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ママは女子高生♪  作者: 苺みるく


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ある日の春休み③-2 高2(挿絵あり)


ーー 千紗 視点 ーー



「雪ちゃ〜ん。脱いだお洋服はこっちに入れて、下着はこっちの袋に入れてね。」


「うん!」


今、私達の直ぐ近くでこのはお姉様とその娘さんである雪ちゃんが洋服を脱いでいるんだ。

お母さんであるこのはお姉様の言葉に素直に頷いて、言われた通りにする雪ちゃん。

うん、めっちゃ可愛い!

お姉様も綺麗で素敵だけど、そのお姉様をそっくり小さくした雪ちゃんは初めて会った時から可愛さ満点なんだよね。


回数的にはまだ数回レベルしか会ってないけど、でもいつも元気で素直で良い子なんだよね。

あの位の年齢だと親に対して生意気を言ったり駄々を捏ねたりするものだけど、私が見てる範囲や葵ちゃんから聞く話ではそういった事は殆どないらしいんだよね。

「そんな良い子いるの!?」って思うけど、それが目の前にいるんだからついつい目で追っちゃうの。

こんな子、私もいつか欲しいなーって······。



それにしても······と、私は思う。

というのも、雪ちゃんはまだ小さくて羞恥心的な物が少ないからなのか、それとも単に銭湯が楽しみ過ぎるのか、サクサクと服を脱いで素っ裸になっちゃったんだよね。


ま、それはいいの。問題はこのはお姉様。

お姉様も何故だか知らないけど雪ちゃん同様、サクサクとお洋服を脱いでいくんだよね。

脱いだ洋服は綺麗に畳んで籠に入れて、下着類は持ってきた袋に入れて。

その工程をタオル等で身体を隠しつつやるのかと思えばそうでもなく、隠さず堂々と脱いだりするものだから私も驚いてついつい見てしまったんだよね。


私の隣には夏美ちゃんがいるんだけど、その夏美ちゃんも私同様に驚いて、そしてこのはお姉様を見ちゃってる。

ちょっと顔が紅くなってる様に見えるのは、気の所為じゃないよね?きっと······。




 ーーーーーー




今回の春休み、私と夏美ちゃんはやっと念願が叶ってお友達である葵ちゃんのお家にお泊まりする事が出来たんだよね。

前々からお泊まり会したいねーって話はしてたんだけど、冬休みは帰省とかの都合で無理があって、この春休みで漸く実現出来たってわけでさ。


そして何をしようか?って色々と考えたりしたんだよね。

課題の残りを一緒にやって仕上げちゃうのは何時もの定番なんだけど、それ以外にも翌日にショッピングモールに行かない?っていう案も出たの。

そしたら葵ちゃんがお姉様に聞いてくれて、なんと車をまた出してくれることになって行ける事になってさ。

私達はそれはもう歓喜だよ。

しかもお姉様と雪ちゃん付きだもの!

それ以外にもお風呂絡みで案を出してみたらこれもまたOKで、葵ちゃん曰く『お姉ちゃんはお風呂が好き』らしいとの事。

なんだかお姉様のイメージにピッタリ過ぎちゃって、つい笑っちゃったんだよね。

あの容姿で優雅にお風呂に浸かるお姉様を······ね?ピッタリでしょ??


そういう訳で何だかんだあって、今、私達は銭湯に来てるんだけど·····まぁ広い事広いこと。

駐車場もかなり広くって、平日の夕方にも関わらず車でいっぱいだったんだよね。

この通りは私は普段使わないし、休日でも通る事もないからこんなにも人気があるのかと驚いちゃったよ。

そしてメインの建物は和風建築みたいな感じで大きく立派な佇まいで、周りは大きな塀でぐるっと囲ってあるの。で、その奥には植木らしき木が沢山見えてたりすんだよね。

いかにもって雰囲気だけど、イメージ的には良い様な感じがするんだ。

これなら中身も期待できるよねー♪って、3人でワクワクしたのはお約束。


中に入り、入浴代を先に済ませてからのご利用だった。

事前に調べてきたけれどタオルとかは持参しなくて借りられるらしいので、基本は手ぶらでオーケーなのは嬉しい所だったんだ。

まぁ、化粧品とか個人的に使う物は持ってくる必要があるけどね。

会計を済まして必要な物を受け取ってから、早速移動開始です。


「あ、見てみて!足湯があるよ!」


「ほんとだね。しかも結構な人が使ってるよ···。」


受付からお風呂の場所までは少し距離があるらしく廊下を歩いて行ったんだけど、その道中に足湯を発見したんだよね。

しかもこの足湯はこの廊下の端から端にまであるから距離の長い足湯で、大勢の方が使ってるにも関わらず広々とした感じがするんだよね。


「食後の後にでも使ってみる?お腹休めに丁度いいかもよ?」


「それいいかも!」

「うん、いいんじゃないかな!」


お姉様の提案に即頷いた私達。

だって使ってる人、皆が気持ち良さげなんだもん。断る理由がないよね。

そんなこんなで歩きながらお風呂の入り口に到着して暖簾を潜り、脱衣場に到着したんだけど······。

お姉様が堂々と脱ぐものだから、私と夏美は呆気に取られちゃったんだ。

そしてチラチラとつい横目で見ちゃうの······。


だって·····初めて見たお姉様のその身体はとても素敵だったんだもの!

見ないでって言う方が無理な話だよって物だよ·····。

お胸は大きいのに垂れてないし、くびれもあってお尻はプリッとしてて全体的に引き締まった身体をしてるけど、筋肉質とかそういうのでは無く女性として凄く魅力的な身体をしてるんだよね。

流石にモデルをしてるだけの魅力的な身体をしてるけど、よくよく考えるとこれで雪ちゃんを産んでるんだら凄いという言葉しか出てこないんだよね。

私は少しぷにぷにした自分のお腹のお肉を摘みながら、羨ましくお姉様を見てるのだった·····。



「千紗、夏美!ほらほら、早く脱いで!お姉ちゃん行っちゃったよ?」


「あぁ〜···ちょっと待ってて!もう終わるから!」

「ごめんごめん!急いで脱ぐから!」


チラチラとお姉様に夢中になってると自分のを疎かにしちゃって、気がつくとお姉様は雪ちゃんを連れて先に行ってしまわれたし、葵ちゃんからせっつかれてしまったんだよね。

その葵ちゃんはもう脱ぎ終わっててタオルで前を隠してはいるものの

、その立ち振る舞いは何処かお姉様を彷彿させる様に堂々としてる。

私も夏美ちゃんも隠しながら脱ごうとしてたけど、それも何だか面倒でぱぱっと脱いじゃったよね。


「「お待たせ!」」

「じゃ、行こっか?」

「うん!」「おー!」


3人揃って脱衣場からの扉を開ければ、目の前に大きな浴槽があったの。

ホテルとかによくある、あの長方形で大理石?とかで出来た大型浴槽がね。

そして身体を洗う場所やサウナに水風呂、電気風呂みたいなのもあるみたい。


「サウナとかはどうする〜?入る??」


「いや、私は遠慮しとこうかな·····。」

「私もやめとくわ。入ったことはないけど、今はそれよりも露店の方が気になるからさ。」


「おっけー。じゃあ、身体洗ったら露天風呂の方に行ってみよっか!」


「うん。」「了解!」


葵ちゃんの問いに、私と夏美ちゃんはサウナを遠慮をしたの。

理由が夏美ちゃんと一緒とは思わかなったけど、要はそういう事なんだよね。

ここでしかない露天風呂を堪能したいから、どこにでもありそうなサウナは今回はいいんだ。




「お姉様、隣失礼します。」


「はぁ〜い。」


身体を洗うにあたって幾つかあるシャワーの中から、私はお姉様の隣の場所を確保した。

 

「混んでるのかな?って思ってましたけど、意外とそんなんでもなかったですね?」


「そうだね······。まぁ、ここはお食事処もあるし、さっき見た足湯は無料で体験できるみたいだから、そっちの方に分散してるのかもしれないね。」


「あぁ、なるほど······。そういう可能性もありますね。」


お姉様は雪ちゃんを丁寧にワシャワシャと洗ってあげながら、私の問に応えてくれたんだけど、私も不思議だなーって感じてはいたんだよね。

ここに来た時に駐車場には沢山の車が停まってたにも関わらず、この室内の浴場は意外とお客さんが少ない事に。

もしかしたら外の露天風呂とか隣の別館にある岩盤浴とかにいるのかもしれないけど、お姉様の答えはまた別の理由だった。

ま、理由がなんであれ空いてる分にはゆっくりも出来るだろうから、全然問題ないんだけどね!

寧ろ空いててラッキー!ってやつだよ♪


隣のお姉様をついチラッと横見しちゃう私···。

同性の身体とはいえそんなチラ見する変な癖はない筈なのになぁ······と思いつつ、私は自分の身体を洗うの。


「お姉様はいつも雪ちゃんを洗ってあげてるんですか?」


雪ちゃんを洗ってる為か、私側から見ると背中しか見えないお姉様。たけど、とても幸せそうなオーラを出してるんだよね。


「うん、基本はいつも洗ってあげてるよ。ただ最近は練習も兼ねて雪ちゃん自身にやらせてもいるけど······短いとはいえ、髪の毛はまだまだかな?」


洗い方やシャワーの流し方にムラがあるんだよねぇ~って、私の方に振り向いてボソッと雪ちゃんに聞こえない様に教えてくれた。


「女の子は髪の毛長いですから難しいですよね。私も小さい時は洗ってもらってましたし·····。」


懐かしいなーって幼少期を思い出しながら、私も髪の毛を洗ったんだ。

あの頃は外で沢山遊んだりもしてたから「髪の毛は毎日洗うんだよ」って言われてて、短いとはいえ肩くらいまでは髪の毛があったから本当に大変だっんだよね。

短髪の男の子が楽そうで羨ましかったのを覚えてる。


「はい、雪ちゃんオッケーだよ。ママも洗っちゃうから少し待っててね。」


「うん!」


「あ···、千紗ちゃん達は終わったら先に行っててもらっていいからね?私達も終わったら向かうから。」


「はぁ〜い。分かりました。」


雪ちゃんを洗い終わったお姉様は今度は自分自身を洗う番で、時間がかかるから先に行ってていいよって言ってくれたんだ。

その言葉に素直に従う事にした私は、丁寧に泡を流したら葵ちゃんと夏美ちゃんを連れて露天風呂の方に向かう事にしたんだ。

泡を流して立ち上がり、一声掛けてから行こうとお姉様の方に振り向いた私はまたまたドキッとしてしまったんだよね。

だってあの泡が······首から背中を伝ってお尻の方まで流れてるそれが妙に色気があって······。

ほんと、今日というか今の私は何か変だ······。





「はぁ〜〜〜···。温かいねぇ〜〜。」

「ほんとほんと。幸せだよ····。」

「星は大して見えないけどこの空の暗さと、照明の明かりに照らされた景色に癒されるね♪」

「「うんうん!!」」


今、私達は3人で最初のお風呂、源泉かけ流しという岩風呂に浸かっているんだ。

温泉の種類には私は全く詳しくないから分からないけど、熱すぎもしない丁度よいこのお湯に外気のひんやり感が凄く心地いいんだよね。


そして癒される景色。

空は日が落ちて星は見えないけど暗くなっている。

だけど、この露天風呂全体が暖色系の照明によってライトアップされていて、明かりに照らされた植物や石、建物が美しく幻想的な光景に見えるの。

同じ様な光景に、夜のディズ◯ーランドが近いかもしれないね。

あれも主に暖色系の照明でライトアップされていて、凄く幻想的に見えるから。

だから、このお湯に浸かりながら見る景色に凄く癒されるんだ。


「ここをもうちょっと堪能したら、次は何に入ってみる?案内だと壺湯、ヒノキ風呂、寝湯にシルク風呂?みたいなのがあるらしいよ?」


「シルクって言葉に何か惹かれるけど······、さっきの内風呂にも幾つか種類があったよね?」


景色を堪能しながら浸かる私達の話題は次は何に浸かるか、この一点。

ま、一通り全部を体験してみるつもりではいるんだけど、順番に悩む所なんだよね。それはそれで楽しいんだけど。


「取り敢えず、お姉様が来たらにしない?一緒に楽しみたいし···。」

「そうだね。そうしよっか!」

「おーけー!」


私的にはどの順番でも構わないのだけど、入るにしてもお姉様達と一緒がいいって提案したんだ。

だって折角一緒に来てるのだし、こういう機会が次もあるとは限らないからね。


「そういえば千紗、さっき洗い場ではお姉さんの隣だったけど···何話ししてたん?」


「えっ?」


「だって憧れのお姉様でしょ?千紗的にはかなり美味しい展開だったと私は思うんだけどなぁ······。」

「お姉ちゃんのあれは結構ヤバいからねぇ·····。気を抜くと大変だよ?」


夏美ちゃんは夏美ちゃんで私をからかう様に言ってくるし、葵ちゃんは······うん、何となく言いたい事は分かった。


「特にふつーだよ?お姉様が雪ちゃんを洗ってたから、それについて聞いたりだとかそういうの。お姉様も洗う方に集中してたから、そんなには話してないんだよ。」


「そうだったんだ。」


「うん。でも、雪ちゃんを洗ってる時のお姉様は凄く幸せそうにしててさ、何か凄くいいなーって感じちゃった。」


雪ちゃんを洗ってた関係でお姉様の背中を見ることになった私だけど、その後ろ姿からは幸せいっぱいのオーラが出てたんだよね。

それが凄く楽しくて幸せっていうお姉様の気持ちが溢れ出てたんだと、私は感じ取ったんだ。


「2人にも話したけどお姉ちゃんはさ、雪ちゃんに全力を尽くしてるから、それが出来る事がこの上ない幸せなんだよね。子供を洗ってあげるのはどの親もしてあげてる事だとは思うけど、その当たり前が出来ることに感謝してるから。」


葵ちゃんの話す、お姉様の事。

私達もその事は知ってるから、お姉様が雪ちゃんに向ける想いが人一倍強いその理由も知ってるんだ。

その上で普段何気なく出来る事、してあげられる事がどれだけ幸せな事なのかはお姉様は分かっている。

だからこその、あの幸せオーラなんだと思う。


「ああゆう光景ってなんだかいいなーって思うよね。私も出来るのかな?って思っちゃう·····。」


まだ彼氏すら居ない私だけど、いつかどこかで自分の子供にお姉様みたいにしてあげられる光景がやってくるのだろうか?と、ちょっぴり不安にもなる······。


「千紗の気持ちは分かるよ。私も憧れちゃうもん。でも、そういう点だと葵はいいよね〜。妹じゃないけどある意味、妹的な雪ちゃんがいるし、あのくらい年齢も離れてると喧嘩とかもしないでしょ?」


「うん?うん、まぁ···しないね。興味の対象がかなり違うのもあるから取り合いとかの喧嘩も起きないし、なりより雪ちゃんが良い子過ぎるからねー。毎日可愛くってメロメロになってるくらいだよ。」


「うわぁ···羨ましい······。」

「うちなんて最近はそうでもないけど、ギャーギャー煩い時もあったからなぁ···。可愛いとかって感じるのはあんまりなかったかも。」


私は一人っ子だからそういうのがよく分からないけど、夏美ちゃんは歳の近い兄妹かいるから大変だって言う話は聞いた覚えがあるんだよね。

玩具やテレビ番組での取り合いからの喧嘩や、ちょっかいを出されて喧嘩とか······あ、喧嘩ばかりだね(笑)


「歳が離れてるっていうのはある意味ではありだよねって、私は思うよ。こっちは精神的には大人だから多少の事は我慢できるからね。」


「葵はそうでもうちのは男の子だからやんちゃ過ぎちゃって·····。」


夏美ちゃんがどこか遠い目をしてる。

歳が近くて男の子兄弟だとそれなりの苦労があったんだねと思いつつ、一人っ子で良かったなって思う私だったりもするんたけど、でもやっぱりお姉ちゃんとか妹とか欲しかったなぁ~って···何か複雑······。





「お姉ちゃん遅いなぁ······どうしたんだろ?」

「確かに少し遅いかも?」


挿絵(By みてみん)


お風呂に浸かって暫く話し込んでた私達だけど、お姉様達がまだ来ないのに気が付いたんだよね。


「あれじゃない····えっと、お風呂か゚沢山あるから探してるとか、雪ちゃんの興味に優先してるとか??」

「ああ、それはあるかも!雪ちゃんが「これ入りたい!」って言えば、恐らくお姉ちゃんは断らないだろうからね。」


私の言葉に葵ちゃんがそれだ!と反応を示したんだ。

ま、私達もこの岩風呂に入るまでにどんなお風呂があるのか、一通り歩いて確認してみたからね。

私達でこれなんだから好奇心旺盛な子供の雪ちゃんが、あちこちに興味を示す姿は簡単に想像できちゃうんだよね。



「そういえばさ······。」

「うん?」「何??」


「うちのお姉ちゃんはどうだった?凄かったでしょ??」


「「ぶはっっ!??」」

「ちょっとちょっと····あんた何を言い出すのよ!?」


葵ちゃんが何かを思い出した様に呟いて、それに反応した私達に「お姉ちゃん凄かったでしょ?」なんて、変な事を聞いてきた。

それに対してもろに反応する私達も大概なんだけど······。


「いや〜〜、だって千紗も夏美もお姉ちゃんの脱衣姿とかチラチラ見てたでしょ?」


「·········バレてた??」

「うん、思いっ切りね。」

「くぅ〜·····恥ずかしい······。」

「穴に入りたいって、こういう事をいうんだね·····。」


茶目っ気たっぷりに言う葵ちゃんだけど、まさかバレてるとは思わなかったな···。

確かにチラチラと見てしまったけど、それでもバレないようにってしてたつもりなんだけど·····葵ちゃんにはお見通しだったとはね。


「でもまぁ、そんなに気にしなくても平気だよ。あの場だと他のお客さんもチラチラと見てたし、お姉ちゃん自身も普段から目を引くから、そういう視線とかには慣れてるからね。それに、あの場だって碌に隠してもなかったでしょ?」


「うん、そうだね。寧ろ堂々としてたし、私たちの方が恥ずかしがってたよね。」

「うんうん。」


確かにあの時も、お姉様は特別隠したりもせず堂々としてるなとは思ってはいたんだよね。


「で、どうだった?率直な感想は??」


何ですか?葵ちゃん。そのおじさんみたいな言い方は??


「うん···凄かった·····。胸だって大きいのに垂れてないし、ウエストもくびれててヒップもプリッと······。」

「そうそう!それに肌も綺麗だしムダ毛もないし、色白って言っても、あの健康的な白さなら寧ろアリってやつだよね!あれで妊娠経験してたなんて本当に信じられないよ! 同じ日本人なのに日本人じゃないみたい·····。」


「でしょでしょ!だから家で驚くよーって言ったんだよ。その通りだったでしょ?」


やたらと嬉しそうに自慢気に話す葵ちゃんだけど、まさにその通りで私達は頷く事しか出来ないでいたの。


だって···スタイルがいいのは前々から分かってたつもりだけど、脱いだらもっと凄いとは思わなかったもん。

胸は大きいのに垂れてないし腰もくびれてる。そしてヒップはプリッとしてて、肌も白い。

この白いは病気的な白さではなくて、健康的な白さ···白人さんの肌に近いかもしれない。だから余計に目を引かれるんだよね。

そして姿勢が良いから見栄えもするし、肌も綺麗でムダ毛そのものがなかったんだよね。


だからか同性にも関わらず、ついつい目がいっちゃうんだよね。

あれで雪ちゃんを産んだ身体とはとても思えないし、それにだけど私たちの方が若いのにも関わらず情けない身体つきをしてる···。

もうちょっと私も努力しようかな···って、お姉様を見て決心した私だった。


「そういうお姉様と一緒にお風呂に入る葵ちゃんは、よく平気だよね?」


「ん〜·····そうでもないよ? 多少慣れ的な部分もあるけど、今でもあれを見ると気分が高揚するからね。だからまぁ···妹得だと思って喜んで一緒に入ってるよ。」


「羨ましい······。」

「葵もお姉さん好きを隠さなくなったねぇ······。」


にゃははは···と嬉しそうに語る葵ちゃんと、心底羨ましがる私と、呆れ半分の夏美ちゃん。

三者三様の様子を見せてるけど、その根底部分はは『お姉様大好き』で同じ想いなんだよね。


美しくてスタイルも良くて、そして格好良い。

頭脳明晰なのに謙虚で、誰にでも優しくしてくれる。

そして葵ちゃん曰く、料理がめっちゃ美味しくて家事万能。

うん、パーフェクト!!こんな人が現実にいるんだね?って感じだよね。


そしてそんなお姉様を持つ葵ちゃんと、母に持つ雪ちゃんを羨ましく思いつつ、私もこんな素敵な人を姉に欲しかったなぁ···と思うのだった······。


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