避けるなんて普通じゃない。


しかし、敵が避けたところのはノアがいる。


ノアはすぐに敵を掴むと、壁に放り投げ、距離を詰めて銃を撃つ

敵は血を流して動かなくなる。


「マスター!大丈夫ですか!?」

ティナがそう言って近づいてくる。


「大丈夫、なんとか…」

俺はそう答える。

それでも、脚が僅かに震えているのを自分では理解した。


やはり、焦りと疲れで本来の力は発揮できないかもしれない…


ノアがこちらに合流する

「マスター」「あぁ、」


ノアが言いたいことはわかった。

さっき倒した敵の服に描かれたマーク


それは昼に壊滅させた組織のシンボルだった。

つまり…

「「報復だな」ですね」


これは厄介なことになりそうだ…


ここまでお読みくださりありがとうございます。


本文に入る前に少し、なんと評価を付けていただけました!

本当に嬉しくて、思わず友達に鬼電仕掛けましたね…


さて、14話ですが

なんと、昼間の組織が報復に合宿場を襲撃してきました

満身創痍の状態でゼイン達は勝てるのでしょうか?


ぜひ次回も楽しみにしていてください!


コメントやブックマークなど大変励みになります。ぜひお願いします!


それではまた次回!

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