ある日の朝の風景 高1(挿絵有り)
2023.10.02 加筆修正致しました。内容は変わりありません。
おはようございます。
私の朝は早い。
早いと言っても朝の5時半起きだから···どうなんだろね?
普通の学生さんから見れば早いかもしれないけど、主婦の方から見れば寧ろ普通なのかもしれないし。
そう考えると、この時間はまだましな方なのかな?
私はそ〜っと起きます。隣で寝ている雪ちゃんを起こさないように。
スゥ~スゥ~って可愛い寝息をたてながら寝ている雪ちゃんの頭を2度3度と撫でながら4、5、6度と撫で撫で。
······ヤバい、手が止まらない。
「ままぁ〜······」
って、時通り小さい寝言?的な言葉も言ってるから余計に止まらないんだよ。
それに寝姿も可愛い過ぎてさ、基本毎日一緒に寝てるから見慣れてるはずなんだけどね。
まぁ、それでも可愛いのは可愛い。
頑張って気合を入れて、撫で撫でをやめます。
そーっとベットを降りて音を立てないように扉を開けて1階へと向かいます。
降りてって今朝は先にリビングに居たお母さんに「おはよ〜」と挨拶をします。
お母さんに会ったついでに私の家族紹介するね。
私は両親と妹の4人家族で今は雪ちゃんが加わったので5人家族。お母さんは私を21歳くらいで産んだって言ってたから今は40くらいかな。
それで30歳半ばでお婆ちゃんになったから、その時の驚いた表情は今も忘れないよ。
普通は孫が出来れば喜んでくれるけど、私の場合は事情が特殊だったので嬉しさよりも心配とか不安とかそっちの気持ちが強かったみたいで、私以上に驚いてたし心配もかけてしまった······。
そんなお母さんだけど、雪ちゃん5歳でお母さん40歳くらいだから雪ちゃんはお母さんの娘ですって言ってもいけるんだよね。
私という娘がいるから妹でも通じるし、むしろそれが普通だよねと思う。
まぁでも、なんだかんだでお母さんも雪ちゃんには甘々。
「娘が3人も出来て嬉しいわぁ~♪」なんて喜んでるくらいたから。
妹は私と違って日本人の見た目で黒髪だよ。
『葵』って言う名前なんだけど、こちらも10歳くらいで叔母になっちゃったんだよね。
それでさ、叔母のことを説明したら「叔母さん?! いやだ〜!お姉ちゃんって言わせる!!」ってショック受けてた(笑)
でも今は、妹みたいに可愛がってくれてるし、雪も「あおいねーね」って言って懐いて遊んでもらってる。
お父さん?
お父さんもごく普通だよ。強いて言えば、真面目でしっかり者でお酒が好き。でもきちんとしてるから、缶1本とかで抑えて飲んでる。
だから酔っ払った姿とか見たことがないんだ。
お仕事は有名なアパレル系の会社に勤めてて、朝も早いし帰宅も少し遅い。
ただ家の中では仕事の話とかは一切しないから、どういう業務をしてるのとかは全然しらないんだ。
そんなお父さんだけど、妹の葵が思春期なものもあって少し寂しくしてた所に「じーじ」って言う雪ちゃんに、デレデレの甘々なんだ
。
総じて思うのは、皆、孫には甘いよねって感じ。
さてお母さんに挨拶をした後は、洗面所に行って軽く身支度を整えます。
その後に私と雪ちゃんの洗濯物をするんだ。
土汚れとか酷い時は前日の幼稚園から帰った後に洗うんだけど、普通の場合は朝にね。
それにお母さんが朝一の洗濯機を譲ってくれてるから。
ちなみに妹のやお父さんの洗濯はお母さん仕事です。
洗濯機を回したその後は、お弁当がある日なら作り始めるんだけど、今日はない日だから乾いてる洗濯物を畳みつつ雪ちゃんの服と荷物の再確認。
一段落ついた所で雪ちゃんと葵を起こして朝ご飯を食べます。
この時点でお父さんはダイニングテーブルで先に食べてて一番に出勤。
私は残った私達4人はダイニングテーブルではなく、座卓の方で食べます。
何故かって?
それは雪ちゃんが箸やスプーンを落としたりうとうととお眠りをしたりするから危険防止を兼ねてでね。
小さい子供ってさっきまでキャッキャッと遊んでたと思ってたら、いきなり寝てるってことがあるんだよ。だから椅子だと危ないから座卓で食べてるんだ。
お母さんや葵はダイニングテーブルでもいいんだけど、折角一緒に食べるなら同じがいいって理由で座卓の方なんだけどね。
それとうちは座卓の前にテレビがある配置になってるんだ。
なのでテレビを見ながらご飯食べるスタイルも可能なわけで。
それぞれの家庭でルールがあるんだろうけど、我が家はご飯の時のテレビ視聴はOK派です。
早速、雪ちゃん用のアニメ(録画)をつけてご飯を用意して頂きます。
両親はお米派。私と葵と雪ちゃんはどっちでも派。
雪ちゃんにどっち食べたい?と確認して、今日はご飯だそうです。
ふりかけご飯
食べ終わったあとの食器洗いはお母さんがしてくれるのでお願いして、私は残りの身支度をします。
諸々やって最後に制服に着替えたら全身をチェックして完了です。
今度は雪ちゃんに歯磨きをさせた後、髪をブラッシングして整えて着替えさせたらこちらも完了。
うん!今日も可愛い♪
お父さんが1番に出勤して次は妹の葵が家を出て、私はその次。
本当は雪ちゃんを幼稚園に送って行きたいんだけど、私の登校時間に合わせると登園が早すぎちゃうし、登園に合わせると今度は私が遅刻というスパイラルにハマるので、ここはお母さんが一役買って出てきてくれて毎朝の登園をお願いしてます。
まぁ、この登園仕事もお母さんは喜んでるみたいなので、素直に甘えてます。
ありがとうございます。お母さん。
さて、もうお時間だ。
朝はバタバタしてて時間が足りないとかって話を聞くけど、私にはそんな事はない。
ないんだけど時間だけは早いなーって感じるよ。
鞄を持って玄関で靴を履きます。
トコトコと雪ちゃんがやってきていつもの見送り。
「ままぁ〜、いてらーしゃい」
と、雪ちゃんが言ってくれるので、ギュッと抱きしめます。
うん。ぬくぬくしてていい香りで癒されるよ。
「ママ、行ってくるね。雪ちゃんも幼稚園楽しんできてね。帰りはお迎えに行くからね」と言って頭を一撫でした後、玄関を出ます。
毎日のことだけど、ここは寂しい······。
でも、また夕方には会えるからそれを楽しみに今日1日私は頑張るぞ!
車庫から自転車を出してきて、鞄を乗せて。
「行ってきます!!」