ちょっと昔の出来事③ (挿絵有り)
ザザ〜ン……ザザ〜〜ン……
輝く太陽。
地平線まで続く青い空に青い海。
ほどよい風に吹かれながら私は今、海に来てます。
「雪ちゃ〜ん、海だよ〜」
「う〜?」
「海。う、み。」
「???」
初めて見る海に雪ちゃんはまだよく分かってないみたい。
まぁ、でも仕方ないかな。まだまだ小さいもんね。
実は今、両親と葵とで新潟の海に来てます。
というも今は5月のGWの最中で、昨日からお母さんの実家のある新潟県に里帰りに来ててね。
今日、お婆ちゃんから晩ごはん用に何か買っておいでと言われて、じゃあということで遊びがてらこちらに来たんだ。
ここはビーチのある海浜公園なんだけど、駐車場を挟んで隣に海鮮市場があるんだ。
港から揚がった新鮮な魚介類が沢山の売ってて凄く賑わってるの。
持ち帰りももちろんだし、お土産用とか贈答用に宅急便手配もしてくれる親切設計。
それにここは、食事も出来るんだよね。港からの新鮮な魚介類を捌いて食べれるからとっても美味しいの。
冬はカニなんかもあるし、今日はここでお昼を食べてから戻る予定みたい。
で、今はお昼にはまだ早いので海の方にいるの。
まだ海水浴のシーズン前だから人はまばらだね。
私は雪ちゃんを抱っこしながら少し海の方へ歩いていって、
「雪ちゃん、コレが海だよ。そして波。ザブーンだって。」
雪ちゃんに海と波を教えてあげる私。波の手前で降ろしてあげようとすると··
「やーー!」
思いっ切り期拒否されたよ。ガシッとしがみつかれてヤーヤー言ってる。
よく分からないけど波が怖いみたいです···。
迫ってくるくからかな??
波の方は諦めて波際から少し離れた砂浜に降ろしたら、こっちは全く大丈夫だった。
雪ちゃんを降ろしてみると、トコトコと歩いたり砂をいじってみたりして遊んでる。
「まま〜」って呼ばれたので、「はーい」と雪ちゃんの隣にいって一緒に砂いじり。
山作ったりトンネル作ったり。葵も加わって一緒に作ります。広くて人が少ないから2人いると結構しっかりした物が作れるね。
普段の公園だと狭いし子供も多いから、ちっちゃい山とかが精一杯。
だから雪ちゃんも「大きいね〜」ってご満悦。
ムフフフ♪ママは凄いんだよ。葵もね!
砂遊びしながら、ふと海を見ながら思い出した事があってお母さんに尋ねたの。
「そういえば、ここってたまにくるけど海水浴とかした事ないよね?」
「そうねぇ〜··」とお母さんは考えながら、
「今はシーズン前だからダメだし、夏場は···ああ、私達の場合はお盆の頃ね。その頃だとクラゲが出るのよ。だからこのは達は海に入ったことないのよ。大丈夫かもしれないけど、もし刺されたらと思うとどうしてもね。ゴメンね。」
「ううん。大丈夫だよ。でもそんな理由があったんだね。知らなかったよ。」
「そうなのよ。もし行きたかったら家帰ってからでも行く?関東ならまだ全然入れるから、家からだと茨城辺りがいいかしら?それともプールがいいかしら?」
「海?プール?私は行きたいなー!」と葵。
私はどうだろ?海水はベトベトするって聞いたことがあるけど、雪ちゃんもいるしな。
「私は近場のプールでもいいよ。雪ちゃんもいるしね。もし行くなら葵を連れて行ってあげて欲しいかな。興味あるみたいだしね。」
暑い所で遊ぶとどうしても水の中に入りたくなるもんね。
そうするとやっぱり海より、小さい子供用の水遊び出来るプールがある場所の方が私にはいいかな。安心だから。
そんな話をしながら砂遊びすること暫くして、市場の方へ行くことになりました。
雪ちゃんの手を軽く拭いて綺麗にしてから抱っこをします。
「よいしょ」って。
お母さんに「大丈夫?抱っこしようか?」と聞かれたけど、「大丈夫だよ」って返します。
雪ちゃんももうすぐ3歳です。
すくすく育ってくれて、もう結構重くなってきたよね。
立ち抱っこしてると腕も結構疲れてくるようになったけど、それも成長の実感を感じられるから嬉しいよ。
大きくなってね!雪ちゃん。
海を後にしながら、そういえばと思って。
「おかーさーん。」
「なーに??」
「写真撮って〜。雪ちゃん初海記念だよ♪」




