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ママは女子高生♪  作者: 苺みるく


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30/240

ある日の文化祭①-8 高1(挿絵有り)

2023.10.27 加筆修正しました。

  ーーー鈴宮 葵 視点ーーー



「葵のお姉様、素敵だったね〜」

「うん!マジ綺麗。思ってたのと全然違ったよ。」


「ねぇ、何よ?お姉様って······」




私は今、お姉ちゃんの通ってる学校の文化祭に友達と遊びに来てる。

きっかけはお姉ちゃんに誘われたからなんだけど、聞いてたら面白そうだったので仲の良い友達の千紗と夏美を誘ってみたんだ。

そしたら「面白そうだね」っていうのと、「葵のお姉さんに会えるの?会ってみたい!」と言うので「行こう!」となったの。


今の思い返してみてもなんであの時、千紗と夏美があんなにグイグイと来たのかが分からない。

面識だって当然ながら無いはずなのに······?



で、お姉ちゃんの高校。

来てみたら凄く賑やかで驚いた。

一緒に来た千紗と夏美も同じようで「すっごいねー」なんて言って驚いてたよ。


「千紗と夏美は、どこかの学校の文化祭とか行った事あるの?」


ふと、気になってたので聞いてみたんだよね。

私は全くないんだけどね。


「私はないよ?」

「私も同じ。だから凄く楽しみだよ。」


そうなんだーって思った。

それと同時に誘ってみて良かったなって。

私も2人も学校の文化祭って行った経験がなくて、初めてだったのが驚いた要因だったみたいだね。


それとこれは構内に入ってから、気がついたんだけどさ。

構内には一般の人もいるんだけど私達みたいな若い女性、付け加えると他校の制服を来てる女子高生は見かけないんだよね。

勿論、時間的に来てるのが早いせいもあるんだろうけど。

それなんで歩いてるとよく目立つんだ、私達3人。

チラチラと見られたり、ヒソヒソと言われたり。


「あれ、どこの学校の子なんだろ?」

「多分あそこだよ。◯◯◯高校じゃないかなー?」

「なぁなぁ、あの子達可愛くね?」


そんな感じて話してるのが聞こえたりしてさ。

こそばゆいというか、何と言うか······。

変にドキドキしたりして、それは千紗と夏美も同じみたいでさ、取り敢えずお姉ちゃんに会いに行こう!ってことになったんだ。


で、事前に聞いていたお姉ちゃんの教室、3階の1ー3へ向かったんだ。

教室に着いて、廊下から中を確認したらお姉ちゃんがいてくれた。



「あれが私のお姉ちゃんだよ。」


「本当に髪、白いんだね。」

「しかも、妙に似合ってて素敵じゃない!?」


2人に教えてあげたらやっぱり驚いて、そしてよく言われる事を言ってたね。


初見の人が必ず思って言ってしまう、その容姿。

生まれついての疾患でそうなってしまい、その後も波瀾万丈で大変な出来事を体験したお姉ちゃん。

でも、私の自慢のお姉ちゃんなんだ。



「ね?白いでしょ。でも、白と言っても白髪とかの白色じゃなくて何ていうのか分かんないけど······とにかく綺麗な色してるの!」


「へぇ〜···そうなんだ?見せてもらえるかな?」


「んー···、聞いてみないと分かんないけど多分大丈夫じゃないかな?お姉ちゃん優しいから。じゃ、いこう!」


というわけで、突撃。




「やっほー!お姉ちゃん!」と声をかけたら、お姉ちゃんが出迎えてくれた。


「いつも葵がお世話になってます」


お姉ちゃんが挨拶がてら、そんな事を言うから、お姉ちゃんがお母さんみたいで恥ずかしかったよ。(雪ちゃんのママではあるけどさ~)


千紗は千紗で私がお姉ちゃん自慢してるのバラそうとするしさ······。

もう、本当恥ずかしいやらなんやら······。


そんな千紗と夏美も、不意に見せたお姉ちゃんの微笑みで、なんかやられたみたい。

あれ、破壊力抜群なんだよねぇ。

主に雪ちゃんに向けられてるんだけど、なんであんな破壊力なのかは知らない。

自宅でさ、お姉ちゃんが雪ちゃんに向けて微笑んでるのを見てるだけで、ドキッ!ってしてくるんだよ!

それでその内、私にも向けて?って思ってしまうようになる·····。

私だって、雪ちゃんが生まれる前はお姉ちゃんに甘えてたけど、その時はそういうのはなかったハズなんだけどねー??


お姉ちゃんの7不思議ってやつ?




その後は少しお話しをしながら、「髪を見てみたい」を思い出して、お願いしたら見せてくれてたんだ。

しかも、


「近くで見ていいよ。」


って、言うもんだからこれには千紗も夏美も喜んじゃってさー。


「ホントにキレイ〜!おまけにサラッサラ〜!」


って、感動してた。

そんな2人を見てて、「でしょでしょ?!」って、心の中で自慢してたよ。



そのあと別れをして、まずは校庭の方から行ってみよっか?となり、向かってる最中です。

知らない学校だから道は当然知らない。

迷路みたいだけど、それも不思議と面白くて。

あちこちの出し物を見たり体験しながら歩いてても、やっぱり出てくるの話題はさっきのお姉ちゃんのこと。



千紗は重症でお姉ちゃんをお姉様とか言ってる。

夏美はまだ大丈夫な方だけど、それでも「私もあんなお姉ちゃん欲しかったなぁ〜」とか言ってるしね。

でも、その気持ちはわかるよ。

私は家族だから、お姉ちゃんの内面も当然知ってる。

で結局のところ、お姉ちゃんは内面もとっても凄くて素敵で。

見た目の良さも相まって、理想のお姉ちゃんとかお母さんとかいうものを通り越してる。


故に私は、お姉ちゃんの妹として産まれる事が出来て幸せ。

一緒に暮らせるし、手作りご飯も食べられる。お風呂も入ろうと思えば入れるしね。最近は入ってないけどさ。


雪ちゃんもそんなお姉ちゃんの娘として生まれる事が出来て、良かったって思う日が来るんじゃないかなーって、思うな。



あとは、やっぱり綺麗とかスタイルいいよねとか。

スタイルについては私も前にお姉ちゃんに聞いたことがあって、その時に聞いたお姉ちゃんの実践してる事を私も真似てやってる。

それを千紗と夏美にも話したことあるから知ってるハズなんたけど、実物見ると想像より凄くて驚いたって言ってた。

主にどことは言わないけど、お姉ちゃんの立ち姿をみれば直ぐに分かるんだよね、コレが。

それと、お姉ちゃんが褒められるのが、なんだか自分の事みたいで凄く嬉しいな。



「そういえば······葵?」  


「ん?なーに?」


挿絵(By みてみん)


「お姉さんて、お姉さんだけど私達と同じ1年なんだね?」

「そういえば、そうだね?4月と3月生まれって訳じゃないでしょ??」


「ああ、あれね。」


多分さっきの教室のクラスの事だよね。

普通、私の姉なら2年生か3年生なのに1年生のクラスだったら。 


「お姉ちゃんね、中学の時にとっても大変な事があって高校には直ぐに進学できなかったの。それで去年お母さんが後押ししてくれて、改めて高校受験して今に至るって感じかな。」


「そうだったんだ······。そんな大変な事があったんだね?」


「うん······。当時の私はまだ小学生でよく分かってなかったんだけどさ、今になってやっと当時のお姉ちゃんの苦しみや苦労、辛さって凄い事だったんだなって理解できたんだ。私だったら絶対に無理、出来ない。」


「そんなになんだ······」

「葵がそこまで言い切るなんて、余っ程の事なんだね·····。」


「うん。」



お姉ちゃんは13歳で妊娠して14歳で雪ちゃんを産んだ。

当時の私はまだ小学生でよく分かってなくて、ただ赤ちゃんが生れて妹が出来たみたいで嬉しかっただけだった。

雪ちゃんが初めての我が家に来た日は、前の晩からソワソワして、まともに寝れないくらいだった。

学校から帰ってくる度に、雪ちゃんの寝顔や遊んでる姿を見て楽しんで、時には一緒に遊んであげて······そんな毎日。



月日は流れて、私にも生理がきて身体の仕組みを学ぶにつれて、お姉ちゃんに起きたことがとても大変な事で、あり得ない事だったんだと理解した。


お姉ちゃんがどう考え決断したのかは私は知らない。

ただその決断の結果、中学の残り2年間と高校生活という青春をお姉ちゃんは犠牲にした。

並大抵の覚悟じゃ、出来ないと思う。

いくら、お父さんやお母さんが支えてくれるとしても。

少なくとも今の私が妊娠したとして、その決断をしろと言われても出来ない。

そんな決断をし、雪ちゃんを産んだお姉ちゃん。

そして育児をきちんとやってるのだから凄いと思う。


それに加え、色々と頑張っている。

料理もその一つ。

今の私の年には晩ごはんを毎日作ってたし、腕前もお母さんより上手で美味しくて、レパートリーも日々増えて色々作ってくれた。

私は料理出来ないし、まぁ、彼氏でも出来たら教わろうかなとは思ってるけどさ······。


だからお姉ちゃんは凄いと思う。あらゆる面で。

苦労して頑張った結果、今のあの笑顔で幸せ満開のお姉ちゃんがいる。そんなお姉ちゃんを見てるのが好き。

とっても大好きなんだ!



「だからね、私が絶対に出来ないって思ってる事を苦労して頑張って乗り越えたお姉ちゃんを尊敬してるんだ!」


「そっかぁ〜······だから、そんなにお姉ちゃん好き好きオーラが出てるんだね!」


「えっ? なにそれ!?」


「気づいてないの? 葵、あんたお姉さんの事を話すとき、いっっつも嬉しそうに話ししてたよ?」


「そうそう。すごい顔に出てる。わかり易すぎ。」


「うっそ!? マジでー?!」




私の驚愕の声が響く中、文化祭は進むのでした。

葵ちゃんは、お姉ちゃん大好きっ子。

でも、それを隠してるつもり······。

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