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〜13の決断と14の涙〜 -プロローグ- (挿絵有り)

2023.10.21 加筆修正しました。

スゥ~···スゥ~···


私の隣で雪ちゃんが眠っている。

白髪赤目で色白の肌の私に瓜二つな雪ちゃん。

どこが違うと問われれば、答えは髪の長さと身長かな?


身長は幼稚園児なだけあって小さい。

小さいといっても年齢別のデータからいけば平均値ぐらいはあるから、取り分け小さいって程でもないんだよね。

体重も平均値ぐらいだから、バランスは取れてるし。


髪は短くショートヘアにしてる。

これにはいくつか理由があるのだけど、1番の理由は危険防止かな。

私みたいに長くしても可愛いと思うけど、長くすると危ないじゃない?

子供っていきなり周りをよく見ずに走り出したり、遊び出したりする。

その時に髪が何かに引っ掛かると危ないからね。

そういった懸念からフード付きの洋服は着せて来ないでください。なんて、園からも言われてるくらいだから。



でもあと数年後。

雪ちゃんは髪を伸ばしたりするのだろうか?

分からないけれど、背が伸び大きくなって私と似たような背丈になれば恐らく双子、悪くても姉妹に間違われる自信がある。

そのくらい本当に瓜二つなんだ。

でも今は、まだまだ小さい5歳の女の子。



可愛いなぁ~♪



頭を撫で撫でしながらぐっすりと眠りに入ったのを確認して、私はベットをそっと降ります。

雪ちゃんを起こさないように気をつけて。

そしてそのまま静かにカーテンと窓を開けて、ベランダへと出ます。


挿絵(By みてみん)



時は午後21時過ぎ。

暑さも峠を超えてやっと涼しくなってきた今日この頃。

世間一般的には夜はまだまだこれからだって時間だけども、私と雪ちゃんは終わりの時間です。


特に雪ちゃんに関しては出来るだけ早くに寝させたいので、遅くとも20時にはベットに入るようにしています。

早くない!?って思うかもしれないけど、そのくらい小さな子供には睡眠って大事なんだよ?


『寝る子は育つ』


そんな言葉があるけれど、いざ子育てをやってみてるとそうなんだなって実感するね。



雪ちゃんを寝かしつけた後。

偶にそのまま私も寝ちゃうことがあるけど、普段その後は私の時間として活動するんだ。

小さなライトを付けて勉強の復習だったり、雪ちゃんの為の作業だったりをしてます。

雪ちゃんのとは言っても、今の時期は安定しちゃってるのでやるのとは殆ど発生しないんだけどね。

これが小学校入学時期になってくると、やる事が一気に増えるんだろうけどさ。



まぁ、今夜は特にやることもなく何となくで来ちゃったベランダだけども、静かだなぁと思う。

東の空にあるお月さまと少しだけ見える星を眺めながら、私としては珍らしくボーっとしちゃった。

遅い時間ではあるけれど暑くもなく寒くもなく、星空を見てるには悪くない気候です。

寝てる雪ちゃんをチラッと確認して、また目線は空のお星さま。

そんなに星が見える訳でもないけれど、やっぱりキレイだよね。




考えるのはいつも雪ちゃんのこと。

あの日あの時、悩んた末に結論を出した。



[この子の為に。]



ベランダに出た時と同じ様にそっと窓とカーテンを閉めて、雪ちゃんの隣に入ります。

何か察したのか、もそもそと雪ちゃんが動いて私の腕にしがみついてくる。


小さな小さな私にそっくりなこの子の為に。


「お休みなさい。雪ちゃん。」

いつも読んで頂いて有難うございます。


今回から数話、シリアス系の雰囲気のお話を投稿します。

拙い文章ですが、お付き合い頂けたらうれしいです。

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