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ママは女子高生♪  作者: 苺みるく


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ある日の出来事⑩ 高2(挿絵あり)

「よーし···今日も皆揃ってるな。感心感心。」


私達の担任である高橋先生が朝の主欠席をとり、クラスの皆が全員揃っている事に関心をしている。

私のクラス、2年3組は他のクラスと比べて欠席率が低い傾向にあると以前に聞いた事があるんだけど、その事は喜ばしい事だと私も思う。

ましてや今の季節はインフルエンザとか季節性の病が流行してる季節でもあるから、全員が揃うというのも少なかったりするんだよね。


「さて、今日の予定だか·····昨日も話した様に午後からは明日の卒業式の会場セッティングとなる。なので、お昼を食べて5時間目の授業が始まる時間には全員体育館へ向かうようにな。そこで各先生方の指示で動いてもらう予定だから、そのつもりで宜しく頼む。何か質問はあるか?なければホームルームは終わりにするぞ?」


高橋先生のお話に「卒儀式の準備か〜」「早いねー」「午後は授業なしだ〜♪」と、色々な声が飛び交った。

まぁ、準備の事は先生の言ったように昨日の帰りのホームルームで聞いてはいたけれど、あの時は部活動等があるにせよ放課後という事で皆が浮足立ってたから余り聞いていなかった様子だったから「へぇ~」って感じだったんだよね。

それが翌日の落ち着いてる朝という時間だとこうも反応するものなのかと、その差にちょっぴり笑っちゃう私なんだよね。


「あ、先生!いいですか?」


「お?なんだ、宮野??」


「私達は体育館という事ですが、全クラスなんですか?」


「あぁ、それは違うぞ。体育館組は1組からこのクラスまでだ。4組からは体育館周りだったり校舎内や校内の準備や掃除、又は飾り付け用のちょっとした物の作成なんかをやってもらう手筈になってるぞ。」


志保ちゃんのちょっとした質問に答えてくれる高橋先生。

まぁ確かに卒業式というと体育館で執り行うものでそこの準備ってイメージがあるけれど、実際には他にも準備する必要があるよね。

校門に看板を立てかけたり、駐車場の整備。

保護者の方や来賓の方が来るから、校門から体育館までの道のりを掃除したりとか。

そういった部分の準備とかもあるよね〜って考えると、確かに分担して行う必要はあるよねって思うよね。



「もう明日は卒業式なんだねー·····。」

「早いよね、高校は······。だってやっと3月になったばかりなのに、中学は中旬頃じゃなかったっけ??」


志保ちゃん以外にこれといった質問も出る事なく終わったので、そのままホームルームを終わりにして職員室へ戻って行った高橋先生。

その先生が居なくなると1時間目までのほんの少しの時間が賑やかになるんだけど、私の側の子達の話題はやっぱり先程の準備についての事だったんだ。


真っ先に出てくるのは、もう卒業式なんだって言う感想。

冬休みが明けて特にこれといった学校行事のない3学期だけど、その生活の中でたった一ヶ月ちょいで3年生の卒業式が来たんだよね。

曜日次第だけど、桜ヶ丘高校は3月に入って直ぐくらいで卒業式。

中学校は3月の中旬頃だったから、それを考えると確かに早いなって感じてしまうよね。


まぁ、これも早いなりに理由があるんだとは思うけどさ、私的には新生活への準備期間とかも含まれてるんじゃないかな?とは思う。

進学、就職で遠方へ行く人もいたりして引っ越しとかの新生活の準備が必要になったり、4月の入社に際してその前に研修期間がある会社とかもあるかもしれないし。


3年間一緒に学んで過ごした皆が一斉にバラバラになって、それぞれの新しい人生を歩み始める、そんな季節なんだよね······。





  ーーーーーーーー





ごく普通に午前中の授業が終わってあっという間にお昼休みも終わりに近づいて来た、そんな時間。

私達は朝、高橋先生がお話しした様に体育館へ向かう事にしたんだ。

忘れてはいないと思うけど、念の為男の子達にも声を掛けて行く事も忘れずにね。


「体育館で準備ってなると、思いつくのは椅子並べとかそういうのだよね?」

「そうだね。あとはステージ上の準備とか飾り付けとかなんじゃない?小中学校の時もそういう風になってたし。」

「確かにそうだわ。紅白の幕が張ってあったり花とかそういうのも飾ってあったね。」


体育館に向かう道すがら、これから行う準備について語る私達。

実際に私達が手伝うのは今年が初めてだからどの様に行うのかさっぱり分からないのだけど、自分達が小中学校で経験した卒業式を思い出して何となく想像はつけてみたんだよね。


椅子がずらーっと並べてあって、壁には紅白の幕が張ってある。

ステージには大きな字で『卒業証書授与式』とかって書いてあるステージ看板があったりして。

普段何気なく授業や部活動で使っている体育館がすっかり卒業式用に様変わりしたのは、凄く印象深くてよく覚えてる。


「でもさ、去年はウチらは準備とかしなかったよね?」

「そう言えばそうかも······。」


「この学校は毎年2年生が先生方と準備を行うのが恒例なんだってよ。それにね、片付けもそうだし来月の入学式の準備も同様に手伝うんだって。」


「えぇー?そうなんだ·····。」

「片付けや入学式もかー······。」


ふと気が付いた皆の疑問。そしてそれに答える私。

そうなんだよね。

この準備は毎年2年生が手伝っていて、1年生の時はやらないの。

だから去年の私達は準備を手伝う事なく普通に授業を受けていたんだよね。


「どういった意図でそうなったのかは知らないけど、そうそう悪い物でもないんじゃない?準備しながら来年は私達か〜っていう気持ちにはなれるし、2時間とはいえ授業が無くなったわけだしね?」


「確かにそう言われればそうだ···。」

「2時間の授業がないのは大きいよねー。おまけに午後は眠くなるからそれも大変(笑)」


あはははと笑いながら嬉しそうにする皆。

私的にはそんなんでもないけれど、皆からすると2時でも授業がなくなるというは嬉しい事みたいだね。

特に午後の授業となると食後というのもあって眠くなるのは私もわかるからさ。


そんな喜んでる皆に気付いてるか分からないけど、もう一つプレゼントをあけよっかなと私は思ったの。


「皆はさ、明日はお休みなのは知ってるでしょ?」


「うん!」

「勿論だよ。」

「センセーも言ってたもんね。部活も休みだから学校には来るなよーってさ。」

「「言ってた言ってた!」」


流石にこれはきちんと覚えてたみたいだね。明日の卒業式の日は私達は学校がお休みだと言う事を。

これは去年もそうだったのだけど、これは体育館の収容人数の関係なんだよね。

3年生とその保護者で結構な人数になるから、そこに私達在校生が参加するというのは出来なくてお休みという形になるんだ。


「じゃあ、その次の日は片付けをするのは知ってる?たった1時間程らしいけど、授業がなくなるよ?」


「「おっ!?」」

「マジ!??」

「それいいねー♪明後日の1時間目って何だったっけ??」

「えーと·····英語じゃなかった??」

「ほんと!?私、英語苦手だからちょ~嬉しいんだけど♪♪」


途端に喜びだした皆だった。

まあ、先程の喜び様を見たからさ、それならこれも喜ぶだろうなって思ったんだよね。

結果はご覧の通りになったんだけどね。


因みにこの片付けは学校によってそのままという所もあるらしいんだよね。

理由としては卒業式と入学式が近い場合。

その場合は椅子だけを片付けて、紅白幕や床に敷くシートやカーペットなどはそのままにしといたりするらしいの。

うちの高校の場合は卒業式から入学式までは1か月の期間が発生するし、その間に私達の授業や部活動などで使うのもあるから、一旦全て片付けてまた準備という手順を踏むらしいんだ。


でもまぁ···こういうのも中々やる機会というのもないから、貴重な経験にはなるよねって私は思ってる。





  ーーーーーーーー




「はーい!皆、集まれーー!! 準備の説明をするぞーー!!」


「皆〜!整列するよー!」


「「「「はーーい!」」」」

「「うっす!」」「了解!!」


体育館に皆で集合して少し経過して時間になった頃に、先生から集合の合図が掛かったの。

それを聞いた私はクラスの皆に声を掛けて整列する事を促したんだ。

厳密にはこういう場合に整列する必要はないのかもしれないけど、整列しとけば間違いないというのもあったし、先生も先生で色々と指示がしやすいかな?っていうのもあったからね。


「おっ?流石3組······相変わらず纏まりがいいなー。」


そんな先生のつぶやきにドヤ顔になる男の子達だったけど、確かにその通りなんだよね。

私達のクラスの強みとして仲の良さも挙げられるけど、纏まりの良さもまた凄くいいからね。


「では、準備について説明するぞ。まず各クラスから背の高い男子数名は勅使河原先生の所で紅白幕の設置を手伝って貰うから来てくれ。残りの男子と女子は各クラスの担任の先生の指示に従って貰うが、内容としては体育館にシートを敷いてもらってからの椅子並べとなる。椅子に関しては数が多いから頑張ってくれ。それが終わり次第、花を飾ったり花道を作ったりするから宜しくな。」


先生から準備に際しての大まかな説明がされたよね。

先ずは紅白幕とシート並びに椅子の設置。その後に飾り付け等を行うと。


「ねぇねぇ、このはちゃん。これもやっぱり私達が小・中で経験した卒業式とあまり大差がないね。」


背中をツンツンとされ振り返ってみれば、咲夜ちゃんから小さな声で話しかけられたんだ。


「そうだね。学校が違ってもやっぱり似たような感じになるっぽいね。」

「だね〜。」


咲夜ちゃんや茜ちゃんに限らず殆どの生徒は私とは違う小中学校を卒業しているの。

それでも変わらない、大差がないとなれば、どこの学校も形式的には同じ様なんだねっていうのが分かるよね。



「では早速始めるぞ! 背の高い男子は勅使河原先生の所へ向かう様に! 他の男子はこのシートを運んで向こうの壁際から綺麗に広げていくからな。重たいから2〜3人で運んで、女子は男子が運んだシートを広げてくれ。兎に角怪我だけは気を付けて行う様にな!」


「「「「はーーい!」」」」


先生の号令によって始まった卒業式の準備。

全員で返事を返してから早速始まったんだ。

私達は先ず、男の子達が運んでくれたシートを壁際から広げていく作業みたいです。

なので女の子皆で移動をして、シートが来るまで少々待機。


「これ、意外と重たいなー······。」

「だな·····。パッと見はそうでもなさげだけど···やっぱビニールだからか?」


「よいしょ、よいしょ」と、重たげそうに運んでくる男の子達。

そんな彼らを見つめながら、「そんなに重たいのかなー?」なんて言い合う女の子。


「持ってきたぞ〜···。あ、先生、どの辺りに置きます?」

「ご苦労さん。えーと······ここからだな。ここに置いてくれ。」

「了解っす!」

「ありがとう。···よし、そこの女子2人でこれを向こうまで広がるだけ広げてくれ。」

「「はーい。」」

 

男の子達が持ってきたシートを先生が位置を入念に確認してから傍にいた女の子が向こう側へと広げていったんだ。


「よし、次のシートいくぞ!」

「「はーい!」」


続々と運ばれてくるシートを前に広げたシートの端に少しだけ被るようにしつつ広げていく私達。

最初の角度が悪かったのか広げると隙間が空いたりする事が偶にあったりもしたけれど、その都度修正をしつつ広げていったんだ。

そして運んで広げてを繰り返すこと暫くして、漸くシート作業が終わりを迎えた。


次は椅子のご登場です。

この大量の椅子はステージ下に収納されていて、相当の数があったので皆で驚いたのが印象的だったよね。

そして男女問わず皆で運び出し、並べていった。

ただこれは横に予め決められた数を並べて、少し通路を空けた後にまた並べるというのを繰り返したんだよね。

要はクラス間に歩けるスペースを設けて移動しやすくするという事なんだ。

そして体育館中央にはメイン通路(花道)としてスペースを設けるのを忘れない。


全クラス分の一列目が終わったら後は縦列、つまり体育館後方へどんどんと人数分並べていくという作業だった。

これは前の席の直ぐ後ろに並べていくだけだから、数はあるけれどそんなには大変じゃなかったよね。

ある程度並べて先生が全体の歪みとかそういうのをチェックをして、修正をしつつまた並べるを繰り返して、終わったら今度は保護者席や来賓、先生方の席を作ったりしたんだ。


それが終われば今度はステージの準備及び飾り付け。

演台を出してカバーを掛けて、花を飾ったり国旗、学校旗を飾る。

上にはこれまた定番の『桜ヶ丘高校 卒業証書授与式』という、大きな看板が掲げられた。

まぁ、このステージは私達が手伝う事はなくて、先生方数人でテキパキと支度をしてたんだよね。


その代わり私達は花道を含めた各所の飾り付け。 

他のクラスの人達が体育館前に花を持って来てくれてたので、それを体育館入り口から内部へ並べたり、文化祭の時に使ったペーパーフラワーを飾ったりとかね。

粘着テープを付けるから床のシートにペタッとしたり、壁とかにも飾っていったんだ。


段々と出来上がっていく体育館。

シートを敷いて椅子を並べただけではそんなにでもなかったけど、紅白幕やステージが完成してくると一気に雰囲気が変わってしまったよね。

普段見慣れた体育館が一気に厳かな雰囲気を感じられる、そんな素敵な空間になったんだ。




「皆、ちゅうもーーく!!」


時通り休憩を挟みつつ集中して作業して、開始からそれなりの時間が経った頃に先生から合図がかかったの。

今度は最初みたいに集まれないから、各自その場で話を聞くという形になったけれどね。


「皆の頑張りのお陰で予定していた時間より早くに終わる事が出来ました。先生を代表してお礼を申し上げます。ありがとう御座いました。」


パチパチパチ·····


先生のお礼に自然と拍手が沸く体育館。


「残りの細かい所は先生方で行いますので、少し早いですが生徒の皆は教室に戻りそのまま帰宅してもらって大丈夫です。本日は部活動もありません。また明日はお休みとなり登校は明後日となりますが、明日、学校にくる生徒もいますので間違えないようにしてください。」


「このはちゃん、このはちゃん······。」


「ん?どうしたの?」


「明日、学校に来る生徒って何?」


先生の話に疑問を感じたのか茜ちゃんが尋ねてきた。


「あぁ···多分だけど、生徒会とかの人じゃないかな?生徒会として何かを行ったり見送ったりするとか······。あとは、ほら、生徒会長って在校生代表挨拶とかってやるじゃない。その関係で学校に来る必要があるんだと思うよ。」


「あ、なるほどー。確かに在校生代表挨拶ってあったよね。」

「あった、あった!」

「緊張するんだろうなー、可哀想に·····。」


皆も納得したみたいだけど、そういうので明日学校に来ないといけない在校生も一定数いるんだろうなって私は思うんだよ。

少なくとも私のクラスの子達は、その手の委員会とかに入ってる人はいないから、皆がお休みになるんだけどね。



「では皆さん、また明後日、学校で会いましょう。解散!」


「「「「「ありがとう御座いました!!」」」」」


先生の最後の言葉と共に皆で挨拶をして、準備を含めた今日の学校が終わりました。


「やったぜ!かなり早く終わったぞ!!」

「だな! この後どうする?部活もないからどっか寄っていくか?」


「ねぇねぇ、この後駅前のマックでも寄ってかない?新作が出てるけどまだ食べてないから食べてみたいんだよね?」

「あ、いいね♪じゃ、いこうか?」

「私も行くよー。私もちょっと気になってたからさ〜。」


予定よりも早くに終わった事で、途端にハイテンションになる皆。

その顔はとても嬉しそうで、皆が皆、仲の良いグループで寄り道していこうか?なんて話をしながら体育館を出ていったよね。

そして一瞬賑やかになった体育館が今度は段々と静かになり、先生方が残りの細かい作業をしていく音と声だけになってきた······。


「何してるの?このはちゃん??」

「ほら、早く教室に戻ろうよ〜。」


少しぼーっとしてたら、皆に声を掛けられちゃった。


「ごめんごめん。教室に戻ろっか。」


「それはいいんだけど、何かあった?」


「いやね···この体育館を見てたらさ、来年の今頃は私達があそこに座ってるんだなーって思うと感慨深いものがあるなーって思ってたの。」


「あ、うん···確かにそうだね······。」

「1年後だもんねー···。あっという間だよ、きっと·····。」


「それにさ、3年生の3学期ってあまり学校に来ないとかって言うじゃない?そうすると実質2学期までがメインになるんだろうから、余計にだよね。」


ただでさえ短い3学期。

そこに高校入試が入ってきて休みが増えるのに、それから大学入試試験だとか諸々で学校に来ない日も増える。

そして3月早々の卒業式。

一体どのくらい学校に来る日があるんだろうか······?


「そう考えると、やっぱり淋しくなるよね〜·····。」

「ほんとほとんと。皆バラバラになるし、そもそも4月のクラス替えがどうなるかも分からないのにさ······。」


「そうそう!それなんだよ!!」

「このはちゃん! このはちゃんはクラス替えについて、何か情報は持ってないの!?」

「このはちゃんパワーで高橋先生をこう···ちょちょいっと、とかさー·····。」


「いやいやいや····私のパワーって何よ?(笑) でも、正直言って何も知らないよ?」


「「「そっかー···。」」」

「それは残念······また皆と一緒になれればいいんだけどねー。」

「ほんとそれな!」


皆の関心事はまだ先の卒業式よりも、目先に迫るクラス替えの方に関心度が高いみたいだけど、それは私もそう。

だって私達は2年間変わる事なく苦楽を共にしてきたからね。その皆とラストの1年も一緒に過ごしたいもの。


だけどその想い通りになるかは分からない。

去年は茜ちゃん絡みでお願いはしたけれど、今年はそういうのは何もしてないからね。

だから来年度は私は茜ちゃんと別のクラスになる事も考えられる訳だけど、きっと、多分···なんとかなる···かな?

だって高橋先生と勅使河原先生だもん。

きっと悪いようにはしない筈だよ。

そう···なんの根拠もなくそう信じる事にした。



「さあ、皆。戻ろっか!」


「「「うん!!」」」

「おーー!」「「はーい♪」」


挿絵(By みてみん)


体育館を出れば、空気はまだ寒いけれど暖かな日差しが私達を出迎えてくれた。

これで窓際とかに居ると、気持ちいいんだよねと思いつつ。


「このはちゃんの腕ゲットーー!」

「こっちもGETー♪」

「「ああぁーーー!!??」」」

「取られたーー!」



途端に賑やかになる彼女達。

分かってはいたけれど、それでも変わらない彼女達皆が私は大好きです。

ブレザーは紺色設定ですが、ご了承ください。

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