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ママは女子高生♪  作者: 苺みるく


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ちょっと先の未来の出来事⑥-2 (挿絵有り)

日本一の広さを誇るショッピングモールとも言われている、イ◯ンレイクタウンにショッピング兼遊びに来ている私と雪ちゃん。

ここに着いてからというもの、目についたアパレルショップに入ったり、雑貨屋さん等を見て回ってるけども、まだ目的のショップには来てないんだよね。


この手のお店はどこでも数店舗はテナントとして入ってたりするから、あえて探さなくても歩いてれば自然と向こうから現れてくれるんだけど。

それにいざとなれば、イ◯ンの販売エリアでも売ってるし。



「あ、雪ちゃん。あそこに1店舗目があったよ。見ていこっか?」


私は雪ちゃんに確認がてら、声をかけます。

まぁ、確認をしなくても見て行くってのは分かってるんだけどね。


「あ、ホントだ。じゃあ、見てこ―!何か良いのあるといいな〜♪」


そう言いつつ嬉しそうに私の手を引っ張っていく雪ちゃん。

その表情はるんるんと輝いていて、それを見てる私は(こういう雪ちゃんもまたいいよね〜)なんて、相変わらずの親バカ、溺愛ぶりを発揮してるんだけどね。



でもこうして雪ちゃんを見てると、やっぱり年相応の女の子だなって思う。

少し前の中学に入る手前とかは、こういうお店又は売り場に入ったり見たりしてるのにも恥ずかしがったりしてたのに、今ではこうも違うんだもんね。

まぁこれは、慣れたというのもあるんだろうけど、それよりも良く見せたいという気持ちが勝ってるのかもしれない。

まだ特定の男の子とかはいないみたいだけど、見せる相手が女の子でもそういうのはあるもんね。

体育の着替えの時とかに見られるから。

私が高校に通ってた時もみんなからよく見られてたなーと、懐かしく感じてしまうよ。

その時の私は特別新しいのを買ったとか、みんなに見られるから良いのを着けようとか、そういう事は気にもしてなかったけど。



もう分かったかな?

今、私達が来てるのはランジェリーショップなんです。

ここが今日の目的にしてショッピングに来た理由なんだよね。

ただこの特定の店舗に来たかったって訳でもなく、他のランジェリーショップも見て回る予定ではあるんたけどさ。

それを言うと自宅近くのイ◯ンやイトー◯ーカ堂、しま◯らでも良かったんだけどね。基本的にはどこでもそんなにラインナップは変わらないから。

しいて言えば、サイズ的に取り扱い又は品数が置いてあるかどうかくらいになるけど。


じゃあ、何でわざわざこんなに遠いレイ◯タウンに来たのかと言うと、単に1度来てみたかっただけなんだよね。

それも雪ちゃんと一緒にさ。

それに普段ならセールしてる時に買いたいんたけど、今回はそれを待てない理由もあったから、ならついでに買ってこう!という事で今日なんです。





「ねぇ、ママ。カラーとか豊富だけど、どういうのがいいのかな?」


「そうねぇ〜······。取り敢えず、雪ちゃんのサイズは◯の◯◯(内緒です)だから、そのサイズがある物の中から色は選ぶしかないわね。ただ着けるのは雪ちゃんだから、アドバイスとかは出来ても選ぶのは雪ちゃんよ?

ただ雪ちゃんのサイズなら、ワ◯ールの方がママとしてはオススメかな? お値段は張るけど作りがしっかりしてるから長持ちはするわね。その代わりデザインはそこまで可愛くはないかな?とは思うかな。 上品なイメージって言えば分かり易いかしら?

逆にデザインを重視するならトリ◯プかしら??」


「う〜〜ん······なかなか難しそうだよ······。」


「あれよ、雪ちゃん。まず陳列から自分のサイズのを見つける。で、カラーが複数ある場合は好きなのを取って試着。服と一緒で合わせてみて良ければ買えばいいの。難しくはないよ。」


「う···うん。」



私の話に悩む雪ちゃん。それも仕方無いかなと私は思う。

だって今までは、私がサイズを測って買ってきてたからね。

でも今回は改めてサイズを測り直した上で、雪ちゃんに選んで買ってもらおうと思ってるから。今後の為にも。


「取り敢えずあそこにコーナーがあるから見てみましょ。」


「うん。」



雪ちゃんを連れてワ◯ールの陳列されてるコーナへと向かいます。

その隣はトリ◯プ商品が置いてあり、この辺りは遠目でも分かりやすく表示してあるからブランドから探すのは楽でいいと想う。


それからは説明ね。

それぞにサイズ表記してあるから雪ちゃんはこのサイズだよ〜、と。

このサイズの中からカラーが展開してある場合は、好きな色を選んだりデザインで選ぶとか。

あとはブラの種類についてもか。

まぁこの辺りは私は勿論だけど、雪ちゃんもほぼ一択になるかな?

それに雪ちゃんはまだまだ成長が見込めるからね。

私に似て大きくなったな〜、なんて思わなくもないけど······。




  ーーーーーーーーーーー



そんな感じで雪ちゃんとショップの中を見て周ります。

時には店舗を変えたりして、あれこれと見てみてね。

雪ちゃんも慣れてきたのか、すんなりと自分にあったサイズを見つけ出して手に取り比較したりしてるよ。

こういう所を見てると、年相応で相変わらず可愛いなと思ってしまう。


「ママ。こういうのはどうかな?」

「それはちょっと大人過ぎるんじゃないかな??」


そんな感じで見せてきては、感想を求めてきたりしてるからね。

そんな雪ちゃんに、私もその都度感想なりアドバイスなりを送ってはあげてるんだけどね。

そういう所が初々しくて可愛い♪


その点、私なんて事務的に淡々と選んで買ってくるからね。

試着はしてくるけどサイズ的に種類も少ないし、少ないその中でカラーを含めて選んできて。

見せる相手がいる訳でもないからさ、楽なものだよね(笑)

それでも大きすぎるのも、やっぱり大変。

『相手がいないから楽なもの』なんて思ってるけど、本音はもう少しバリエーションとか欲しいな、とは感じてる。


 


休憩等を挟みつつ何店舗か見て回ってきたので、そろそろ決まりそうかな?と聞いてみることにしたよ。

ある程度目星でも出来てればいいんだけどね······。


「雪ちゃん。色々と見てきたけど何がいいのとか、そういうのはあったかな?」


「ん〜〜······、ねぇ、ママ?お値段とか少し高くなってもいいかな?」


「値段?」


「うん。ママと同じメーカーのにしようかな?って思ってるの。可愛い系もいいなとは思ったんだけどさ、多分私はそれより大人っぽい方が似合いそうな気がしてさ。」


恥ずかしそうな照れくさそうな、そんな感じて決めた事を伝えてくる雪ちゃん。

私も隣で見てて、可愛い系よりは落ち着いた大人っぽいデザインの方がいいかなとは思ってたから、いいんじゃないかなとは思う。

中学生で?って思われるかもしれないけど、成長は人それぞれで違うからね。

だからきちんと身体にフィットした物を着けさせてあげたいし、何よりも女の子だからね。恥ずかしくない物にしてあげたい。

ちなみにこの頃の私は授乳ブラだったなーと、思い出した。

あれは1年かそらしか着けなかったけど、機能性重視で選んでたしね······。



「雪ちゃんが決めたのなら、ママもそれでいいと思うよ。正直に言うと、私も可愛い系よりこっちの方が似合うかな〜って感じてたからね。」


「そうなの!?」


「うん! まぁ雪ちゃんは私と同じ見た目だし、体型もほぼ似たようになったからね。何が似合うかなとか分かりやすいのはあるよ。」


「ほんと!? 嬉しいなぁ♪♪」


雪ちゃんが凄く喜んでる。そんなに嬉しかったのかな?

小さい時から、私の事を好いてくれてたから褒められて嬉しいのはあるんだろうけど······。

でもそれより今は、こっちのを進めないとね。



「ねぇ、雪ちゃん?これも試着してみよっか?」


「うん、そうだね! 着けてみないと分からないとこもあるし、じゃあ、折角だからしてみようかな?」


「オッケー。じゃあ、気になったのを何点か持って試着してみましょ。私は店員さんに声をかけてくるから、選んどいてね。あ、色も気になるのがあるねら、それを選んじゃっていいわよ。」

 

そう伝えて店員さんに試着する旨を伝えます。

試着室が空いていたのもあって、すんなりと試着が出来そうです。



雪ちゃんが試着室に入って着替えてる。

私はその入口で待ってます。どんな感じになるのかなーと、想像しながら。

雪ちゃんが選んだのは私と同じメーカーのなので、ランジェリーショップではなくイ◯ンの販売エリアに来たんだよね。

これはどこでも選んでも品は一緒だからね。(在庫は別として)

それにこちらの方が売り場スペースとしては広いし空いてるから、試着室とかするにも楽なんだよ。

それにさ、通路から奥まったエリアにあって周りも婦人服だから男性客が居ないの。

だから周りの目とかもそこまで気にしなくて済むからね。

おまけに都合好く割引セールもしてたので、何気に嬉しかったりする♪




「ママ〜。いいよー。」


「は〜い。中に入るよ〜?」


内部から着け終わったと雪ちゃんから合図がありました。

一瞬カーテンから顔だけ入れて確認しようか悩んだけど、試着室が意外と広く作ってあったので私も入って確認する事にしたよ。

多少の調整とかもする必要があるからね。


さてさて、雪ちゃんはどうなったかな?

凄くワクワクしてる私です。

周りを確認して人気がないのを確認する私。

うん、大丈夫。

近くにいたのは年配の女性数名だし、別にこちらを見てる訳でもないから、サッと中に入ります。



「どうかな?」


「おぉ!!」


思わず声が出ちゃった!

それもその筈で、中にいたのは恥ずかしそうに顔を赤らめた雪ちゃん。

それだけでもまた可愛いのに、着けてたのは以外にも黒色だった。

今まで私が買ってたのは、白色や淡いピンクやブルーといった明るめの色が中心だったりしたから、こうハッキリと濃い色は初めてだね!


挿絵(By みてみん)


「ママ、どうかな?似合ってる??」


「あぁ······ごめんごめん。凄く似合ってて素敵よ。素敵過ぎて見惚れちゃったよ。」


「もぅ······でも、そう言ってもらうと嬉しいな♪」


「うん。あ、肩紐とかどう?ちょっと調整する?」


「うん。ちょっとお願いしようかな?」


雪ちゃんにお願いされて、調整をしていきます。

紐を伸ばしたり狭めたりしながら。

そんな雪ちゃんを後ろから見てるけど、やっぱり素敵だねと思う。それに今までのと傾向が違うから、もの凄く新鮮で。


「着心地はどうかな?食い込みとかがキツいとか痛いとかない?腕とか動かしてみて着け心地とかくずれとか確認してみてね?」


「は〜い。」


私の指示通りに動いたりして確認する雪ちゃん。

こういうのは最初が大事。後々になってから着心地が悪いとかあっても返品とか出来ないから、最初にしっかりと確認しないとね。


「うん、大丈夫そうだよ。」


「よかった。じゃあ、1つ目はそのシリーズにしよっか?色は後ほど選ぶとして······でも、ママとしてはその黒は着けて欲しいかな。雪ちゃんにとっても似合ってるから。」


「そんなに似合ってるの?」


「うん、とってもね。だから、私はそれがいいな?」


「そう言ってくれてありがとう、ママ。じゃ、1つはこれにするね♪」


挿絵(By みてみん)


とってもとっても嬉しそうにする雪ちゃん。

アドバイスとか感想をその都度入れたとはいえ、初めて自分で選んだ物を褒められれば、それは嬉しいに決まってるよね。

勿論、私としても嬉しいよ。

それにこういう大人としての物も身に着けて、それが似合う程に成長したんだなと、実感するしね。

ほんと、子供の成長ってあっという間で早いよね······。


「じゃあ、私はまた外で待ってるから次のも試着出来たら声をかけてね〜。」


「は〜い。」


そう伝えて試着室から退出する私。

······あ、忘れてた。

出てまたヒョコッと、カーテンの隙間から頭だけを中に突っ込みます。


「キャッ!·····何?ママ??」


「······ごめんね。言い忘れてた。それ買うついでにショーツもセットで買おうね。その方が今回はいいと思うから。」


改めて伝えて、今度こそ大丈夫!

不意打ちで頭を突っ込んだから、雪ちゃんは上半身裸だったけど、私に似て相変わらず綺麗な肌だった······。



今回ここに遊びに来たのと一緒に、何故ランジェリーを買おうとしたのか?

その理由は近々に修学旅行があるんだよね。雪ちゃん達の。

それで新しいのを買いたかったんだって。

成長期だから今まで身につけてたのがキツくなってきたのも理由としてはあるんだけど、それとは別に新しいのを身につけて行きたいんだってさ。


女の子にあるある話みたいだけど、正直私には分からない感情だよ。

私は修学旅行というと、小学校の時しか行ってないからね。

中学校は休んでたから当然行ってないし、高校も行ってない。

あの時、クラスのみんなにはもの凄く残念がられたけど。

それでも高校に入った時から、修学旅行は行かないと決めてたから迷いはなかったよ。

それ故に、修学旅行で新しい下着を身につけて行きたいという感情がイマイチわからなくて······。


ま、でもサイズUPしたのは間違いないから、買うのは全然いいんだけどね。

それにショーツもセットで選んどけば統一感もあるし、見られても間違いはない。

ブラ程高い物でもないからね。



「ママー。次いいよ〜。」



雪ちゃんから次の試着の合図がきた。

さて、次はどんなのかしら?

楽しみだね。









 ーアウトレットにてー


 

「··········」


「··········」


「ねぇ······ママ······。」


「雪ちゃんが何を言いたいか、当ててあげよっか?」


沈黙を破って話しかけてきた雪ちゃんに対して、私がそう答えます。

分かるんだよね。これはこれでさ。

雪ちゃんの表情、態度、そこに私の感じてる感情と周りのお客さんの様子とかで。

指を1本立てて推理モノみたく、私は答える。



「暑いねーって言いたいんでしょ?」


「えぇぇ······。なんで分かったの!?当たりだよー。」


「ふふふふ。ママは雪ちゃんの事なら何でも分かるのだー!」



なーんて、ちょっと巫山戯てみるけど実際の所暑い。

今日は初夏と世間一般に言われる時期だけど、実際は暑い!

気温はまだ平気といえば平気なんだけど、特に日差しが強いのなんのって。だから日差しを避けて日陰を歩いてるくらいだもんね。

周りのお客さんもそんな感じで、日向を歩いてる方は殆どいないよ。

だから雪ちゃんの言おうとしてる事が、分かったの。



「でも本当に日差しはキツイわね。何でアウトレットって屋根をキチンと作らないのかしら?夏場の暑さや冬の寒さ、台風とか来たら大変だと思うけどなぁ······。」


「さあ?何でだろうね〜?でも私、このデザインとか好きだな。どこかの外国の街にいるみないな感じがしてさ。」


「そうね〜、私も好きかな。こういう感じ······。雪ちゃんと一緒だね。」


挿絵(By みてみん)


暑い日差しの中、アウトレットを見て歩く私と雪ちゃん。

一卵性の双子じゃないのに、感性とかも似てるのはやっぱり不思議で謎でだらけで······。

病院の先生も不思議がってる、こんな私達のショッピングはまだまだ続くのでした。










 ー おまけ 自宅にて ー



「ねぇ、雪ちゃん。」


「何?」


アウトレットのデザインとかがいいなーと感じて、その時から思ってた事を雪ちゃんに伝えようかなと思う。

喜ぶかな?

いや、絶対に喜ぶよね。

嫌いって子をあまり見たこと聞いたこともないから。

それが雪ちゃんなら、尚更、絶対に喜ぶよ。



「いつになるか分からないけど夏場以外でさ、ママと一緒にディ◯ニーに行かない?アウトレット見てたらさ、何だかシーの方に行きたくなっちゃって。」


すっっっごく変な理由だとは、自分でも思ってる。

でも、行きたくなってしまったのだから仕方ないよね。

『思い立ったら吉日』なんて言葉もあるように、こういうのは思ったら予定を計画しないと、いつまでたっても行けないとかあるからね。

いつ行くのかとか、予算のこととか。

仕事の都合もあるし、金額だって結構掛かる場所だからね〜······。


それに、もし行けるなら今回はシーに行ってみたいな。

まだ私もランドの方には何度か行ったことはある。

友達ととか幼い雪ちゃんを連れてだとか。それこそ泊まりで行ったこともあったね。

あれは楽しい思い出だった。

でも意外とシーは少ないんだよね。

小学生(幼い)の雪ちゃんを連れてだと、アトラクション的にはランド一択になってしまうから······。

だから偶にはそっちにも行きたいなっていうのがあるんだよね。



「ほんと!?ママ!?? 私も絶対に行きたいよ!!! 勿論ママと一緒ね!!!」



はい。行き決定ーー!!

雪ちゃん、超ノリノリの大喜びだよ♪



あとは私の休み次第だけど······取り敢えず、冬ないし春休みの時がいいかな?でも、あの時期は混むんだよね。

夏休みも調整はし易いけど、暑くてこっちが参っちゃうからあまり行きたくはないし······。

でも来年、雪ちゃんが志望校先に受かるようなら体育祭や文化祭の振替休日があるから、その時も悪くはないかも······。



まだまだ先の事だけど、あれこれと妄想し出した私。

楽しみが1つ増えたから楽しみだな♪

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