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ママは女子高生♪  作者: 苺みるく


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ある日の文化祭①-13 高1 (挿絵有り)

2023.10.31 加筆修正しました。

「いってらっしゃい。雪ちゃん。」


「まま、行ってきまーす!」


手を振って雪ちゃんを見送ります。

雪ちゃんも元気に返事をして、私も同じく手を振った後に園内へと入って行きました。


「先生、いつもお世話になっております。本日も宜しくお願いします。」


ぺこりと頭を下げて、先生に宜しくお願い伝えます。

普段は雪ちゃんを送っていくという事がなかなか出来ない為、今みたいに送って行ける日は貴重です。

そしてそんな時だからこそ、普段お世話になってる先生により感謝を伝えることを忘れないです。


「はい。確かにお預かりいたしました。夕方のお迎えも宜しくお願いしますね。」


「はい。」


「ところで······今日は学校お休みなの?このはちゃん??」


「え? はい。実は先日、うちの学校で文化祭がありまして、その振替休日なんです。」


「あら、文化祭か〜。いいわねぇ······。」


そんな話を先生とちょこっとお話をしてから、幼稚園をあとにしました。



今朝は久しぶりに雪ちゃんを、幼稚園に送って行けたから嬉しかったな。

心なしか雪ちゃんも嬉しそうだったし。

学校に通い始めてから朝の送迎はお母さんにお願いしてたんだけど、今朝は私。

なんでかっていうと、先程も先生と話したんだけど今日は文化祭の振替休日なんです。

なので結構嬉しかったよ。

普段は送る事がなかなか出来なくなっちゃったかからね。




家に着くと自室に戻り、軽く室内を掃除機にかけたりして片付けます。

別に散らかってる訳ではないけれど、こういうのはこまめにやっとくと、後々の掃除が楽なんだよね。

特にこの後にやる事の多いい、年末の大掃除。

普段から少しずつでもやるようにしとけば、そんな大掛かりな掃除は要らないからね。



あとは家事のやり忘れはないかな?と確認し、ないようなので身支度の最終チェックをしてリビングにいるお母さんに声をかけます。


「お母さ〜ん、行ってくるね〜。」


「気をつけて行ってくるのよ。それと雪ちゃんのお迎えはどうするの?お母さんが行こうか?」


「いや、大丈夫だよ。それまでには帰ってくるからさ。ありがとうね、お母さん。」


お母さんが気を遣ってくれて、お迎えに行こうか?って言ってくれたけど、そこまでは甘えないよ。只でさえ学校に行くようになってからは朝の送迎をお願いしてるのにさ。

親として母として、自分で出来る事は可能な限りやる!って決めたからね。

それでも、気を遣ってくれて嬉しかったよ。

ありがとう、お母さん。



玄関を出て車に乗って向かう目的地は学校の最寄り駅。

駅で何をするのかというと、ここでクラスの友達と待ち合わせをして遊びに行くんです。

ここなら電車又はバスの子なら定期を持ってるからいいだろうってことで。

駅に着いて、まずは車を停める場所探しです。

付近にフリーの1日駐車300円とか400円の場所を見つけて停めます。平日は結構空いてるんだね。




待ち合わせ場所は学校側の改札前辺り。


······うん、まだ誰も来てないね。

まぁ私が来たの早かったから、仕方ないかと1人納得する私です。

だって車だと地方だからサクサクっと来れちゃうんだよ。

電車やバスだとそうもいかないしさ。 

だけど、待つのも嫌いじゃないから大丈夫。

もうじき冬になる時期だけど、まだそこまで寒いわけでもないし、こうして日向にいれば意外とポカポカして気持ちいいし。

さて、何して待とうかな?


う〜ん······。

徐ろにバッグからスマホを取り出してアルバムをポチッとする。




「·····」


「······ちゃん」


「···こ····はちゃん」


「このはちゃん!」



「え?!」


すぐ側で大きな声で名前を呼ばれて驚く私。

そして周りをキョロキョロと見渡します。


「「え」じゃないよ?大丈夫??」


「うん、大丈夫。······あれ?みんないつの間に?」 


「さっきからいたよ?このはちゃん呼んでも反応してくれないんだもん。心配したんだから······。」


「ごめんね。スマホ見てたらつい、見入っちゃって······」


「スマホ見てたのは分かってたんだけどさ。このはちゃん幸せそうな顔してたから······雪ちゃんの?」


「うん。みんな来るまでまだ時間あったから見てたんたけど······ごめんね。」



そう、みんなが来るまでまだ時間あったから、スマホ出して雪ちゃんの写真を見てたんだよね。

幼稚園の写真や催し物の動画、休日の出掛けた先での写真とか。

そしたらつい夢中になっちゃって、気づいたら彩ちゃんに声をかけられてたって感じ。


本当にビックリしたよ。

気づいたらみんな揃ってるんだし。

悪いことしちゃったね。申し訳ないないです、ごめんね。




「このはちゃんの私服姿、なにげに初めて見るけど素敵だね」


そんな事を言ってくれるのはみっちゃん。


「そう···かな?」


「うん、大人の女性って感じで格好良いし似合ってるよ」


「うんうん。このはちゃんは背があるから、お姉様って感じがする。」

「私達とはまた違うよねー」


「あ、ありがとう。」


挿絵(By みてみん)


なんだか照れちゃうね。

一応暑く感じた時に上着を脱げればいいなと思ってたくらいで、そこまで深く考えて着てきた訳ではないんだけどね。


「でも、みんなも似合ってるよ。可愛い。」


「ほんと?」


私がそう伝えたら、みんなも嬉しそうにしてた。

みんなは15、16歳といった感じの、どちらかというと可愛い系のコーディネートなんだけど。

うん、いいね。

こういうのコーディネートも、その時々でしか出来ないのもあるからさ。

皆みたいな、若さを全面に出した可愛い系も素敵だと思う。





「立ち話もなんだし、そろそろ行こっか?」


「うん、そうだね。」

「そうしよう!ちょっと寒いしね。」


そういう訳で、また駅に向かう私達です。

目指すはここから数駅先の某大型ショッピングモール。

そこでブラブラと遊んで楽しんで来る予定です。


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