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ママは女子高生♪  作者: 苺みるく


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199/234

ある日の授業⑥ 高2(挿絵有り)

 

  ーー 4組のある女子生徒 視点 ーー



「いっくよー! そ〜れっ!」


ボンッ!


爽快な掛け声と共に放たれたボール。 

アンダーハンドサーブで打たれたそのボールは、ゆっくりと空中を飛び相手側のコートへと飛んでいく。


「私、取るよー!」


「「はーい。」」

 

ゆっくりと向かってくるボールに一人の女子生徒が反応して、レシーブの体勢になった。

ボールの落下地点を予測してなるべく 正面に入る様にして、そして腰を落として構えて。

私も素人だけど、意外とこれが難しいんだよね。

サーブを打ってくれた子がアンダーサーブでしてくれたから、スピードも勢いも弱くて迎え撃つ側としては時間的余裕があるんだけど、それが頭では分かっていても身体を上手く使えないというかそんな感じでね。



「はいっ!」 


ボンッ!


「OK、おーけ!上げるよ〜。」


サーブされたボールに上手く合わせてレシーブをした生徒。

うん、上手だ。

立ち位置はもとより膝の曲げ方や腰の落とし方、両足の開き具合といった構えが素人の私から見てもきちんとできてるし。

これがさ、こういう風にやるんだよって教わってもそうそう出来る訳でもないんだよね。

上手くやったつもりでもあらぬ方向へボールが行ってしまうのは毎度の事だし、それは皆も同じでね。


上手くサーブされたボールを今度はトスをする。

そしてその上がったボールを相手コートへとアターーック!!······する訳でもなく、そのまま相手コートへと放り入れた·······。





「まぁ、そんなもんだよね。」


「そうそう。私達素人がアタックなんて出来るわけもないんだし、そもそも緩いバレーなんだからこれで十分だよ。」



私の呟きに隣のクラスで私の友人兼部活仲間でもある、宮野志保ちゃんが応えてくれた。


ゆるゆるのバレーボール。

そう、今の時間は体育の授業中で今年度のパートナーである3組と私達4組の女子生徒でバレーボールをやってるんだ。

それぞれのクラスを半分、2チームずつ作ってお互いに対戦するという感じでね。

バレー経験者もいるからそういった子もバランスよく先生がチーム分けして戦力が偏らないようにしてくれたんだけど、この対戦の勝敗そのものは特に気にしない様にと言われてるの。


だって大半の子は経験なしだし、あったとしても中学生とかの授業で触れたかな?レベルだからね。

そんな私達に経験者がサーブやアタックをやれば当然反応は出来ないし、ヘタをすれば怪我をする。

そんな事情もあり、このバレーはゆる〜〜い対戦と化している。


そんな中、私達は只今休憩中なんだ。

というのも体育館そのものは広いけど、授業用としてバレーのネットを張ってるのが一面分しかないから、交代制でプレイしてるんだよね。

なので出番のない私達は、こうしてのんびりと話をしてる訳でして。


3組と4組。

1年生の時とほぼ変わらなかった女子メンバーで、3組に至っては誰も変わらなくって超仲良しなんだよ、これが······。

羨ましい限りではあるけれど、そんな私達は今年から体育の授業が一緒になったんだよね。

1学期の時はまだ余所余所しい感じだったけど今ではすっかり仲良くなって、今ではこうして皆で一箇所に集まって雑談をしてるくらいだからね。

そんな仲良く馴れたその中心的というか存在的な人が今、向こうでバレーをプレイしてる鈴宮さんなんだけども······。



「鈴宮さんって相変わらずいいよねぇ〜。」


「うんうん。このはちゃんはごく普通にしてるだけなんたけど、それでも私達から見ればつい見ちゃう魅力があるからね。」


皆で何だかんだと話しながら出番待ちという名の休憩をしてるけど、その視線の先は鈴宮さんを見てるよね。

プレイする時はなるべく声を出す様にしながらしてるんたけど、彼女がトスを上げたり動いたりする時にチラッと見える、あの引き締まったお腹から視線を外せなくて·······。

そして揺れるお胸。

その辺りは他の皆も同じ条件で揺れてはいるけれど、何か違うんだよね······。

よく分からないけど、惹きつけられる物があるというのか······?


挿絵(By みてみん)



「そいや〜さ······、志保達は林間学校で皆で同じ部屋で寝たんでしょ?」


「うん。寝たね。皆で布団を敷いて、毛布を出してってやったよ。布団を敷くなんて小学生以来だら懐かしかったよねー。」


昔を懐かしがる様に教えてくれた志保だけど、それは私もわかるよ。

私も今はベッドだけど、小さい時は自分で布団を敷いて寝てたからね。


「それでさ、ぶっちゃけ鈴宮さんと一緒の部屋で寝て、その······寝れたの?うちらさ、こういうのもあれだけど···その······興奮して中々寝付けなかったんだよ。」

「そうそう······。参ったよね、あれには······。」


私と同室だった友人も相槌を入れてくれた。

私の班の皆が寝付けなくて暗い中スマホを弄ったりして、寝落ちとかを期待する始末だったからね······。


「なんでまた、そんな状態に ······? ベッドとか枕が変わったからとか?いや······林間そのものでテンションが上がってたから?」


「いや·····ほら、あれだよ。お風呂。私達は志保達の直ぐ後から入ったでしょ?だから見ちゃったんだよ、鈴宮さんのアレを·······。」

「うん······。あれが目から離れなくてねー······。」

「目を瞑ってもあの光景が頭に思い出されちゃってさ、それで興奮しちゃってさ·······。恥ずかいしよね······。」


「あぁ······なるほど·····。気持ちは分かるよ!うちらだって、あの光景はかなりヤバかったからねー。」

「ほんとほんと! あれは素敵すぎて眩しかったよねー♡」

「私達だって平常を装っていたけどさ、内心はバクバクだったよ! 悪いなとは思ってても目線はどーしてもこのはちゃんのを見ちゃうしさ······あれを見ないでいるのは絶対に無理だよ!!」


「マジか··········。」


私が恥を承知で話してみれば、その実は志保達3組の面々も実は私達と何も変わらなかったのが分かったんだけどね。


「それで、よく寝れたね?」

「ホントだよねー? いくらいつも一緒だとしてもさ、アレは特別すぎるっしょ??」


聞けば聞くほど私達と変わらずに、鈴宮さんのアレをガン見してたらしい志保達。

なのに寝れたという不思議······。


「確かにね~·····。アレだけだったらうちらも興奮してて寝れなかったけど、その後も色々とあったからね·····。」


「えっ!? 何々?? 」

「教えて教えて!? 何があったのさ??」



『色々とあったから』

その言葉にこれまた反応をしてしまった、私達4組の面々。

だって仕方がないじゃないか〜!

普通ならそこまで気にはしないけど、その大元に鈴宮さんが噛んでるのなら絶対に普通じゃない事が起きるに決まってるもん!

それにそのメンバーが超仲良しな3組の女子達になれば、絶対に何かが起きる!!

予感を過ぎて、もう確信として持てるだけの条件が揃ってるんだよ。



「えーとね·····まずお風呂をあがってから、このはちゃんに髪を乾かして貰うか膝枕をして貰うかの選択があったでしょ。」


「「「「「えっ!?」」」」」

「······何それ?」

「何でそんな話になるわけ??」


「そうなるよねぇ〜······。これには理由があってさ·······。」



志保が話してくれた事。

それはお風呂場の洗い場で何故だか鈴宮さんが、諸貫さんの髪の毛を洗っていた事に発端するらしいんだわ。

それで3組の皆が羨ましがった所に鈴宮さんがこの代替案をしてくれたと言う事で······。

大半の子は膝枕の権利をゲットしたらしいけど、なんだそれ??

ぶっちゃけ、羨ましすぎる!

まー、鈴宮さんも優しすぎるけどさ······、でも膝枕だよ?


男が女の子にやって貰って喜ぶのは理解できるけど、女子が女子の膝枕で喜ぶって······。

いや······鈴宮さんだから違うのか?

風呂場で見た、あの肌が色白だけど健康そうで綺麗で魅力的なあの太腿。

ぷにぷに風でもなく程よく引き締まってる感じの、とにかく魅力的な

エロさに溢れてたアレ······。

見てた私たちでさえこんな状態に陥ったのだから、膝枕をしてくれるなら体験したいと思ってしまうのも納得はできるね!



「それで〜、その膝枕自体はその後寝る時間まで皆でトランプをやってた時にしてもらってたんだけど、その前にこのはちゃんの寝る布団の隣の1つを賭けたじゃんけん大会でしょ。」


「なんて羨ましい······あ!いや、そうじゃなくて·····じゃんけんって······。」


「あははは······。まぁ、気持ちは分かるよ。」

「このはちゃんは兎に角、魅力的過ぎるからねー♡」

「そうそう! それに優しすぎるしさ、これで好きにならない方が可笑しいよね!」


私のつい漏れた本心になんの疑問や不快感を抱くことも無く、寧ろそれを肯定してくる3組の皆。


「あれ?でもさ、変じゃない?」

「そうだね·······。鈴宮さんの隣で寝たい気持ちは分かるけとさ、何で1つなの?普通は両側じゃない?」

「だよねー??」


うん。

それには私も激しく同感だよ。

だってこういう場面なら鈴宮さんには、皆の中心で寝てもらうのが鉄板だよね?

そうすると両隣が空くはずなのに、片側だけって······?


「あぁ、そこはね、茜ちゃんって私達の中で決めてたんだよね。」


「諸貫さん?」


「そうそう。」


「でも·····諸貫さんって、さっきの話だと髪の毛を洗って貰ってたりしてたんだよね?」

「そう言えば·····お風呂でも鈴宮さんに抱きついてなかった??」

「そうだったね。それもあったわ。」

「そう考えると、諸貫さんと鈴宮さんってかなり仲が良いよね?何かあるの?」



話を聞いてよくよく考えると、鈴宮さんと諸貫さんの仲の良さは志保を始めとした3組の面々とは一線を越えてる様な気がしなくもない······。

髪を洗うのもそうだし、裸の状態で抱きつくのも普通はしないよね?

いくら鈴宮さんが優しいとは言っても、限度はあるだろうし······。

私だったら裸の状態で抱きつかれるのは流石に勘弁だと思ってるけど、それを越えてる2人······。


「ん~~······。プライベートな事だから詳しいことは言えないけど、茜ちゃんの方に色々と事情があったのよ。それをこのはちゃんが気にかけて見てくれてね、それで今のあの関係があるの。」


優しそうに話す志保の視線の先には、バレーをしている鈴宮さんと諸貫さんの姿がある。

その表情は楽しそうにしてるけど、志保の言うように何か特別な事情があった様には見えないよね。

まぁ、これに限らずご一緒する体育の時はいつも嬉しそうに楽しそうにしてる諸貫さんだから·····。

そんなあの子に、ねぇ·········。



「まぁ、あれよ。あまり深い事は聞かないでくれる?本当にプライベートな事だからさ。今見て楽しそうにはしてるけど、本心だとどうなのかは私達でも分からないからさ。」


「うん、そうするよ。知らない事が良い事もあるって言うし、私達は普通に接してるだけでいいかなーって思うよ······。で? その隣の1席は結局どうなったのさ??」

「気になるよねー?」

「志保が取ったの??それとも彩ちゃん?美紅?」


諸貫さんについては込み入った事情もある事なのでそれ以上は聞かない事にして、肝心の隣で寝る権利の行く末を尋ねてみた。


「あー······それねぇ······。私は駄目だったよ。最終的に勝ったのは、そこにいる咲夜ちゃん。」


「うん、私がこのはちゃんの隣を勝ち取ったんだ。」


志保から話を振られて、隣をかち取ったらしい咲夜ちゃんと言う子が控えめに手を挙げてくれた。

彼女は控えめな子なのか、私としては話した事のない子であるけれど、授業が一緒だから名前とかは知ってる。


「ねぇねぇ?鈴宮さんの隣で寝た気分はどうだったの??」

「そーそー。そこが気になるよねー?」

「やっぱり緊張した?あとさ、噂のいい香りってやつもしたの??」


うちらのクラスの皆が寄って集って質問攻めにする。

まー、これも私達からすれば気になる事だからしゃーないよね。


「えっ?! あ、うん······。その〜······非常に良かったよ♪私も緊張して中々寝付けなかったんだけどさ、そんな状態の私にこのはちゃんが気が付いてくれて優しくしてくれたからね······。幸せな時だったよ♡」


「「「うはっ······。」」」

「マジか····。」


「って、なんでそこで咲夜ちゃんが顔を紅くするのよ!?」

「そーそー。何?その反応は??」

「ねーねー?何かあったわけ??」


何となく感想を聞いてみただけなのに、思わぬ展開になってあっちもこっちもワーワー、キャーキャー♪

私達は顔を紅くしてうっとりとしてる咲夜ちゃんに対して驚いてるし、その様子を見た3組の皆は逆に何があったのか問い詰めてる始末だからね。


「ん〜···まぁ···あれだよ。このはちゃんは皆が知ってる様に優しいって事だよ。寝付けなかった私に対して添い寝をしてくれてさ、お陰で私も気持ちよく寝れたんだよね······。あ〜〜······あれはホント、幸せだったよ♡ このはちゃんの温もりと香りに包まれて寝れる幸せって·····雪ちゃんが本当に羨ましく感じちゃうよね······。」


「「「「「「············。」」」」」」


私達は何も言えなかった。

だって本当に幸せ♡って感じで話してる咲夜ちゃんの話が嘘だとは、全く思えないもの。

特に優しいだとかそう言った事に関しては3組の皆は私達以上に把握してるんだろうし、その皆がそういう反応をすると言う事はこの話が嘘でない事を証明してる。


そのうえでの話。

私達が頭を撫でて貰った時のあの幸せ感。それ以上、上の幸福感をもたらすというハグ。

そして今回の添い寝······。

思わずゴクリと喉が鳴ってしまったよね······。

だって·····薄いパジャマ?ルームウェア?状態での添い寝だよ?

この歳でそんな事をされれば恥ずかしさもあるだろうけど、そこは鈴宮さんだからね。

あのお風呂で見た、同性をも虜にするあの美しく魅力的な身体。

あれに包まれて寝れるなら私だったら恥よりもそっちを選ぶってもんだよ!!


「くそ〜〜!いいなー····。あそこで負けた私が悔しい!!」

「いや、それを言ったらあんたはこのはちゃんの近くで寝れたんだから、まだ良い方じゃない!? 私なんて端っこの方だよ??」

「そーそー。彩なんて寝相が悪くってさー、私辛かったんだからね?!」


皆がそれぞれ不満をぶつける。

気持ちは分からんでもないけどさ······。


「それを言ったら、一緒じゃない私達はどうなるのよ?」

「そーそー。一緒すら出来なくて、まぁ····お風呂場は少しの間、ご一緒出来たけどさ~。」

「逆にあれで興奮して寝れなくなったって訳だけどね!アハハハハハ·······。」



3組の面々に色々と思う所があるのは私達も同じな訳で、寧ろ私達の方が酷いのかな?と思う。

彼女を知れば知る程にクラスが一緒になれなかった悔しさが出てくるし、嬉しそうにしてるあの子達を見てると妬ましさとかそういう気持ちも湧いてきてしまうから······。

男女の関係とはまた違う、この不思議な気持ち······なんなんだろうね??



「ま、そんな事がお風呂上がりにあったんだよ。だからそこまで気にすることもなく寝れたのかなー?って思うよ?」


「なるほどねー······。確かにそれだけの事があれば満足もするだろうし、そもそも志保達は鈴宮さんに免疫があるだろうしね?」



そこの違いが私達と比べて多いよね、きっと。

普段から触れ合ってる志保達だからこそ、一緒に寝るとなっても普通でいられると言うかそんな感じで·····。



結局、私が求めてた答えはそこにあった。

いつも一緒の空間で過ごす事。

ぎこちなくてちょっとした事で恥ずかしがってる初々しいカップルが、時間を経て行く内にちょっとした事でも動じない夫婦になる様に、1年半という時間を鈴宮さんと過ごしてる志保達は慣れてしまってるらしい······。


「いいよねー、志保達は······。うちらも鈴宮さんと同じクラスになりたいけど、今年を見ると来年もあまり変わらなさそうだもんね、クラス替え。それに修学旅行もあるから······。」


志保に話す、クラスについて。

クラスを一緒になりたいと思う気持ちもあるけれど、あまり変わって欲しくないという気持ちもまたあるんだよね。

それは修学旅行があるから。


どこへ行くかは知らないけど、でも行くのなら仲の良いクラスの皆と班を組んで行きたいと思うのは皆一緒だよね?

それにうちらも3組程ではないけれど、皆と仲良くなれたのには違いないからね。

それが鈴宮さんと一緒ならまだしも、これといった知り合いも居ない1組や2組辺りには行きたくないんだよねー······。



「そういう気持ちはあるよね。うちらだってこのはちゃんを抜きにしても、この居心地のよいクラスからは離れたくないって想いはあるからさ。」


「だよねー。」


「でもなぁ·········。」


「うん?」


さっきまでの楽しげな感じとは打って変わって、急に沈んた様な寂しげな感じになった志保。

なんだろ?

何かあったのかな??


「このはちゃんがさ、修学旅行を行かないんだって······。」


「「「えっ!!?」」」

「何それ??どういう事??」


話を聞いてた私達の驚きの声がハモったけど、仕方ないよね。

それだけ衝撃的な事だもん。

だって修学旅行といったら、学校生活おいて1番大きなイベント事であって思い出にも残る行事だからね。

それを体調不良等とかで直前で欠席ならまだしも、こんな早い時期から行かなっていうのは、ちょっと信じられないよ······。

一体何があったというの??



「まぁ······理由を聞いたらさ、このはちゃんらしいんだけどねぇ〜·····。なんでもゆき『ピーーー♪』ちゃん······。時間だ······。」


「えぇぇー?!こんなタイミングで!?」

「最悪ー!!」

「ちょー気になるんだけど······。」


これからって時にバレーの交代を告げる笛の音がしたんだよね。

ほんと、タイミングが悪い事で······。でもなってしまった物は仕方ないので、私達は立ち上がって先程までプレーをしていた子達と入れ替わることにした。



「志保ー。終わったらその話、聞かせてよね?絶対だよ?」 


「うん、分かった分かった。」


一先ず約束を取り付けて、終わった後にでもゆっくりと聞くことにしますか。

すれ違いざまにすれ違った鈴宮さん。

楽しそうに話している彼女を見つめていると、修学旅行を欠席するなんて風には微塵も感じられないけどね·····。

本当に何があったんだろう??



そう思いつつモヤモヤとした気持ちを抱きながら、私はバレーボールのプレイへと向かうのだった······。





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