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ママは女子高生♪  作者: 苺みるく


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ちょっと先の未来の出来事⑥-3 (挿絵有り)

コンコン。


「ん?」


夜遅く······とは言っても22時を過ぎた時間ではあるけれど、そんな時間に私の部屋の扉がノックされた。

私は机で作業をしてた手を止めて、扉をノックした主への対応をすることにしました。

あまり廊下で待たせるのも悪いからね。


「はーい。入っていいよ〜。」


入室の許可を出して、クルッと扉の方へと向き直ります。

こんな時間に私の所へ来るのはお母さんか雪ちゃんくらいしかいないけど、十中八九、雪ちゃんでしょう。

お母さんは昔からだけど、夜に私のところへ来る事は殆どなかったし

だから雪ちゃんだと判断してるのだけど、私の所に来る用事が特に思いつかないんだよね······。

何かあったかしら?



ガチャ······、バタン。


部屋の扉が開いて入ってきたのは、やっぱり雪ちゃんだった。

当たりだね♪

でも不思議な事に雪ちゃんは扉を閉めたあとその場に立ち尽くしてるんだよね。

一体どうしたんだろうか?

いつもなら直ぐに私の隣に来るとか、ベッドに腰掛けるとかしてるのに。


「雪ちゃん、どうしたの?」


「あ···えーと、その······。」


ほんと、どうしたんだろうか?もじもじして歯切れも悪いし······。

取り敢えずこのままじゃ埒が明かないかな?と思って、ベッドに座るように促します。

座ったのを確認して私もその隣に腰掛ける。


このベッド本体は雪ちゃんが生まれた時から使ってる物でやや広いサイズの物。

流石にマット自体は取り替えはしてあるけどね。

そしてよく一緒に寝たな〜と感慨浸る。

大きくなった今でも偶に一緒に寝ることもあるし、冬場は特に一緒に寝るんだよね。

冷え性ではないけれど、それでも隣で雪ちゃんが寝てくれると温かくってさ。

だから冬の時期はなかなかやめられない。


ただ少し狭くなったな、とは感じるんだけども。

その理由は勿論、雪ちゃんが大きくなったからなんだけどね。

普段から見てるから大きくなったというのは分かってるけど、たまに一緒に寝ると改めてそう感じるんだよね。



「で?どうしたの?雪ちゃん??」


「えーと······ママ、一緒にお風呂に入ろう?」


「うん?いいよ。でも······それだけじゃ、ないんでしょ?」


「あ······分かるの!?」


「それは分かるに決まってるじゃない? ママが何年雪ちゃんの事を見てきたと思ってるの?」


何年って言っても、もうじきやっと15年になるってくらいだけどね。

でもそれだけの期間があれば十分に分かるよ。

幼稚園や学校という時間を除けば、ほぼほぼ一緒に過ごして来たわけだし。

それこそ、お風呂や寝る時もお出かけ(近所のスーパー含め)なんかもね。


そうすると仕草なんかでも、何となく分かるんだよ。

現に今のだって普段の雪ちゃんなら「お風呂一緒に入ろう。」くらいでは、もじもじなんてしないから。

寧ろ嬉しそうに「入ろう?」って誘ってくるからね。

それは私も嬉しいし「いいよー。」って返事を返して、一緒に入るんだけどね。

1人で入るのも伸び伸びと出来ていいのも勿論あるけれど、雪ちゃんと入ると触れ合いも会話もあるから楽しいんだよ。


そしてそれは雪ちゃんも同じに感じてるし、私がそう感じてるのも理解してる。

ママは断らない=寧ろ喜んでくれる=私も嬉しい=お互いに幸せ。

そんな式が成り立つから。



「さすがママだね。私の事、よく分かってる。で、えーとね······お風呂ついでに私の胸を測ってほしいの······。」


「胸?あぁ·····もしかしてキツくなってきた?」


「うん······。そんなところ······。」


何だか煮えきらない感じだね。

多分これはまだ他にも何かありそうだけど、とりあえずは測ることを優先させましょう。


「いいよ。じゃあ、もう入っちゃう?ママ的には構わないけど?」


「うん!行こう、ママ!」


「はいはい。じゃ行きましょうか♪」


入るって事になったら途端に元気になった雪ちゃん。

ほら、やっぱりこういう所は全く変わらないよね。さっきのもじもじ具合が何だったんだ?ってくらいにさ。

寝巻きと下着類とあと計測用のメジャーも持ってっと。

ここで測ってもいいんじゃない?って思われるかもだけど、そうすると脱いだり着たりが二度手間になるからやめた。

向こうで、洗面所で測ればお風呂ついでに脱ぐわけだから、余計な手間もかからないからね。


久々の一緒のお風呂にルンルン♪になる私。

とはいっても、ほんの2〜3日ぶりなだけなんだけど。





  ーーーーーーーー



「はーい、雪ちゃん腕上げて?」


「これでいい?」


「いいよ〜。······はい、降ろしいいよー。少しそのままね〜。」


今、私は浴室の隣に位置してる洗面所兼脱衣場で、雪ちゃんのサイズを測ってます。

もうこれも手慣れたもので、テキパキとこなしていく私です。

なんでこんな事を出来るのかというと、その昔、私が高校生をやってた頃の同級生、茜ちゃんって子にバストサイズを測って欲しいって頼まれたのが始まりなんだよね。


それまでは測り方を知ってても、やったことはなかったからさ。

だから茜ちゃんでそれなりに練習して、きちんと正しく測れるようになったんだ。

あの頃の茜ちゃんは、それはそれはとても可愛かったよ。

何をするにも顔を赤くして照れくさそうにして。

でも私に対して信頼してくれてたからか、このバスト測りでも自分から言い出した事ではあったけど、練習に付き合ってくれたんだよね。

胸をさらけ出して、顔を赤くして······。


そんな茜ちゃんとも高校を卒業して早数年。

お互いにそれぞれの道を歩んで今は······今でも仲良くやってるよ。

あの当時のクラスメイトのみんなとは、年に1回お食事会をして変わらぬ交流を持ってるし、たまに連絡もしたりしてる。


そして当の茜ちゃんとは家が近いのもあって、他のみんなよりも交流はしてる。

お互いに遊びに行ったり出かけたり泊まったりと、とっても仲良しです。

もう親友ってレベルだよね。

そんな茜ちゃんにもまた変化があったけど、それはまたいつかの機会で······。


そんな茜ちゃんのお陰で、今の雪ちゃんのバスト測りが出来てると言う訳です。

あの時の経験がこうして未来の今に繋がったんだから、それはそれで凄いよねと思うよ。

本当に茜ちゃんには感謝だよ。




「はい、オッケー。計測出来たよ。風邪ひいちゃうと大変だから、早く入りましょ。」


「うん、ありがとね♪ママ。」


「どういたしまして。」


測ったデーターは、スマホにメモって保存しときます。

2箇所のデーターだけだから忘れることはないけれど、それでも念の為にね。

あとは楽しいお風呂タイムです。

日中はかなり暖かくなってきて、日によっては夏日を超えることも増えてきた今日この頃。

それでもこの時間帯はそれなりに冷えるし、洗面所もそれは同じ。

先程から弱めではあるけれど暖房はつけてたけど、早く入るに越したことはないよね。


ササッと服を脱いで畳んでしまって。

それは雪ちゃんも同じで。

私は元々そうだったけど、思春期真っ只中な雪ちゃんも私の前で裸になるのは気にしてないんだよね。

特別隠そうともしないし、恥ずかしがる事もしない。

普通はいくら親子っていっても、子供の方がそういう所を気にしそうな感じはするんだけど、そこは私達ですからね。

そのお陰で今もこうして、仲良く入浴が出来る訳だけども。


これがあと何年出来るのかな?と私は思う。

高校を卒業するまでは家にいるとしても、その後は分からないからね。

おそらく進学はするだろうと予想はしてるけど、自宅から通うのか一人暮らしでもするか······。

そこは雪ちゃんの選択次第だし、親としても子供のやりたい事を応援してあげたい気持ちもある。

だから寂しいけど一人暮らしを選ぶなら、それでもいいかとは思ってる。




「雪ちゃん。髪の毛洗ってあげよっか?」


「いいの!? おねがーい。」


「はーい♪」


何となく髪の毛を洗ってあげたくなったので聞いてみたんだけど、そしたら雪ちゃんもOKだったので早速洗ってあげることにしたんだ。

まずシャワーでほこりや土埃といった汚れを流してから、シャンプー。

丁寧に優しくね。


「痒いところとかあったりする?」


「うん?大丈夫だよ〜。」


そんなやり取りをしながらモミモミして。

懐かしいなぁ······と、雪ちゃんが小さかった時を思い出したりもしてる。

小さい時は毎回私が洗ってたし、小学校にあがったくらいからは少しずつ自分でも出来るようになってきて。

今では当たり前だけど、基本は自分で洗ってる。 

時たまこうして一緒に入った時に、気分次第で私が昔みたく洗ってあげたりもしてるんだけどね。


シャンプーを流してあとはコンディショナーです。

ここは髪が長いからそれなりの量を使ってしまうけど、それは仕方ないです。

これで少し馴染ませてから流せば大丈夫で、その間に身体を洗ってと。

そこは雪ちゃん自身にお願いして、自分のを洗おうかと思ったんたまけど······。



「ねぇ?ママの髪も私が洗ってもいいかな?」


「雪ちゃんが?」


「うん······ダメ?」


「ううん。そんな事ないよ?じゃあ、お願いします。」


なんか知らないけど雪ちゃんが洗ってくれるらしいです。

こんなことを言うのは初めてだけど、折角だからとお願いしました。

やってることは私がしてあげたのと変わらず同じ手順。

流してシャンプーして、コンディショナー。

慣れてないせいか、ちょっとぎごちない動きたけどこれはこれで気持ちがいいね。そして嬉しい。

それには雪ちゃんの、一生懸命な気持ちが伝わってくるし。


その後は身体を洗って流して。

ここは別にしなくても良かったんだけど、そのままの勢いで私が洗って流してあげんだよね。


挿絵(By みてみん)





  ーーーーーーーー



ちゃぷちゃぷ······。


「雪ちゃん、こっちおいで〜。」


「うん。」


最初に向き合って入ってたけど、直ぐに私が雪ちゃんを呼び寄せた。

足を開いて、その間に雪ちゃんが入って来るようにと。

呼ばれた雪ちゃんは軽く立ち上がってクルッと回って、私の前に座る。

そして、もたれかかって来た所を私が抱きしめる。

昔からの入浴スタイルだけど、やっぱりコレが大きくなった今でも1番しっくりとくるんだよね。

昔と違い、目の前には雪ちゃんの後頭部が見えてるけど、これも成長の証。大きくなった証拠。

ママは嬉しく感じるよ。



そしてこの長くてきれいな髪。

小学校に入った頃に「伸ばしてもいいかな?」と言われ、それから伸ばし始めたんだよね。

その時までは私がずっと髪の毛を洗ってあげてたけど、伸ばすなら自分でも出来ないといけないよってことで、短い今の内から練習しとこうって洗うようになって。

何年かして私と同じ長さになってからは、毛先をカットするぐらいで調整してるんだよね。



なでなで。



「どうしたの?ママ?」


「いや、特にどうのとかはないよ?しいて言えば、私そっくりになったなーって思っただけだよ?」


つい癖で雪ちゃんの頭を撫でてしまった。

小さい時から頭を撫でて、高校に通ってた時もみんなに撫でてあげてたから、いつの間にかに変な癖になったんだよね。

さすがに今は私からはやってはいないけど、お願いをされればしてあげてたりはする。

雪ちゃんや茜ちゃんとか色々と······。

まぁ、何故か歳は変わってもこれは相変わらず好評らしいのだけどね······。


そんな、なでなでをしてしまったとこを雪ちゃんに聞かれたもんだから、分かり切ってる事をこれまた言ってしまったんだよね。



「そうだね〜。髪もママと同じ長さになったから、前よりも余計に双子とか姉妹扱いされるようになったよね♪」


「だよね〜。これだけ同じ容姿になれば、もはや双子レベルだもんね。やっぱり先生の読みは当たりだよね。」


この先生というのは医者の高野先生と橘先生。

高野先生は私達のDNAを調べてくれたり、雪ちゃんが出来たプロセスとか私の身体の事を調べたりしてくれてる先生なんだ。

橘先生は産婦人科の先生ね。

こちらも妊娠した時からお世話になった先生です。


で、この先生方が雪ちゃんは私と同じDNAだから見た目はそっくりになるんじゃないかと予想をして、それが見事に当たった。

髪も目も肌も、背はまだ少し低いけど胸も大きくなって。

顔つきは幼さが残るけど、当時の私の写真と比べると一緒。そっくり。

性格は私と似てるようで、でも少し違って。

でも基本的な真面目でしっかり者という部分では似てるんだよね。そこはお母さんも認めてて、そんな私達だから先生の興味も尽きないみたいです。



「ママとそっくりって皆から言われるから、私も嬉しくって〜♪」


「そっか。それは良かったね。」


嬉しそうに語ってくれる雪ちゃんに、私は嬉しくなる。

聞いた話だとこの年齢位の子は、親に似てるとかって言われるのが結構嫌だと言うのを聞いた。

女の子でも父親に似る場合もあれば、母親もしくは両方に部分的に似てたりするとか色々あるからね。

それが雪ちゃんの場合は本当に私そっくりだからなぁ······。

昔からよく懐いて慕ってくれたから嫌いと言われないとは思ってたけど、改めてこう聞くと嬉しくなるよ。




「ママってさ、私のクラスメイトにも凄く評判なんだよ?『凄く若くてキレイだね』とか『お母さんに見えない。寧ろお姉さんなんじゃない?』とか。そう言われると娘の私としても凄く嬉しくって自慢でね〜♪」


お湯をちゃぷちゃぷしながら、そう語る雪ちゃん。

それを聞いて私もまた幸せな気分になる。

産む時に決めた目標の『雪ちゃんの為に素敵なママになる』。

その目標が達成出来てる事に。

でもこれは、まだまだ道半ばです。

それは雪ちゃんが私の子である以上この関係は続くので、この目標自体もまだ終わりはないからね。

もっと歳をとった時に『あの頃のママはもっと痩せてた!美しかったのに!』なんて言われない様に、気を付けないといけないし······。

だからこれからも引き続き、私はがんばるよ!


そしてそれからも色々な話をしたよ。

普段からでも話は沢山してるけど、このお風呂という場だと普段しにくい話はなんかも出来るみたいでさ。

お互いに裸ってものあってか、恥ずかしいような話もしやすくなるみたい。

この辺りも昔から変わらなと思う。



「で、雪ちゃん。本題は他にもあるんでしょ?」


私は聞いてみた。

私の部屋に来た時のモジモジっぷり。

胸のサイズを測って欲しいとの事だったけど、あれだけでモジモジするとは思えないんだよね。

あれは成長と共に私が測ってきたから、雪ちゃんも慣れてるし分かってる事でもあるからさ。

だからあの時、他にもあるなーとは思ってたんだよね。


挿絵(By みてみん)


「えっとね······新しいのが欲しいの···。」


「新しいの?この間、買ったばかりだよね?」


「うん······。」


この間と言っても、ほんの数ヶ月前にはなるけど新しい下着を買ってはいるんだよね。

先程測って確認はまだしてないけど、いくら成長期といってもほんの数ヶ月でキツくなるほどとは思えないんだけどな······。

あー······でも、あれかな?まだサイズの小さいのも使ってるのかな?


「あと1ヶ月くらいで修学旅行があるでしょ?だから新しいのを着けていきたくて······。」


「······。······あぁ、なるほどね。」


一瞬きょとんとしたけど、納得した。

学生の女の子によくある、旅行の時とかに新しい下着を着けて行きたいってやつか。

私は中高って修学旅行には行かなかったから、そういう気持ち的なのが分からなくて最初は何を言ってるのか分からなかったけど······。


なるほどね、と納得したよ。

今のだって最近買ったというのがあり、まだまだ着れるとうのがあった中で、また新しいのを買ってもらいたいという後ろめたい気持ちがあったのかな?

だから、ああいう態度だったのか······。

まぁ実際は成長しててキツいというのも、もしかしたらあるかもしれないけどね······。


全く、雪ちゃんめ······可愛い子だ。

まぁ、悪びれもなく「買って。」と言われるよりは、いいんだけどね。



「いいよ。買ってあげる。」


「ほんと!?」


「うん。ついでに今後のために雪ちゃんも選んでみよっか?」


「うん!」


本当に嬉しそうにする雪ちゃん。

こういう笑顔や態度をしてくれるから、つい甘くなっちゃうんだよね。

親バカだなーと思う私だけど、それも仕方ないよ。

沢山の覚悟を決めて産んだ、大事な大事な一人娘だからね。


「上がったら予定を確認してみるけど、そうねぇ······レイク◯ウンでも行ってみよっか?」


「レイク◯ウンって······日本一大きいショッピングモールだっけ?」


「そうそう。私も行った事がないからさ、折角だし行ってみたいのよね?」


買うだけなら別に遠くのレイク◯ウンまで行かなたって、近場でも買える。

私がそうであるように。

でも折角買うものがあるというなら、1度行ってみたいのはあったんだよね。

目的を持って行った方がより楽しめるだろうから。



「うん!行こう行こう!!私も1度行ってみたかったんだー!」


「オッケー!じゃあ、それで決定と。」




そうして私と雪ちゃんは、後日越谷のレイク◯ウンに行くことになったのでした。

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