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ママは女子高生♪  作者: 苺みるく


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ある日の冬休み①-4 高2(挿絵有り)

「さてと·····じゃあ、作り始めよっかな。」


エプロンを着て手を洗い、そしてキッチキンの流し台の前に立ち気合を入れる私。

これから晩御飯作りです。


雪ちゃんと一緒にお買い物をして帰ってきてから洗濯物を取り込んで畳んだり、ちょっとした片付けをしたりとしながら時間を使ってたら、あっという間にご飯の準備をする時間になったんだよね。

それなのでマイエプロンを身に着けて、いざキッチンへ向かった訳だけれども、今夜はそんなに手間は掛からないんだよね。


大晦日という事で我が家も年越し蕎麦なんだけど、これは茹でるだけだからさ。

そして基本はザル蕎麦ベースで盛り付けるけど、かけ蕎麦がいい人にはそういう風にして出す、それだけ。

だから蕎麦その物は大して手間はかからないの。

逆にかかるのは天ぷら。そして腕の見せ所。

だから気合が入るの。


先ずは大鍋に水を入れて火をかける。そして沸くまでは放置。

その間にボウルに天ぷら粉を入れて衣作り。並行してお野菜を切って。

最初は時間のかかる、さつま芋やカボチャからね。

それにこの2種類は多少冷めても美味しいからね。逆に揚げたてがいいなって言う物はなるべく最後の方に揚げるようにしてる。


さつま芋を洗って水気を切って、程よい厚さで切る。

これはカボチャもそうだけど、厚すぎても薄すぎてもいけないの。

厚く切ると火の通りが遅くなって時間がかかり過ぎちゃうのもあるし、逆に薄いと火の通りは早いけど素材の味や風味が感じられなくなったりするからね。

そして衣を付けて油の中に入れればジュワーーっていい音がする。

これは油の温度が丁度よいという目安でもあるの。


一昔前は衣を1滴垂らしてみたり、菜箸を入れてその油の反応とかで温度を確かめてたとかって聞いたけど、今はすごく楽なんだよね。

コンロ側に鍋の温度設定っていう機能がついてるから、それを使うとその温度までは強火で上げて、そこからは弱火になる。

そういう機能だから温度判断という意味では非常に分かり易くて便利なの。

あとは具材の入れ過ぎによる温度低下と、油跳ねに気を付けて揚げていけば······。


そうして揚げている内にお湯も沸いてお蕎麦を投入、茹でる。

時通り軽く混ぜて鍋底にくっつかない様にしながら茹でて。

普段は蕎麦よりうどんの方をよく食べる我が家だから、蕎麦はかなり久しぶりなんだよね。

お盆の時に新潟に行った時に食べたのが直近だと最後だから、それ以来になるし。

で、向こうのお蕎麦は少し変わった蕎麦で『へぎ蕎麦』と言うのが有名で美味しいんだ。

蕎麦を作る時につなぎとして『布海苔(ふのり)』という海藻を使って、『片木(へぎ)』という四角い器に盛り付ける蕎麦なんだけど、これが中々に美味しくて私は気に入ってて、向こうに行くと必ず食べるくらいで。

だから今夜の蕎麦は、そのよく食べに行く店舗の蕎麦を取り寄せて茹でているんだ。

だって滅多に自宅では食べないから、この時くらいはいいよねって気持ちで♪




  ーーーーーーーーー




「「「「いただきます!」」」」


「はい、どうぞ。召し上がれ。」


今夜は座卓(コタツ仕様中)を皆で囲んで晩御飯です。


「ん〜〜〜美味しい♪」

「そうね〜。やっぱりこの蕎麦はいいわよね。」

「蕎麦もいいけど、このはの天ぷらもいいぞ。表面はサクサクとして、揚げ具合も丁度よいから美味しいな。」


「そう?それは良かった。頑張った甲斐があるよ。」


家族の皆からお褒めの言葉を頂いて嬉しくなる私。

ま、誰だって作ったご飯を褒められれば、それは嬉しくもなるよねって思う。それにそういうのを言ってくれたりするから、また次も美味しいのを作ろうって気持ちにもなれるからね。


「雪ちゃん、美味しい?」


「うん、美味しいよ!」


蕎麦をちゅるちゅると食べてる雪ちゃんからも嬉しい言葉を頂いて、私も漸く食べだすの。

蕎麦を一口分取って汁に浸けて、すする。

うん、やっぱり美味しね。それにこの麺つゆもこの店舗の物だから、蕎麦に合うんだよね。



「そうそう。今回この蕎麦の盛り付けはね、雪ちゃんと葵に手伝って貰ったんだ。」


「そうなんだ?」


「うん!ゆきと葵ねーねでやったの!」

「そうなんだ。ま、こっちは暇もしてたし、お姉ちゃんも揚げ物で忙しそうだったからさ。このくらいなら私達でも出来るからね。」


「あぁ、だからか·····。」


「え?何が?」


「いや、このはの盛り付けにしてはバラツキがあるなーとは感じてたんだよ。」


「あははは······。そこは勘弁してね?盛り付けって言っても、お姉ちゃん程綺麗には盛れないからさ。」


お父さんが蕎麦を食べながら、ちょっと不思議そうにしてたからその答えを教えてあげたんだけど、どうやら合点がいったみたい。

そう。

今回の蕎麦は雪ちゃんと葵に手伝って貰ったんだよね。

茹で上がる時にさつま芋やカボチャ系のは終わって、残りはそんなに揚げ時間が掛からないものだったから忙しくなっちゃってさ。

だから冷水にさらすまではやっといて、残りの盛り付けは2人にお願いしたの。


雪ちゃんがやってくれたのは量が多かったり少なかったり、形も丸くドンって置いてあったりと色々。

でも一生懸命にお手伝いしてくれたから、それはそれでいいの。

だってまだ6歳だからね。

そして葵のは結構綺麗に盛れてるんだよ。

彼女は謙遜してるけど、このくらいなら全然平気だし普通だと思う。

寧ろ私ので見慣れちゃってるから、それが普通だと思い込んでる節もありそうなんだよね。


「そんな事ないよ、葵。とっても上手に盛れてるから、そんなに謙遜しなくても平気。」

「そうよ、葵。これだけ出来てれば十分なレベルよ。」


「お姉ちゃん、お母さん、ありがとね。」


嬉しそうに笑う葵。

最近の葵はこういう手伝いをちょくちょく手伝ってくれる様になったてきたから、私としても嬉しく感じてるんだよね。

勉強もやる気を見せてくれる様にもなったし、この勢いで料理も基礎でいいから教えたいなって考えてるんだけど、まぁ······無理せずちょっとずつやっていこうかな。


「ママ?ゆきは? ゆきもじょーずに出来た?」


「雪ちゃん?雪ちゃんも上手に出来たよ。お陰でママも助かったし、またお手伝いしてくれる?」


「うん!」


うふふふ♪

ほんと、こういうのって可愛いよね〜。

葵が褒められたのを見て、私褒めて!って言う辺りがこう···グッと来るものがあるよね。

それに手伝ってくれたのは素直に嬉しかったし、またこういう風にしたいなって言う思いもあるんだ。

そしてゆくゆくは雪ちゃんと一緒にキッチンに立って、ご飯作りとか出来たらいいなーって淡い希望を抱いてみたりして······。


「でも、あれね·····。」


「どうしたの?お母さん??」


「いや···雪ちゃん見てると本当に小さい時のこのはみたいで、懐かしく感じるわ。」


お母さんが何を言い出すのかな?なんて思ったら、小さい時の私を思い出すだって。


「何言ってるの?お母さん。これだけそっくりなんだから、思い出すなんて当たり前じゃん。」


お母さんの言葉を聞いて葵がご尤もな意見を言う。


「いや、それはそうなんだけど···見た目じゃなくて、雪ちゃんのその素直にお手伝いする姿っていうのかな?そういうのがこのはにそっくりだな〜ってね。雪ちゃんくらいの時のこのはは、私がキッチンには立たせなかったけど、その代わり葵の相手を率先してやってくれたりしたからね。だから、そういう所も似てるのかなー?なんて思ったのよ。」


「ん〜···たしかにそういう所はあったかな?妹が出来て嬉しかったのもあったから、遊び相手とかよくやってたね。それに私が6歳くらいだと葵が2〜3歳くらいだから、おむつ交換とかも偶にやったね。」


「えっ?うっそ!? マジで??」


「うん、そうだよ。そんなに驚く事??」


「うん·····だってお母さんは当然だけどさ、6歳くらいのお姉ちゃんにやって貰ったなんて思わないじゃん?」


「そりゃそっか。」


確かにそんなにオムツ交換とかした記憶はないけど、やってたのは事実なんだよね。

そもそも2歳〜くらいになれば、オムツの交換頻度も乳児の時と比べて結構少なくなるし、やってたのもお母さんが食事の準備とかで手が離せないタイミングでしちゃった時とかだったからね。


それに出来たのはオシッコの時くらい。

オシッコなら脱がせてウエットティッシュで拭いて履かせてで当時の私でも出来たけど、大の方は流石に無理だった。

だからその時はお母さんにバトンタッチしたし。


「まさかなぁ······お姉ちゃんにしてもらってたとは·········。」


何か恥ずかしそうにしてる葵だけど、まだうーんと小さい時の話なんだから気にしなくてもいいんじゃない?なんて思うけど、やっぱり気にしちゃうものなんだね。

そんな状態の葵に、更なる爆弾が投下された。


「それを言えば父さんもしたぞ。まぁ、母さんほど交換した訳じゃないけどな。」


「えっ!? ホントに?! ヤダー!!もぅ、忘れてよ!お父さん!!!」


「忘れろって言ったって、コレだって父さんの貴重な思い出だぞ?平日は殆ど母さんに任せっぱなしで、休日くらいしか出来なかったんだし······。」


「そう言われると何も言えないけど······やだ······ホントに恥ずかしい·····」


お手伝い絡みの話からまさかこんな話になるとは夢にも思わず喜んだり恥ずかしがったりと忙しい葵だけど、こういう賑やかなのも大晦日っぽくていいよねって感じちゃった。


因みに私は、この手の話をされても多分恥ずかしくは感じないと思う。

雪ちゃんを通してそれは当たり前の事だと再認識してるのもあるし、見られたって赤ちゃんとか乳児の頃の話だしね。

私自身がその時の事を覚えてるわけでもないし、ましてや産婦人科も経験してるから当然の行為に関してはそれなりに割り切ってる部分もあるんだよね······。






  ーーーーーーーーー




「雪ちゃん、爆睡だねぇ。」


「そうだね。まぁ普段ならとっくに寝てる時間だからさ、恐らくだけどちょっとの事ぐらいだったら起きないと思うよ。」



今は晩御飯が終わってから更に時間が経って、年越しまであと少しというタイミングの時。

私の腕の中でぐっすりと眠っている雪ちゃんの様子を見つめながら、葵がそんな感想を漏らすの。


いつもは小さい雪ちゃんの生活スタイルに合わせて晩ご飯の時間を早めに取ってる我が家。

その後お風呂に入って8時半、遅くとも9時には雪ちゃんを寝させてるんだけど、今夜は私も少し遅くまで起きてようかなって思って、いつもの時間にお風呂に入らずにリビングでまったり過ごしてたんだよね。

そうしてたら頑張って起きてた雪ちゃんが段々と舟を漕いで来て眠たそうにしてて、抱っこをしてあげたらあっさりと夢の中に入っていったの。

そうなるかなって思ってたからお風呂こそ入ってないけど、歯磨きだけはきちんとしたからOK。

今日はスーパーにお買い物くらいにしか出かけてないから、汚れるって事も殆どなかったからね。


そして私がお風呂に入って、その後に雪ちゃんもパジャマに着替えさせて今に至るの。

寝室に行って寝かせても良かったんだけど、私ももう少しリビングで起きてるつもりだったからこのままでいいやと思ってね。


私に触れてる部分は温かいだろうし、足元はコタツの毛布。

上半身は毛布を掛けてあげて、私がぎゅっとしてるから寒くは無いはずなんだ。

まぁ···寝心地が良いかはまた別問題だけど、こうスヤスヤと寝てる顔を見ればそれも心配いらなさそうだよね。



「葵はさ、いつ頃まで起きてるつもり?」


「私? んー···取り敢えず日付が変わってLI◯Eが落ち着いたら寝ようかなって思ってるよ。お姉ちゃんは?お姉ちゃんにしては珍しい様な気がしなくもないけど??」


「私も葵と同じ感じ。それに、明日は向こうに行かなくなったから、少しはいいかなってね。」


「そっか。」


寒波の影響で大雪が見込まれる為、安全を第一優先にして帰省することを今回は諦めたんだよね。

その影響もあって私には珍しく年越しまで起きてる事にしたんだ。

いつもは大晦日でも年を越さないで寝ちゃってたりするんだけど、こういう状況ならそういう雰囲気を味わうのもまたいいかなってさ。

その雰囲気というのは特に見てるでもなく、ただつけているテレビの年越しライブ映像だったり、そして手元のスマホだったりするんだ。


「葵のスマホも賑やかっぽいね。」


「それを言ったらお姉ちゃんのもそうじゃん。」


お互いに手元のスマホを見ながらクスッと笑う。

そんな話題のスマホからはひっきりなしに着信を知らせるバイブ音が「ブブッ、ブブッ」と振動してるんだ。


>> 年越しまで後少しー!起きてる〜?

>> 起きてる!

>> こちら九州!でも寒いぜ(笑)

>> いいなー。私自宅だよ。

>> 名古屋〜♪


LI◯Eを開いて見てみれば様々なスタンプが飛び交う、賑やかなグループLI◯E。

皆元気だねーって見てて思うそれは、私のクラスの女の子の2/3くらいが参加してるみたい。

それに年末らしく過ごしてる場所も様々で普通に自宅という子も入れば、帰省先という子もいたりと色々。


「皆、元気だわ。流石に若いだけあるねー。」


「若いだけって·····お姉ちゃんだって若いじゃん。何言ってるのよ······。」


「いや、それはそうだけど·····何て言うのかな、青春真っ只中の現役生とでもいうのか····葵だってそうじゃん?そういうノリがさ、真似できないなーってね。」


葵が呆れ顔で私にそう言うけど、私にはそう映るんだから仕方ないよ。

でも·····意外とこういうのもいいなとも思う。

入学当初の頃はこういうのはないと思ってただけに、いいクラスメイトに恵まれたなって感じるんたよね。


「さて、私も送るかな。」


「え?お姉ちゃん、送ってなかったの?」


「うん。私が送るとさ、賑やかなのが更に賑やかになりそうでね·····。」


「あー······それ、分かるかも。千紗達がそういう感じになったもんね。」


「そうそう。」

 

葵の言うそれとは、冬休みの課題が早くに終わってその報告を千紗ちゃん達に伝えた事なんだよね。

いつもの葵なら絶対に終わらない事なんで、当初は全く信じてもらえずに私が助け舟を出したの。

その結果、信じて貰えたけど私が書いて送った事によって千紗ちゃんと夏美ちゃんが随分と盛り上がっちゃってね·····。

またその日の夜に葵が私と一緒の部屋で寝たのを教えたばかりに、翌日もの凄い反応のLI◯Eを葵から見せられたんだよ。


そういうのがさ、この私の方のLI◯Eでも起きそうな感じがしなくはないので躊躇ってはいたんだけど、やっぱり送る事にしたんだ。


私も起きてるよ〜 <<


>> おお!? このはちゃん登場!!

>> このはちゃんキターー♪

>> 久しぶりー。このはちゃん!

>> 珍しいね?この時間に起きてるなんて?


色々なスタンプと共に、また一段と賑やかになったグループLI◯E。


雪で帰省がなくなったから、起きてたんだ <<


>> そっかー。それは残念だったね。

>> 天気予報で大雪とかって言ってたもんね

>> じゃ、今年はこっちでのんびりか〜。それもいいね!

>> このはちゃんが起きてるなら、雪ちゃんは?

>> 雪ちゃんは流石に寝てるっしょ? 

>> 寝てる寝てる!

>> 子供はお休みの時間。


うん、寝てるよ〜。私の腕の中でね <<


>> !!?

>> 腕の中!?

>> なんて羨ましい·····

>> 私もそこで寝たいzzz

>> 娘特権だよねー。ママの腕の中はさ♪


トークが進んでいく画面を見つめながら、休み中ではあるけれどいつもと変わらない元気な皆の様子にホッとする私。

私や雪ちゃんの事を気にかけてくれたりするのは勿論だけど、皆がお互いの事を気にかけているのもいいなって思うし。


「ねぇ、葵。私のスマホで雪ちゃんを撮ってくれる?」


「雪ちゃんを?なんでまた??」

 

「皆がさ、雪ちゃんいるって書いたら見ないなーって言うもんだからね。」


「お姉ちゃんがそう言うなら構わないけど、その···大丈夫?ネットとかそういうの?」


「大丈夫だと思うよ。皆の事信じてるし、そもそもSNSにあげるほどの物でもないじゃん。私が多少モデルをしてるにしても、雪ちゃんは普通の子供だからね。」


皆が雪ちゃんを見たいなって言うものだから、可愛い寝姿を送ってみようかなって思って葵にお願いしたんだけど、逆に心配してくれたよね。

主にネットとかに載せたりしない?って。

まぁその辺りは皆の良心任せになるけれど、多分大丈夫じゃないかなって思ってるんだ。

雪ちゃんを載せる以前に私と沢山写真を撮ってるから、載せてるならとっくに私が出てる筈だからね。

そしてその手の話を全く聞かないから、皆がきちんとスマホの中だけに保存しててくれてるんだと思うんだ。


「そういう訳で、可愛く宜しくね?」


「おっけー!任せなさい!! あ、後で私にもそれ頂戴ね?」


ちゃっかりおねだりもされて、でも「葵なら幾らでもあげるよ。」と言えば、それはそれで喜ぶ葵。

そして雪ちゃんだけ撮ってもらうつもりが何故か私も入って、しかもあれこれと指示まで貰う始末。

そのおかげ?か、渾身の物ができたらしい······。


お待たせ。雪ちゃんと私の写真 <<

挿絵(By みてみん)


文章と共に、私と雪ちゃんの撮りたての写真を添付して皆に送ったの。

その写真は葵の指示により、元から寝てる雪ちゃんと私が寄り添って寝てる様な感じの物で。


>> キャーーー!!

>> きたきた!可愛いーー♪

>> めっちゃイイ(≧∇≦)b

>> 雪ちゃんの寝顔可愛いよ〜♡

>> まさかのこのはちゃんまで一緒なんて···ステキ♪

>> これは保存確定だね!

>> だね!

>> 異議なし!


······大変にご好評です。


>> ねぇ、このはちゃん。なんでこのはちゃんも寝てる感じになってる訳?


ご尤もな疑問が来たよね。


これはこの写真のカメラマンになった妹の指示 <<

理由は不明<<


>> ナイス!妹ちゃん!!

>> なるほどー。ありがとう。

>> ほんと、いいセンス!妹さん♪

>> 姉妹だけあって、このはちゃんの良さを良く知ってるね!



「どうだった?お姉ちゃん??」


「うん、凄く好評だったよ。あと、カメラマンのセンスが抜群だってさ。」


「えへへへへ。まぁ、私にかかればお姉ちゃんと雪ちゃんのいい所なんて簡単に撮れるのよ♪」


ドヤ顔風にしながら嬉しそうに言う葵だけど、あながち間違ってもいないんだよね。

家族にして姉妹という気心知れた仲だから、カメラを向けられた所で変な緊張とかはしないで自然体でいられるんだよね。

カメラマンの栗田さんも上手に撮ってくれるけど、それはプロとしての技術だとか経験があっての物だと思うから、それ意外の人だと葵に撮ってもらうのは気持ち的にも本当に楽。



「じゃあこれ、葵にも送っとくね。」


「サンキュー、お姉ちゃん。うん、いい写真だ♪」


先程の写真を葵にも送ってあげて、受け取ったそれを見て撮影した本人が褒めてるけど、確かにいいなって私も思う。


「ありがとね、葵。」


「何が?」


「いや、ほら······最初は雪ちゃんだけ撮ってって言ったでしょ。でも葵は私を含めて撮ってくれたから、お陰でいい写真が最後に残せたからさ。ありがとう。」


そうなんだよね。

葵が気を利かせてくれて私を含めた写真を撮ってくれたからから、こういう素敵な写真が撮れたんだ。

だから私は葵に、お礼の気持ちを伝えるの。


「いいって、お姉ちゃん。そんなに畏まらなくてもさ。それよりも私の方がいっぱい我儘とか聞いてもらってるのに·····。」


それは直近だと勉強の事やお風呂、一緒に寝た事とかを指してるんだろうね。

それ以外でも葵のお願いとかそういうのは可能な限りは聞いてあげてたけど······。

でも、そういうのは私は嫌だとかそういう風には感じてないから、気にしなくてもいいんだけどな······。


「あ、じゃあさ、一緒に写真撮ろっか?雪ちゃんは寝ちゃってるけど。」


「写真?」


「そうそう。さっき葵が撮ってくれたみたいにさ、今度は自撮りになるけどカメラマンさん、いい構図を考えてください。」


「!! うん!分かった!いいの撮ろう!!」


その後、「もっと顔を近づけて!」「ギュッとして!」などと、葵の指示により私達3人が入った写真を撮ったりして、あっという間に時間が経過して。



「あと少しだねー。」


「そうだね。LI◯Eの方もそんな感じで賑やかだよ。」


特にこれと言って見てるわけでもなく、ただ付けてるだけのテレビからもアイドルや芸能人の人達の賑やかな声と共にカウントダウンが始まって。

60秒前からやるんかい!って、LI◯Eの方で突っ込みが入ったりもしながら、少しずつ時は進んでいく。






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『Happy New Year!!』

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