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ママは女子高生♪  作者: 苺みるく


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ある日の男子生徒① 20歳高2(挿絵有り)


  ーー ある男子生徒視点 ーー



1学期のメインイベントである体育祭が終わった。

まさか優勝するとは思ってもみなかったから、ぶっちゃけかなり驚いてはいるんだけど、これには高橋先生のハンバーガーの件と鈴宮さんの効果がかなりあったのは間違いない。


特に後者の鈴宮さん効果。

女子が事前に言い出した、頑張ったご褒美的な物のお願い。

あれのお陰で女子もだけど男子もやる気を出して、更に勝つ為に事前にアレコレと考えて組み合わせを作ったり(徒競走やリレーの順番)、練習や本番でも本気で頑張ったからな。


お陰で女子は女子でハグをしてもらいながら更にやる気を出すし、俺達男子にも男子なりの事をしてくれてやる気を出した。

鈴宮さんには負担を沢山掛けてしまったが、お陰で『優勝』と言う二文字をGETすることが出来た。


これには俺達も大いに喜んだし驚きもした。

まぁ、1番驚いたのは俺達以上に高橋先生なんだろうけどさ。

冗談のつもりで言ったバーガー発言だったんだろうけど、それが本当に実現する羽目になってしまったからな。

感謝もしてるけどちょっとだけ同情もする俺だけど、まあ美味しく頂くつもりだよ。

その日が来るのを楽しみにしてますが······。



そしてその体育祭の数日後に行われた、中間テストも無事に終わった。

これも鈴宮さんのお陰で、数学についてはかなりの高得点を取ることが出来たんだ。

そして数学に割く時間を他の教科の勉強に充てるのことが出来たから、他の教科も軒並み高得点を取ることが出来たって訳。


因みにこれは他のクラスメイト達も同じだったようで、皆、数学に関しては軒並み高得点だったらしい。

そして多少バラつきはあるにせよ、他の教科も出来は良かったんだとさ。



本当に鈴宮さん様々だよなーって感じる。

あんなに美しい彼女と一緒のクラスになれただけでも幸運なのに、それプラス、勉強まで見てもらってるんだからな。

数学限定だけども、それでも結果は出てる訳だから凄いと思うよ。

本当に······。


それに彼女のお陰で何事も上手く行くようになって、俺を含めてクラスの皆は本当に鈴宮さんには感謝をしてる。

勉強は勿論の事、クラス皆の仲良しさや雰囲気といった物、行事に取り組む姿勢や協力体制とか。

他クラスに在籍している知り合いに聞いた話とは全く違うもんな、うちのクラスは。

うちらは皆が纏まるけど、他はそうでもなく苦労してるって言ってたから。

まぁ、それが寧ろ普通なのかもしれないけどさ。



それもこれも、みーんな鈴宮さんのお陰なんだけどな!

そんな鈴宮さんはいつだったか、教師を目指すと言ってた。

今でさえこれなのに、更に力と知識を身に着けて教師になったらどうなるのだろうと思わずにはいられない。

同時にクラスを持つようになったら、そのクラスの生徒はさぞいいだろうな〜とも思う。

美人で優しくて、教え方も上手くて人としても教師としても最高で。

きっとうちらと同じで、皆が仲良く雰囲気のイイ教室になるんだろうなと想像するのは容易い。

そしてそんな人とほぼ毎日会えるんだから、学校に来るのも楽しくなるだろうし、今からでも羨ましく思ってしまう。

まー·····ほぼ毎日会えるという点では、俺等も同じだけどなっ!





そしてテスト後に行われた席替え。

今回は事前に女子からの意見に俺達男子も同意して、高橋先生に意見を出しておいた。

鈴宮さんと同じ委員長の宮野さんがね。


結果的には先生も同意してくれて、うちらの意見を飲んでくれたので万々歳だ。

ちなみにその意見(内容)は、諸貫さんを引き続き鈴宮さんの隣にして欲しいというのと、その周りを別クジでやって欲しいというもの。

別クジ自体も前回の時に希望者が多くてやったくらいだから、多分今回も通るだろうと思ってはいた。

案の定通ったので良かったけどな。



俺としてもこの案に反対するデメリットはないから賛成はした。

俺の希望は鈴宮さんの近くではなくて、後方の席か廊下側の壁際の席だからさ。

これによって前の嫌な席がある程度消える事によって、こちらが当たる可能性が上がるというのは喜ばしい事だし、鈴宮さんの側に行きたいクラスメイトにもメリットはあるから。


そして、結果······。

後方の席は当たらなかったが、廊下側の壁際という席を無事確保できたのは良かった。

ついでに俺の前は女子というおまけ付きだったし。

これから······いや、今もそうだけど暑くなって色々と薄着になる今のシーズンは目の保養にもなるしね。




  ーーーーーーーーー



6月◯日。

席替えも終わって数日後のある日のこと。


「おはよー♪」


「「「このはちゃん、茜、おはよーー!」」」


鈴宮さんと諸貫さんが仲良く登校してきた。

元々仲の良かったこの2人だけども、体育祭の後から一緒に登校をしてくるようになったんだよな。

家の位置の関係でって話だけど、実際はよくは分からない。

だけどあの2人ならそういうのでも不思議と納得出来てしまうから不思議だ。



6月◯日。


今日も仲良く登校してきた。

鈴宮さんは相変わらず普段通りだけども、諸貫さんは違う。

いや、諸貫さんも同じではあるけれど、その顔から笑顔が満開で溢れててめっちゃ可愛いんだよ。

何だあれ······。

あんな笑顔が出来るなんて知らなかった······。



6月◯日。


今日は鈴宮さんが一人で登校してきた。

同じく諸貫さんも。

聞いた話だと、雨の日は危ないから一緒に登校するのはやめようって話だったとかって。

まー、一理あるなとは思う。

一緒に登校するメリットは、話をしたりしながら来れるという事だと思う。

それが歩きならともかく、自転車の2人だと雨の日はキツいし危ないと判断したんだろうと思う。



6月◯◯日。


今日も雨。

先日と同じく1人で登校してきた、鈴宮さんと諸貫さん。

鈴宮さんは然程変わらなく見えるけど、諸貫さんはそうでもないみたいだ······。

まぁ、諸貫さんの鈴宮さんに対する好き(LOVE)っぷりは、誰が見ても分かる所だから納得も出来る。

少し残念そうに登校してきたけど、鈴宮さんを見つけてくっついて元気が出たみたい。

相変わらず可愛い子だ······。



6月◯◯日〜◯◯日。


すっかり梅雨の時期に入り雨の日が続いた。

毎年の事ではあるけど、この時期は蒸し蒸ししてるから雨という天気以上に嫌いで憂鬱だ。

ま、それは誰だって同じだと思うけどな。


そして例の鈴宮さんと諸貫さん。

曇ってる時とかは一緒に来てるけど、やはりというか雨の日はお互い一人で来ているみたいだ。

危ないというのもあるから仕方ないとは思うけど、安全には代えられないからなと俺は思う。 


まだまだ梅雨は続く。 

最近···という訳でもないけれど、温暖化のせいなのか異常気象のお陰でこの梅雨もいつまで続くのかは分からない。

通常なら7月の上旬ぐらいまでは梅雨が続く筈ではあるけれど······。





(今朝も特に何も無かったのか······って、何を考えてるんだ?俺は······。)


机に座りながら登校してきた鈴宮さんを見つめながら、1人心の中で呟いた。

登校してきた鈴宮さんの周りに女子たちが集まって話をしていて、相変わらず仲の良い事で······と思いながら。



「なぁ?」


「ん?何だ??」


突然俺の席の後ろの男子が声をかけてきた。

俺は振り返って何かな?と思い、返事を返したんだ。


「お前さ、ここ最近登校してきた鈴宮さんをよく見てるけど、何かあるのか······?」


「あぁ···。それな······。」


一瞬言おうかと思ったが思い留まり、まずは周りをよく確認をした。

この話をするのにあたって、女子に聞かれるのは非常にマズい内容だからだ。

そして俺の前の席は女子であるから、そのまま話したのでは聞かれてしまう。

幸いにして前の席の子は鈴宮さんの所へと行ってしまったので、聞かれる心配はなかったのだけど。

それでも念を入れて小声で話すことにした。



「俺が鈴宮さんを見てる理由だけどな······。まず、今は何の季節だ?」


「はあ?季節??······夏?いや···梅雨か??」


「そう。梅雨なんだよ。梅雨といえば何だか分かるか?」


「分かるかって······雨?それと何が関係あるんだ??」


回りくどくて、これが鈴宮さんと何の関係があるんだ?という話ではあるけれど、俺的にはこれから話しした方が良いかなと判断した。

勿体ぶった方が想像が膨らんで面白いのもあるし、尚且つこいつは1年の時は別のクラスだったから。

故に俺がこれから話そうとしてることは、こいつは知らない事でもある。



「実はな······」


更に声を潜めて小声で話す。

ぼそぼそって表現の方が、分かり易いかもしれない。


「去年の梅雨の時期に鈴宮さんは水を掛けられて登校してきたんだよ。それも上半身は結構びっしょりな?これがどういう事か分かるか?」


「······まぁ、朝から水を掛けられたってなると、鈴宮さんに限らず男でもご愁傷様って感じになるよな。気分としても最悪だろうし······うん、やっぱり同情しちゃうね······。」


「まぁ、そこはそうだよな。俺もそう感じるし、あの時は皆がそう思ってたからなぁ······。」


あの時を思い出しながら話す。

只でさえじめじめとして鬱陶しい季節なのに、そこに朝から水を掛けられて登校······。

うん、最悪だ。

あれが自分だったらと思えばそれはそれで最悪で憂鬱で、その日1日は凹んでると俺は思う。

だからあれに関しては鈴宮さんに限らず他の誰かが仮にそうなったとしても、同情はしちゃうよな。


だけど今回話したいのはそれじゃないんだよ。

もっと別の事なんだよ······。


「でも今回言いたいのは、その同情とかじゃないんだよ。あれ見てみ?」


「あれ??」


そう言いつつ、指で鈴宮さんを中心に集まってる女子達の方を指しながら視線をそちらに向けさせる俺。

今も丁度梅雨の季節で服装も去年の今頃と同じ、Yシャツにスカートといった姿。

蒸してて暑いから、もう皆薄着だよね。


「あの服装で水を被ったらどうなると思う?」


「あの服装···みず······もしかして······。」


ゴクリ。


そんな音がした気配がした。


「そのまさかが起きたんだよ······。」


「······マジか。」


目を瞑りながらその時の光景を思い出す。


挿絵(By みてみん)


とは言っても、もう殆どは忘れてしまってはいるけども。


「ちなみに、どういうアレだったんだ??」


「んー···、まぁ俺もそんなに覚えてはないんだけどさ、取りあえず前と後ろは透けてと思う······。」


「おぉ!!······ちなみに色は?」


「いや、それは覚えてない。······というか、多分位置の関係でその時も分からなかったと思う。」


「なんだ······残念···。でも良かったな。見れて。」


「まぁな······。」


正直、ゲスい話をしてると思ってる。

あれだけ鈴宮さんに勉強とかを教えて貰って、お世話になってる身なのにと。

それなのに、こんな邪な気持ちで彼女を見てしまってる自分が嫌にはなる。

嫌にはなるが、あの時に見てしまったという事実がインパクト強すぎて、また見てみたいと思ってしまうんだ······。



2人して、楽しそうに話をしてる女子達を眺める。

あの頃は今みたいにこんな仲良くなるとは、全くもって思ってもいなかったし想像も出来なかった。

ただ凄く綺麗で美しい女の子がいるなー、ラッキー♪って感じてた位だったけど。



「お前···それでここの所、鈴宮さんを見てた訳か······。ちなみにそれは皆知ってんの?」


「いや·····多分女子も含めて、そんなでもないと思うな。」


あの頃は女子も今みたく1つではなかったからな。

何個かのグループでそれぞれ固まってるって感じだったし。

そして、やっと俺が鈴宮さんを見てた理由にたどり着いた。

まぁ、結構遠回しに話てたから仕方ないか······。



「俺も見れっかな〜?」


「んー······どうだろうな?一度あることは二度あるって言うけど、鈴宮さんは賢いからその二度は無いとは思ってるけど······。」


聞かれたから答えたけど、恐らく二度はないだろうと思う。

理由は先程答えた通り。

まーそれでも少しの望みを期待して見てしまってるんだけど·····ほんと、自分が嫌になるわ······。




キーンコーンカーンコーン······



「お?もうお終いだな。」


「そうだな。このバカ話も終わりだ。さっきの話は忘れてくれ。」


そう言って話を終わりにする。

女子達もそれぞれ席に戻って来て、俺の前の女の子も席についた。

この子も魅力的な女の子ではあるけど、やっぱり鈴宮さんと比べてしまうとちょっと···な。

まー、歳も少し違うからその分の成長の差があるし、仕方ないと言えばそうなんだけど······。




梅雨。


雨。


その後の夏。


じめじめと蒸し暑い時期が続くけど、俺ら男からしたらある意味で目の保養にもなる季節。

若さってある意味では辛いよなー······なんて思いながら、時は進んで行く。



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