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ママは女子高生♪  作者: 苺みるく


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ある日の体育授業①-1 高1(挿絵有り)

2023.10.15 加筆修正致しました

♪〜♪ ♪〜♪


今、私は洗面所で身支度を整えてます。

身支度自体は毎日することではあるけれど、今日は特に気分が良かったんだ。

普段は洗顔から始まり髪を梳かして着替えて最後に全身チェックをするの。

そんな流れで終わる工程に今朝は一手間をかけるんだ。

何をするのかと言うと、今日は髪の毛をアップにするんだ♪

何故かと言うと今日の体育の授業で水泳があるから。


プールがある高校って珍しいよね?私はそう思う。

それに、少なくともこの近隣の高校にプールがある所は一つもないから。

まあ、盛んだったり強豪なんて言われる学校は室内プールとかもあったりするんだろうけどさ。

ちなみにうちの県内では水泳で有名な高校があるんだ。

シンクロナイズドスイミングを元にした某映画で有名になった高校。

ちょっとした事から始まったとかって聞いたことがあるけれど、とにかく凄いみたいだよ。

私は見たことないんだけどね。


そんな水泳で有名な高校がある我が県。そしてうちの高校。 

だけどもうちの学校は普通の野外プールなんだよね。 

それに部活人気学校とはいえ、水泳部までは存在しなかったらしいです。



話は戻ってなんで私が朝から気分が良いかというと、実は私、意外とプールが好きなんだよね。

中学の時は1年生の時しか出来なかったから、入学したここにプールがあると知った時は嬉しかったよ。

受験する時に碌に案内とかを見ないで選んで受験しちゃったからさ。



ありがちな質問で海とプールどっちがいい?と問われれば100%プールを選びます。

一度でいいから東京の某レジャープールに行ってみたいけど、激混みするらしいんだよねー。入場待ちから、入った室内でも。

ま、距離が結構あるからそうそう行くことはないと思うけど。

それに雪ちゃんがまだ小さいから、行くならもっと大きくなってから。

当面は先になっちゃうけど、今はうちの県の県営のプールがメインかな。

あそこは自宅からまあまあ近く、プールの種類もかなりある。

子供用は勿論、スライダー各種に流れるプール、波のプールや50メートルプールとか。

そしてなにより、県営というので安いんだ。

大人だって800円だったかなー?

それだけあってこの、安さ。コスパ最高!いいよね♪



 

さて、こんなもんでいいかな。

整え終わって最終確認、鏡を前にして横を向いてみる。

うん······大丈夫かな?

更に角度をずらして後頭部側を見てみて確認。同じ様に今度は反対側を向いて確認してみます。

出来としてはいいと思うんだけど、如何せん自分で自分の髪型を変えるって事をそんなにしてこなかったから不安なんだよね。


でも大丈夫そうなので洗面所からリビングに戻ります。

廊下を少しだけ歩きリビングの扉を開ける。


「あら?このはが髪型変えるなんて珍しいじゃない?······というか、初めて?」


「あ〜······そうだね。おそらく初めてかもしれないね?」


リビングに入ったらお母さんがいて、そのお母さんが私を見た瞬間に髪型を変えたのに気が付いてくれた。

まぁ、ロングヘアーという分かり易いのを変えた訳だから、直ぐに気付くと言えば気付くんだけどね。



で、お母さんの言葉もそうなんだよね。

思い出してみてもさ、自分の髪型はほぼ変えたことなかったから。

妊娠が発覚するまではショートヘアだったから髪型を変えるなんてしなかった。

今思えばショートでも編み込んだり、結んでポニーテールにしたりとか出来たんだろうけどね。

それにさ、出産後は美容院に行く時間も勿体なくて伸ばし始めたんだよね。前髪だけ自分でカットして。


伸びてきてからは、将来雪ちゃんにしてあげたいなって思って練習はしてたんだけど、それで出かけたりすることはなかったし。

ちなみに、葵にはよくやってあげてたんだ。


「お姉ちゃん、これやってー」とか「ここ、こうして欲しいんだけどー?」って雑誌とか持ってきて見せてくれて。

葵も小さい時は私と同じショートだったんだけど、私が伸ばすようになったら葵も伸ばすようになったんだよね。

そのお陰で形作ったりする腕は更に上達はしたんだ。

でもさすがにカットまでは出来ないから、そこはプロの美容院に行ってもらってます。。



「どっか変じゃないかなー?」


って、くるっと回りながらお母さんに見せる。

自分で確認したとはいえ、やはりちょっと不安だから······。


「大丈夫!良く出来てる。似合ってるわよ!」


そう言ってくれたお母さん。

あ〜···良かった。

人のをやってあげるのと、自分自身にやるのって難易度が違うから不安だったんだよ。


無事お母さんをからお墨付きを頂いたその後。

あとは自宅を出るその時間まではいつもの雪ちゃんタイム。

抱っこしたりテレビを見てたりしてるんだけど、今日は違った。


「まま、なんかいつもとちがうね〜?」


と、気がついてくれたんだよ。

さすが女の子。幼くても気づいてくれるなんてママは嬉しいです♪


「ママ、変じゃないかな?」


雪ちゃんに聞いてみます。

ここで「変だよ?」とか「いつものがいい!」なんて言われたら、もう髪型を変えるとか無理だよ······。

そのくらいダメージを喰らうと思う。

で。雪ちゃんの返事は如何に······。


ドキドキ······


「いいとおもうよーー」


雪ちゃーん♪なんていい子なんでしょう!!?

もう私は嬉しくなっちゃって、雪ちゃんをギュッと力いっぱい抱きしめるのでした。


「ままぁ〜、くるしいよぉ〜······」


「ああ!ごめんね。雪ちゃん·····」


嬉しすぎてちょっと力を入れすぎちゃったみたい。

要反省だね。




  ーー中本彩 視点ーー



「おはよ〜〜♪」


扉を開けていつもの挨拶でこのはちゃんが登校してきた。

みんなが一斉に振り返って、「おはよー、このはちゃん」とか、「鈴宮さん、おっはよ〜」って皆が各々の言葉でこのはちゃんに挨拶をする。

そしてまた、先程以上に賑やかになる教室。

みんながこのはちゃんが登校してくるのを待ってたからね。


だけど今日はそこに追加で(プラス)「おぉ!!」と男子達の声があがった。

その理由はこのはちゃんの髪型がいつもと違うから。

普段はストレートロングで来てるから、私達でも初めて見る髪型だ。

てか、入学してから初めてじゃない?髪型を変えて来るのって?


「髪型変えてきたのって初めてじゃない?どうしたの?」

って、近くにいた子が聞いてくれてる。

私も非常に気になってたからありがたい。


「ほら、今日の体育プールでしょ?だから途中で直すのは時間的に大変だし、それだったら朝からしてきた方が楽かな?って思って変えて来たんだ。」


なるほどー!と、思う私達。

たしかに少ない休み時間に、移動+着替え。それも体操着とは違って水着だもんね。

ただでさえ時間的に厳しい中で、そこに髪の毛もある程度処理しなくてはいけないのはさらに大変。


それを踏まえて朝から髪を変えて来たこのはちゃんだったみたい。

さっすが〜って感心しちゃった。



そしてその一方で「プール」という単語に反応する男子ども。

なんなの、コイツら! 態度に出過ぎで分かりやす過ぎなんですけど?!

何を想像してるのかは直ぐに分かったけどさー。

どうせこのはちゃんの水着姿でも想像してたんだろうけど、残念でしたー!

この高校は水泳は男女別だよーだ!

小·中学校の場合だと一緒の時間に水泳をやってて、私達女の子としては中学の時は嫌だったからね。

だから別々になって嬉しかったし、いくら想像したところでこのはちゃんの水着姿を男子が見ることは一切ない!

うん。良かった良かった♪


そして私はというと······。

私もちょっと······いや、かなりこのはちゃんの水着姿見て見たかったんだよ。実はさ。

だからホントは男子の事をあまりアレコレ言えないんだけどね······。




「髪型変えてきたの初めてだから、変じゃないかなー?」


そう聞いてくるこのはちゃん。


挿絵(By みてみん)


「大丈夫!似合ってるよー」


「似合ってる似合ってる」


「いつも違って新鮮でいいいよー」


みんなが思い思いに感想を述べてる。

このはちゃんは嬉しそうに微笑んでる。

私も似合ってていいと思うよ。

お団子ヘアのこのはちゃん。

いつもはストレートヘアだから、もの凄く新鮮でずっと見てていられるね。

それにお団子ヘアなんてありふれた髪型なのに、このはちゃんがするとまた違った魅力があるから不思議だよね。


その後先生が来る少しの間、髪型あれこれで皆で盛り上がってました。




体育の時間はまだまだ先で今は教室で授業中。


このはちゃんは教卓の真ん前の席に座ってて、背筋を正して授業を聞いてます。

こういう姿勢が出来るのも凄いよねって思う。

そして格好いいなぁ〜って感じちゃう。

女の子に格好いいなんて褒め言葉かどうかは分からないけど·····。


そしてお団子ヘアにした事で、露わになったこのはちゃんのうなじ。

私達と違って色白の肌だけど健康的で綺麗な肌。

すごぐ色っぽくて綺麗で······ヤバい程の魅力を放ってる。


そんなこのはちゃんに皆が釘付け。

だってこのはちゃんど真ん中の真ん前なんだもん。

真横以外からはその後ろ姿が見えるんだよ?

私も含めて殆どの子が授業そっちのけで見てるし······。



今の状態でこれかぁ······。

体育になったらどうなっちゃうんだろ?って、不安にも期待にもなってしまう、私だった。



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