ちょっと先の未来の出来事④ (挿絵有り)
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大丈夫だと思いますが、念の為······。
ちゃぷ···ちゃぷちゃぷ······。
「あぁ···気持ちいいなぁ〜」
お風呂に入りながら、ついそんな声が出てしまった私。
でも仕方ないよね。だって気持ちがいいんだもの。
短時間とはいえ部活で汗をかき、帰りの自転車で更に汗をかいて身体を熱くさせた。
そんな火照った身体を帰ってきて即お風呂場へと行き、身体を洗いぬるめのお湯を張った浴槽に入り身体を休めるの。
最初はチョット冷ためにして、身体を冷まして。
ずっと浸かってるとさすがに冷えるから少しは温め直すけど、夏場だからそんなに熱くはしない。
ぬるま湯くらいが丁度よくて、ゆっくりと身体をほぐすんだ。
でも、昼間からお風呂に入るって普段だとしない事だから、なんだか贅沢な気分になるんだよね。
ちなみに朝風呂でもそんな気分になるんだよ。
なんでだろうね?? 普段と同じ浴室なのにさ。
違いといえば浴室の窓から入ってくる明かるさ位なんだけど、この明かりで浴室の中が明るくなってそんな気分にさせてくれるのかな?
あとはさっき思った、普段はしない昼間から入ってるという事。
ま〜···、よく分からないけどとにかく不思議だよね。
浴槽の縁に背と頭を預けて手足をぶらぶら〜っと···。
ホント、気持ちいい♪
暑い中自転車を漕いで学校へ行き、部活を短時間とはいえやってまた帰る。
熱中症なんかも色々と叫ばれてるから、夏休みくらいはしなくてもいいんじゃないかなー?と思ったりもするけれど、そういう訳にもいかないみたいで······。
そんな日があと何日かは続くから、この昼間からのお風呂というのもその分味わえるから、考え方によっては悪くはないよね。
まぁ···ないのが一番なんだけどさ。
······あ、挨拶が遅れました。
私は『鈴宮 雪』。つい先月13歳になった中学1年生です。
ママは『鈴宮 このは』と言って、私とそっくりなの!
いや、逆だね。私がママにそっくりなんだ。
とっても若くて綺麗で美しくてスタイルもよくて、おまけに頭も凄くいいんだよ!
私の自慢のママで、とってもとっても大好きで。
それでいて、私の目標でもあるママ。
なんで目標か?と言うとね、理由はやっぱりママの容姿なんだよ。
歳だって今の私の年齢で妊娠して産んだから、若いのは当然なんだけどそれでも若い。若くみられるんだよね。
ママと一緒に出かけてお店の中を見てると、「姉妹ですか?」ってよく聞かれるんだよ。
それで「いえ、親子ですよ。」ってママが言うと「えっ!?」って毎回驚かれてるから。
年の差的に親子に見られないのもあるけれど、それ以前にママが実際よりも若く見られてるというのが大きいみたい。
多分······マイナス5歳くらいには見られてるんじゃないかなー??って、私は思ってる。
実際に私もママが老けたようには見えないんだよね。
それはそれで、娘として私は嬉しいのだけど。
それが理由その1。
理由その2。
私の遺伝子上、大きくなってもママとそっくりになるのは知ってるんだ。
今だって双子と言われてもおかしくないレベルで、既に顔なんてそっくりだからさ。
ただどうやっても、確実に見分けがついてしまうの。
それがまだ真似できないママのスタイル。プロポーションなんだ。
ママってば胸は大きくて腰は括れてるし、お尻はプリッとしててあれで私を産んだの!?って、産まれた娘の私が思うくらいに凄いんだよ。
いくら私がママと同じに容姿になるって言っても、それは顔つきや髪の毛、肌の色や目の色が同じって事で、プロポーションについてはまた別問題だからね。
当たり前たけど、暴飲暴食食ばかりだと当然太るしプニプニしちゃうもんね。
それにそもそも、私はまだ胸が小さい·····。
その差が大きくて、ママと見分けがついてしまう訳です······。
そんなママが授業参観に来てくれると、凄く目立つし注目されるんだ。
理由は上記の通りで、クラスメイトにも若いお母さんはいるけれど、やっぱりママは飛び抜けて違いすぎるの。
年齢だけで言えば、クラスメイトのお母さんは若くても30そこそこでしょ?
それに比べてママはまだ20代だし。
しかも年齢より若く見られるってのがあるから、人によっては20代前半に見られてるかも??
まぁ、普通に考えて凄いよねと私も思う。
だって20代で中学生の子供がいるんたからさ。
中学に入った入学式やこの間あった授業参観の時なんて、クラスメイトの皆も来てた保護者もザワザワしてたもんね。
中学で初めてママを見た人は特に驚いてたよ。
パット見は、外国人さんというのにで驚いて。
次に『私のお姉さんかしら?』と思ってた所に、母親だと知ってその若さに2度驚く。
そんなんだから当然、友達にも色々と言われたりもする。
「雪ちゃんのお母さんって、凄くきれいだよねー」
「若くていいな〜。私もあんなお母さん欲しかったなぁ···。」
「お母さんは間違いで、実はお姉さんなんじゃないの??」
なんてよく言われてさ。
「そうかな〜?そんなにいいの??」
な〜んて、そっけなく返してるんだけど心の中では尻尾をブンブン振り回してる犬のように喜んでる私なんだ。
特に『実はお姉さんなんじゃないの?』には、たまに私もそうなんじゃないかと疑ってしまうレベルの容姿だしさ。
そんなママだから昔、疑ってしまってうっかりママに問い詰めてしまった事もあったんだよね。
そしたらママは、母子手帳と昔の13歳の時に妊娠した姿の写真や産んだ時の写真や子育ての写真なんかを見せてくれて、説明してくれて。
疑ってごめんなさいって、わんわんと泣いて謝った事があったんだ。
だから、そんなママみたいなプロポーションになりたいのが私の目標でもあり、尊敬する大好きなママなんだ。
ママと私は、今でもよく一緒にお風呂に入るの。
13歳で?と思うかも知れないけど、女同士だから別にいいよね?と私は思ってる。
それにママと私は親子だけど、同時に姉妹みたいな感じもあって気軽に話せるし楽しいし。
それとお風呂場でしか見れないママの裸を見るのが好きだし、甘えられる。
あ! 誓って変な意味じゃないよ?
甘えられるってのは、浴槽に入ると私の背後からママが抱きしめてくれるんだよ。
これは小さい頃からの、私達の入浴の基本スタイルのなんだけどさ。
直にギュとされるとママの温もりが感じられたりして、幸せな気分になれるんだよ。
それに他だと人の目があるから恥ずかしいけど、ここなら2人きり。私達だけの空間だからね。
あとは一緒に寝たりする時とかじゃないと出来ないから······。
裸ってのは文字通り、ママの裸を見るのが好き。
だって、本当に綺麗だしスタイルいいし。
目標とする物が眼の前にあるんだから、それは良く見ちゃうってものだよね。
それにママは今までずっと独身。
彼氏を作ったって話もないって、葵ねーねやママのお友達さんからも聞いている。
つまり。
ママのあのスタイルになってからの裸は、私しか知らないと言うことになるんだよ!
男は絶対にイヤだけど、女の人すら知らないママの裸。
私だけが知ってる、この優越感に幸福感。
だから私はママと一緒にお風呂に入るのが大好き♡
それとほんの数年前は全く気にしてなかったんだけど、今見るとママって本当に肌とか綺麗でさ、ムダ毛が全然ないんだよね。
脇とか足とか、ぶっちゃけあそこも。
私も気になるお年頃ってやつで、聞いたことがあるの。
―― 少し前の事 ――
ある日、ママと一緒に入浴してた時に私は、以前から気になってた事を尋ねてみたんだ。
「ママってムダ毛が全然ないよね?足とかその···股とか。剃ったりとか脱毛とかしたの?」って。
私も思春期と言われる歳に入って、学校でもその様な事を少し学んだから。
身体の仕組みや男女の違い、その役目。
そういう知識が入ってくると、途端に自分の身体の事が気になっちゃって。
するとママは、自分の身体を確認するように見てから言った。
「雪ちゃんもそういうのを気にするお年頃なんだね」って。
ちょっとだけ恥ずかしくもなったけど、でも意外とママ相手だと平気なんだよね。
不思議たけど。
「雪ちゃんの疑問だけど、ママは脱毛とかそういうのはしてないよ。理由はね、まず髪の毛と一緒で生えて来ても色が白いから肌と同化して目立ちにくいのが1つ。で、さらに生えて来ても毛根もしくは毛、自体が極細らしくって余計に目立たないんだよ。ここまでは大丈夫?分かる?」
「うん。分かるよ。」
「最後にこれが肝心。ママの手足とかは普通の人と比べて毛根が極端に少ないんだって。ほぼないって言ってもいいかな?そして雪ちゃんが気にしてるここには毛根がないの。だから生えない。普通の女性でも極稀にそういう人がいるらしいけど、それにママが該当したわけね。まぁ、ママの場合はアルビノが影響した可能性が大きいって言われたけど、ハッキリとした原因は分からずじまいね。で、雪ちゃんも私と同じ遺伝だから基本的には私と同じ様になるわね。」
「そうだったんだ〜······。」
と感心する私。
今まで気になってた謎が解けた瞬間だったよ。
「雪ちゃんもそういうの気になる?嫌だった?みんなと違うし、その···生えないのが恥ずかいとか······。」
ママが悲しそうで申し訳なさげな表情をして、私に聞いてきます。
「ううん、嫌じゃないよ。ただ気になってただけなの。学校で習ったのもあるし、去年の修学旅行で生えてる子もいたのに、私はまだ全然だから成長が遅いのかなって。それにママも生えてないからさ。だからママは脱毛っていうのをしたのかな〜って、ずっと思ってたんだ。」
こういう親子でも話しにくい話題も、気軽に話せるのは私達のいい所だなっていつも思う。
多分それは私達がとても仲が良いという事だけではなくて、ママの性格や雰囲気的な物が影響してると感じる。
そして私もママを絶対に信頼してるし、頼りにもしてるから。
だから何でもママに聞けるし相談出来る。私を守ってくれるという安心感もあって。
同時にママもそうだから、誤魔化さずに話してくれるんだ。
今みたいにさ。
「なるほどね〜···。でもね、私達にとっては寧ろメリットなんだよ?処理をして炎症なり肌荒れなり起こせば、肌が白い分普通の人より目立つからね。そうなると夏場なんて薄着が出来なくなっちゃうから、そういう心配事がなくなるのはいい事だしね。それに処理をしないで済むから肌を痛めることなく美しさが保てるっていうメリットもあるからね。だから雪ちゃんが私の肌をキレイって思ってるのは、そういう理由もあるのよ?あとは······水着を着る時に、手間いらずとかね。」
ーーーーーーーーーー
それがママが教えてくれた、ママの綺麗な肌の秘密。
お婆ちゃんはもとより、葵ねーねも恐らく知らない私とママだけの秘密。
ちゃぷちゃぷと、水音を立てながら自分の身体を触る私。
気にはなってた謎は解けたけど、まだ実感としては薄い。でも、あと1〜2年もすればさすがに実感するのかな?
でも、私としてはもっと気になるのはこの胸なんだよね。
ペタペタと触ったり揉んだりしながら、大きくなるのかなー?なって欲しいなーと願ってしまう。
だってこれもやっぱり、大きくて形の良いママが目標だから······。
そうじゃないと、いつまで経ってもママみたいにはなれないからね。
これも以前に、ママから聞いたことがあるの。
その時に教えてくれたのは、食事の栄養バランスと睡眠が大切だって。
どんなに種が優れてても栄養のない土で野菜が育たないのと同じで、人も栄養が足りなければ育つものも育たないよって。
それに私の場合、初潮の時期からしてあと数年がピークだから好き嫌いせずキチンと食べてねと。
まぁ、ママの料理はめっちゃくちゃ美味しいから沢山食べてるけどね。それこそなんでも。
それにバランスも考えて作ってくれてるから、その点も心配はしてないし。
学校の給食も基本的にバランス良く作られてるから、好き嫌いせずちゃんと全部食べてるからね。
ちなみにうちの学校給食は学校の給食室でおかずを作ってるの。だから出来立てで温かいし美味しいよ。
あとは睡眠。
胸の成長には栄養以外にも、女性ホルモンっていうのが欠かせないって教えてくれた。
だから睡眠も7時間は取るように心掛けてるの。
あとは豆腐や納豆、豆乳といった大豆製品を食べてちょっとでも足しになればと頑張ってる。
胸も、もみもみ揉んでみたりしたりとか。
そんな事で大きくなれば苦労しないよな〜、なんて思いながらも手は止められないけど······。
一朝一夕にはいかないね。こればかりはさ······。
まだ私は、13歳になったばかり。
身体の成長だってこれからって時だし、それには時間がかかるもの。
だけど、その一番の成長期を無駄には出来ない!
私は頑張る!
理想、目標とするママに少しでも近づける様に、身体も勉強もお料理も。
でもそんな理想の人が直ぐ側にいるママというのが、とても嬉しくて誇らしくて···。
そんなママが、私はとってもだーーい好き♡
ザバァっとお風呂から上がる私。
今日の午後は宿題をやるだけの予定だから汗はかかないけど、夜はママとまたお風呂に入ろっかな♪
そんな風に考えながら身体を拭いてて、ふと思った。
私は6月生まれの13歳で8月の夏休み中。
あれ?あれれ??
指を折りながら、ざっくりだけど逆算して計算してみた。
「もしかして······ママって今の私の時期辺りに、私を妊娠した??」
手が自然とおヘソの下辺り、子宮があるであろうと思われる箇所に触れて自然と撫でてしまった。
妊娠周期の数え方は詳しくは知らないけど、約10ヶ月だというのは知ってる。
だから大雑把ではあるけれど、今の8月か9月頃に妊娠をしたのではないかなという計算になるんだけど······。
「今のこの私の時にはお腹に赤ちゃんがいたのか···ママは······。」
そう考えると不思議な気持ちにもなるし、同時にママが悩んで苦労したのも分かる気がする。
今の私に目標や夢があるように、当時のママにも夢とかやりたい事とかがあったと思うし。
それを捨ててまで私を選んで産む道を選び、そして育ててくれた······。
いるわけがないのに、お腹を撫でるのが止まらない。
ココに赤ちゃんか〜···と、思いながら······。
今夜でも、その時の事でも詳しく聞いてみようかな?
ママは包み隠さず教えてくれる筈だから······。
気持ちを切り替えた。
「うん!! 今夜はもう1回、ママとお風呂に入ろう!!」
ママ大好き!な雪ちゃんのお話。
雪ちゃんはあまり覚えていなかったり知らなかったりですが、このはちゃんの裸、実は見たことある人はそれなりにいたりもします。




