ある日の文化祭①-6 高1(挿絵有り)
2023.10.27 加筆修正しました。
クラスの出し物が決まったその日の夜。
晩ご飯も終わり、みんなでテレビを見ながらリビングでゆっくりしてます。
今日は残業なのか、お父さんはまだ帰って来てないんだけどね。
「ねぇ、お母さん?葵?」
私は寛いでるお母さんと葵に声をかけます。
「何かしら?」
「なに?お姉ちゃん?」
「んとね、11月の第2土曜日にうちの学校で文化祭があるんだけど来る?」
「文化祭?お姉ちゃんの学校はあるんだ?」
「うん、あるよ。葵の所はないの?」
「ないねー。」
「そっかぁ〜。まぁそういう学校もあるか······。」
今の会話で分かるように、私と葵は通ってる学校が違います。
私がとにかく近さで選んだのに対して、葵は普通に中学から高校へ、自分で高校を選んで受験をしたんだ。
私ももし同じ道を通ったなら、何処の高校を受験したのかな?なんて考えた時もあったけど、今となってからでは分からないよね。
「このはが来る?って言うくらいだから、私達でも入れるんだろうけど大丈夫なの?」
お母さんがご尤もな事を聞いてきます。
確かに今の世の中、様々な事件があるからセキュリティとか厳しくなってる面もあるよね。
たがら学校も不審者対策とか結構力を入れてたりするし。
防犯カメラは勿論の事、門も施錠して来校者はインターフォンから確認後、先生が外へ出て中へ入れる仕組みらしいからね。
「大丈夫だよ。文化祭については身分証の提示と記入、手荷物検査ぐらいで入れるって。それに、先生曰く結構賑やかで盛り上がるとか言ってたよ。」
「へぇ〜面白そうだね。どんなのがあるの?お姉ちゃん?」
「えっとね···「ままぁ」なーに?雪ちゃん?」
葵が賑やかで盛り上がるって話した所で食いついて来た。
私の妹、葵はこういうお祭りだとか賑わう·楽しいってのは大好きなんだよねー。
アウトドア派っていうのかな?
そうすると私は逆のインドア派ってなるんだけどね。
で、そんな葵に話の続きを話そうとしてした所で、雪ちゃんに呼ばれたんだよね。
今さっきまでテレビを見てたのに急にどうしたんだろう?
「雪ちゃ〜ん。おいで〜。······よいしょっと。」
隣で見てた雪ちゃんを呼んで、抱っこします。
姿勢的なものもあってやや力が出し難かったのもあるけど、思わず声が出てしまった。
その位、雪ちゃんが大きくなった証かな?
「ままのがっこう?」
「そう、ママの学校でお祭りがあるの。」
「おまつり?」
分かった様な分かんない様な、不思議な感じだけども取り敢えずはいいみたい。
私は雪ちゃんをなでなでしながら、何処まで話ししたっけ?と考えちゃったよね。
「えっとー、出し物だけど、まだ正式なパンフは出来てないんだ。ただ先生によると毎年体育館のステージで演奏や歌、ダンス、劇やお笑いライブ?みたいなのをやってるんだって。演奏やダンスは大会優勝とかを目指してやってるからしっかりしてるし、劇とかお笑いは面白かったりするってさ」
「ほぉ〜!結構本格的なんだねー?」
「うん。あと校内でも各部活や同好会、クラス毎に何かしら出し物をやるから賑やかだって。ああ、あと校庭でも運動部系とかが何かやるみたいだよ」
あくまで先生が教えてくれた情報ではあるけれど、それだけでも凄く賑やかで楽しそうな感じはするよね。
私も現時点で結構楽しみにしてたりするんだよね。
「このは達は何するの?」
「私達はスタンプラリーってのをする予定だよ。台紙に3箇所押して来たらう◯い棒を差し上げます。」
「お菓子くれるの?」
雪ちゃんが食いついた(笑)
う◯い棒、たまに買って食べるもんね。
まあ、安いし味も豊富だからお気に入りの味が見つかるといいよね。食べ過ぎには注意だけど。
「あらあら? 雪ちゃんが反応しちゃったから行かないとかしら?」
そんな事を言ってくるお母さん。
雪ちゃんを口実にしなくてもいいのに······。
来る気あったように見えてたよ?
「葵も友達誘って来てみたら?都合がよければ、だけど。」
「うん、そうだね。聞いてみる。」
「正式なパンフ貰ったら、持ってくるね」
「はーい」って返事を頂いて報告は終わりました。
その後お父さんが帰って来て聞いてみたけど、何やら仕事が入ってるみたいで残念がってました。
あとの時間は、雪ちゃんを抱っこしたまま絵本を読んであげたり、引き続きテレビを見たりしながら、まったりとした時を過ごしました。
やっぱり雪ちゃんは可愛い♪癒やされるね♪
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時は進んで文化祭前日の金曜日。
今日1日は準備の時間です。
とはいえ、前々からやってはいたんだけどね。
準備、飾り付け等に関しては委員長にお任せし、私はサポートに徹した。
企画決めの時はみんなの前で話すのが苦手そうだったから、私が前に出て仕切って話してたんだけどね。
準備に関してはクラスの中で絵の上手な子とかを中心にどういう感じで飾り付けをするか?と意見を纏めつつ仕上げてたから、やっぱり委員長は凄いねって思う。
大きい色画用紙とかを切ったり貼り付けたり、絵の具で絵を書いたり字を書いたりしてアピール。
和紙?で作る花みたいなのを作ったり、輪飾りも大量に作りました。以前に雪ちゃんの幼稚園に持っていったあれだね。
高い所に飾るから男の子に手伝って貰い、スタンプの設置もお願いしたよ。
これは空き教室から机を借りてきて、校庭や中庭に設置。
同時にスタンプも風とかで落ちたり無くなったりしない様に、紐で結ぶなりの対策をしてね。
やっぱり重たい物を運ぶとか、高い場所の作業に男の子がいると心強いしとても助かる。
うまい棒も沢山の仕入れたので、みんなで受け取りに行ったりしたよ。
領収書の事もあったし、届かないミスがあると怖いので学校の近くのスーパーでお願いをしました。
「ねぇ、このはちゃん。これ······私達だけじゃ無理だよ?」
「うん、そうだね······。これは想定外······。」
サービスカウンターで支払いをして、受け取るってなった時に定員さんが気を利かせてくれたんだよね。
「この人数で持って帰れますか?」って。
バックヤードに案内してくれて、見せてくれたのはう◯い棒の山。
予算ぎりぎりの量を買ったんだよ。
先生も言ってたけど、お金を使ったのはスタンプだけで、それも100均で3種類を各2つ。
これは途中でインク切れを起こす可能性を考慮してなんだけどね。
それでも19,000円は余ったから、それ全部を投入してしまった。
足りなくなるよりはいいし、余ったら食べちゃえって先生も言ってくれたから。
で、結果がこれなんだけど······ムリ!!
急遽学校に連絡を入れて、高橋先生を呼んでもらって事情を説明したんだ。
それで先生に車を出してもらって来てもらい、先生の車に積み込んで学校まで持って行って貰いました。
そこからは学校にいるみんなにお願いをして。
帰り道。
「あれは凄い量だったねー!」
「うん。元が安いだけに量も半端なかったね。」
歩きながら那話す事はさっきの棒のこと。
あの2万円近くのうまい棒の迫力には店員さんも驚いてたよ。
まあ、スーパーといえど、あれは普段見る量じゃないと思うからね。
私も凄いなって思ったもん。
みんなで頑張って、夕方前には終わりました。
「みんな!お疲れ様でしたー!明日は楽しい文化祭にしましょう!」
と委員長の言葉に「おー!」とみんなで気合を入れて解散です。
いよいよ明日。楽しみだな。




