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ママは女子高生♪  作者: 苺みるく


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ある日の晩ごはん 高1(挿絵有り)

2023.10.31 加筆修正しました。

「きょ〜のご飯は何にしよ♪」

そんな良くわからないオリジナルの詞を歌いながら、今日も私は晩御飯を作ります。



13歳の時に決めてから早6年。

自分で言うのもなんだけど、料理の腕前はかなり上達したと思ってる。


最初の1ヶ月はお母さんにくっついて、野菜の切り方や皮の剥き方、調理の仕方や調味料の入れる手順やコツ等など基礎的な事を教わったんだ。

その後は「私が晩御飯を作るからお母さんはゆっくりしてていいよ」って伝えて、私が晩ごはんを担当する事にしたんだよね。



毎日作るようになって慣れて上手に出来るようになると、調味料を目分量、つまりこのくらいかな?って感覚で入れても失敗する事なく美味しく作れるようになりました。

まぁ、作るたびに小さじいくつだとか、大さじ何杯だとかをやるのは大変だものね。

そして今度は次のステップへ。



今まではお母さんが作ってた料理とか一般的な家庭料理なんかを作っていたんだけど、料理本などに載ってる少し凝った料理や応用を利かせた料理なんかをチャレンジして作ってみたりもしました。

最初は仕込みや手順が分からなかったり難しかったりで、手間取ったり微妙な味になったりで難しかった。

でもそこは学校の勉強と一緒で、ノートに工程や失敗した理由とかを纏めたりして考えていくうちに、前回はここでこうだから失敗したんだって直ぐに解って上手に出来るようになったんだ。



お母さんには「もう私以上ね。凄いわ!」とお墨付きを頂いてます。

お父さんは娘の手料理が食べれて嬉しそうなんだけど、お母さんの料理を食べる機会がグーンと減ったのが残念がってた。

まあ、そこは朝ごはんとか休日のお昼ごはんとか、その辺りで作って貰って下さい、お父さん。



葵は「お姉ちゃんのが美味しいから私は作らない」だそうで、「でも、もし彼氏出来たら練習しようかな?」って言ってた。

で、それを聞いてたお父さんがピクピクと反応してるのが面白かったな。


ただ、お父さんって葵の彼氏って発言とかには反応するんだけど、私の事はあまり気にしてないっぽいんだよね。

妊娠する前なんかはすっごく気にして大事にしてくれたのに、今なんて全然だもんね。

孫の雪ちゃんにも、気にかけてくれるのは嬉しいんだけどね。


それにさ、私だって娘がいるっていってもまだ19歳だよ?

一般的にはこれからお付き合いして、彼氏なんかを親に紹介しにくる歳なのにさ······。

まー、私は彼氏とか作る気一切ないんだけど、そういう事をお父さんやお母さん、葵に言ったことはないからね。

だから今後、私に彼氏が出来るかもって可能性を考えてないのかな?って思う時もある。

それで心配とか気にかけてくれるとかあればと思うんだけど、それが一切ないんだよねー。

不思議だ。



  ーーーーーーーーーー



さてさて、今日の晩御飯。

買い物は明日だから、今日はあるもので作らないといけないです。

冷蔵庫の中身は把握してるから、あとは周りの常温保存系の物の在庫を思い出しながら考えます。


挿絵(By みてみん)


うーん······何にしよ?

ふとリビングを見ると、雪ちゃんがカーペットの上で寝てる。

ついさっきまでテレビを見てた筈なんだけど、力尽きたみたい。可愛い♪

軽くタオルをかけてあげます。

晩御飯はまだ先だから、一先ず寝かせといてあげようっと。

うちのキッチンは対面型のタイプで、リビングの様子を見ながら調理が出来るので子育てには嬉しい仕様です。

ナイスチョイス!お母さん。



さてさて、では作ろうかな。

挽き肉があるので、コレがメインかな。なのでお米を研いでセット。

あとは野菜······サラダにするには素材が合わないから、スープかなぁ。

うちは女性陣が多いからそこまで食べないし、お父さんもお酒飲むからガッツリまでは食べない。

なので私達目線の量配分で作れるので、結構助かってます。


ちなみに私の家族は、アレルギーとかは無いので基本なんでも食べれる。

勿論好みの問題はあるけれど。

雪ちゃんも、辛い、苦い、しょっぱいなんかを除けばまぁ大体は口に入れてくれる。ピーマンなんかも調理方法次第では食べてくれるしね。



自然と鼻歌まじりに調理する私。

昔はそんな余裕はなかったから、慣れた証だよねと思う。

明日は何にしようかな?なんて考える余裕もあるから。


ちなみに、「ご飯何がいい?」って聞かれて「なんでもいいよ」って答えて、出来てからこれ違うとかあれがよかったとか文句とか言ったらダメだよ?

作る側からみると、献立考えるのが一番大変なんだからね。


で、私は買い物に行く日にお父さんと葵に希望を聞きます。

お母さんは本当になんでも大丈夫で、私が作ったご飯を美味しそうに食べてくるから、希望はあえて聞かない。

以前に聞いたこともあるんだけれどね。


「本当になんでもいいわよ?」


その時もその発言ばかりなんだよね。

で実際に作っても何も言わずに「美味しい美味しい♪」って、言って食べてくれるから、それ以降はお母さんには聞かなくなったんだ。


希望を聞くお父さんと葵だけども。

まず、お父さん達にご飯か麺かを決めてもらい、おかずの希望があればそれ。なければ私がスーパーで値札を見ながら考えてるの。

台所を預かる身としては節約も大切だからね。




仕込みも終わり時間を確認しつつ、順に火を入れます。

ご飯が一番時間がかるから最初につけて。

スープは多少冷めても問題ないから作り始めて、常備してあった玉ねぎにジャガ芋、ベーコンに冷凍コーン、味付けはコンソメベースに塩コショウ少々。

最後は事前に仕込んでおいたお肉を焼く。

こねこねして玉ねぎやパン粉、卵。牛乳調味料少々入れまたコネコネ。

もう分かるかな?

献立を考えるのは大変だけど、作るのは楽しいな♪



今夜は煮込みハンバーグにしてみました。スープと昨夜の残りを少々追加して。

雪ちゃんは普通のハンバーグで。

たくさん食べてくれるといいな。


挿絵(By みてみん)

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