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ママは女子高生♪  作者: 苺みるく


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102/233

祝! 100話突破記念 おまけ話①

ーー これはもしかしたらあったかもしれない、本編とは違う世界の話 ーー





文化祭も無事終わった翌日の日曜日。

今日は文化祭の片付け日です。

予定では正午までとなってる為、それまでには片付けないといけないし、終わってもそこまでは学校にいないといけないんだ。

理由は、今日のこれも出席にカウントされてるから。


でも準備と違って片付けは早いです。

まず準備の時はあれこれ考えながら作ったり飾ったりする、そういう準備に時間がかかるけど、片付けはただ外すだけだからね。

それに再利用をする訳でもないから、ぶっちゃけ壊れても問題ない。

勿体ない気もするけれど、それを保管する場所もないからね。

だから、みんなしてビリビリと破いたりしてぱぱっと片付けてます。


あとは人数かな?

部活の方へ行く子もいるんだけど準備の時にいなかったステージ発表組の子達が、片付けの時にこちらにいてくれたのが大きいみたい。

その子達はステージ発表の終わった時点で、それぞれ片付けてつやる事自体は終わってるから。 


おかげで様でサクサク進みます。

順調に進んではいるのに、なんだかみんなソワソワしてる。

どうしたんだろ?

早く帰りたいのかな?

日曜日だもんね。




「終わったー!ひゃっほ~♪」


「イエーイ!」


なーんてやってる男の子諸君。面白いよねぇ。

女の子も喜んではいるけど、さすがに男の子達みたいにははしゃがないよね。

そして私も内心では喜びつつ、後は時間まで待つだけだなって思ってたんだ。

そしたら暫くして先生が様子見でやって来た。


「みんな、お疲れ様!初めての文化祭はどうだった?楽しかったか?初めてでクラスの方も部活でも大変だったと思うが、委員長と鈴宮を中心にみんなよく頑張ったなと思うぞ。よくやったな。」 


先生が労ってくれてます。

こういう風に言われるとやっぱり嬉しくもなるよね。


「そんなみんなに、俺から差し入れだ。1人1個で悪いが食べてくれ。あと、うまい棒も余ってるなら食べていいぞ。但し教室の中でな。廊下では食べるなよ?」


「おお!先生太っ腹!!」


「やるーー!」


ヒャッホー!なんて、みんな大喜びです。

それもそうだよね。

こんなサプライズがあるとは思ってもなかったから。

高橋先生が持ってきてくれたのは、某ハンバーガーチェーン店のポテトだった。

Sサイズだけど、この人数分だと結構いい金額じゃないかな?

高橋先生ってクラスメイトのみんなにも、私の事に対しても凄く良くしてくれるし楽しくて面白くもしてくれるんだよね。

ほんと、いい担任の先生に巡り会えたなって思うよ。

ありがとう、先生。




「「「「いっただっきまーーーす!」」」」


みんなで挨拶をしてから、ポテトやうまい棒を食べ始めます。

うまい棒も結構な数を用意したけど、いい感じでさばけた。

だからそこまで余ってる訳でもないけど、1人1本はある。2本はどうかな······? 

飲み物は各自水筒なりペットボトル飲料を持参してるから問題はない。

私もみんなと一緒に食べ始める。

やっぱりちょっとした労働の後は美味しいよね♪



「ねぇねぇ、このはちゃん?」 


「ん?な~に?」


昨日、ステージ発表の方をしてた子に声をかけられた。

なんだろ??


「このはちゃんに可愛い妹がいるって噂を聞いたんだけど······本当??」


「あ!それ、私も聞いたよ!」


「「「私も!」」」 


「私、このはちゃんがこのはちゃんそっくりな女の子()()と歩いてるの見かけたの!」


「あー!私も見た見た!すっごい仲よさげに手を繋いで歩いてたの! 妹さんなの?」


みんなが一斉にそれぞれ聞いてきます。

まぁ、広いとはいえ校舎内だから目撃もするよねぇ。

それに、目立つから。


「みんな、落ち着いて聞いてね?簡潔に言うと、あの女の子達は私の妹じゃなくて子供なんだよ。」


「「「「………ぇえええええ!!!???」」」」


本日1番の絶叫が上がった。

······よかった······。片付けの日で。

これ普通の日なら絶対に怒られるやつだ。


「ちょ·····ちょっと、待って!!もう1回言って!!」


「いいよ。もう1回言うね。あの女の子達は私の子供で娘なんだよ。それも一卵性双生児ってやつで、双子ちゃんね♪」


「「うっそーー?!」」


「「マジ!?」」


「このはちゃん、子供いんのーー?!」


「双子ぉぉ!??」



教室は超ビックリパニック中。

中にはポテトやうまい棒を落としてる子もいるし·····。

大丈夫かしら??


でも、その驚きも分からなくもない。

よく学生の時とかって誰と誰が付き合ってるとか発覚したりすると驚いたりするけど、私の場合それを通り越してるもんね。

進んだ先の終着点。

子供がいる発言だもん。

しかも双子。




「私の双子の子供。娘なんだけどお姉ちゃんの方は『雪』っていう名前で妹の方は······。」


少し落ち着いた頃を見計らって話を続ける。

折角のいい機会だからみんなにも知ってもらうんだ。

別に隠してる訳でもないからさ。


「私そっくりで可愛いでしょ〜?もう毎日幸せでさ。楽しくって♪」


ヤバい。

親バカ出ちゃいそう······。既に出てる?

雪ちゃん達を思い出すとつい頬が緩んじゃうんだよね。

いつもいつも2人で私を取り合ってさ。

でも最後はいつも両側にくっついて落ち着くんだけどね。


「うん、可愛いかったな〜。このはちゃんそっくりで、「ママ」なんて呼ばれててさ。」


「まさか、同級生がお母さんだったとは驚きだよね······。」


「ほんとほんと。まさかの子供有りだもんねー。しかも双子ときた。」


みんなが思い思いに感想を教えてくれます。


「あれ?そういえば、先生は知ってたんですか?」


1人の子が先生に訪ねてる。


「いや、俺も知らなかったぞ。昨日たまたま会った時に知ってな、さすがに驚いたよ······。」


あれ?

私てっきり先生は知ってるものだと思ってたから、それは悪いことしちゃったね。



「ねえねえ、このはちゃん。写真とかあったら見せてくれる?私見てなくてさ。」


「あ、私もー。見てみたい!」


「「私もー!」」



昨日見かけなかった女の子達が、雪ちゃん達を見たいというのでスマホにある写真を見せることにしました。

ちなにみ、女の子達全員が見るみたいです。

見れるかなぁ?

男の子達よりは少ないとはいえ、それで10人ちょいはいるからね。



「最近のから表示していくね。」


画像を全画面表示にしてスライドさせていきます。


「うわぁ〜〜、可愛い〜〜♡」「何これ!?超天使じゃん!」


「このはちゃんそっくりー♪」


「このはちゃんが、超若いんですけどー。可愛いいよ〜〜♪」


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


もうみんなが、キャーキャー言ってます。

可愛いとかそっくりとか、そんな感じで。

それには私も同感です。

親バカと言われればそうなんだけど、それを抜きにしても可愛いんだよね。

白い髪に赤い目、私そっくりな容姿で生まれて来てくれたから、とにかくそれが嬉しくってさ! 

しかも中々お目にかかれない、一卵性双生児というのも余計に拍車をかけてる。


そんな中、男の子達も見てみたいなーって感じを出してはいるんだけど、さすがにこの女の子達の輪を超えて見に来ることは出来ないみたい。


「このはちゃん、雪ちゃん達を産んだ頃って髪短かったんだね?」


「うん、そうそう。産んでから伸ばしたの。美容室行く時間が勿体なくてね。」 


「なるほどねぇ〜···そうい「ねぇ!見てみて!!」ん?」


どうしたのかな?


「おっぱい吸ってる〜〜♡」



ブブッーー!!!


ゴホッ!ゲホッ!ゴホッ!!



ああ、また吹いてる·····。

大丈夫かな······?なんか机とか床とか凄い事になってそうだよ。

私達とは位置が遠いから被害はないけど、あの席の周りの子には同情しちゃう······。

まぁその···原因が私なんだけども······。


「きゃ~可愛い〜♪」


「このはちゃん、幸せそうな顔してるよ〜」


「男子は見るなよー!」


私の授乳写真で、またキャッキャッ始まっちゃった。

あれ、お母さんが撮ったやつなんだよね。

私は恥ずかしいから止めてよって言ったものの、結局消すに消せなくて残しておいたやつだ。

今となっては消さなくて良かったと思ってるけどね。

大事な大事な思い出の1ページだから······。


「授乳ってさ、どういう感覚なの?その···くすぐったいとかそういうのってあるの??」


「あー···、それ私も気になるー。赤ちゃんといえど、アレを咥えられるんでしょ?で、もにゅもにゅって飲むんじゃなかったっけ?」


何だろ?

なんかみんな、興味津々って感じだよ。

そんなにこういう話に興味あるのかなー?って思ったりもした。


「そうだね······人にもよって違うのかもしれないけど、私は咥える瞬間は最後まで慣れなかったね。くすぐったいのとは違う感覚なんだけど、ピクッてなるのよ。それが駄目で···。でも授乳中はそんなことなかったよ。飲んでる姿を見てて可愛いのもあるんだけど、それよりも『たくさん飲んで早く大きくなってね』って言う気持ちの方が強かったからさ。」


ほんとそれ。

あげてる時は兎に角そういう気持ちに溢れてた。

そして産んで良かったなって思えるほどの幸せ感に包まれる。


「そうなんだ〜···いいねぇ♪」


「このはちゃんが凄い幸せそうな顔をしてるよ···。見惚れそう····。」


「本当ね。やっぱり子供を持つと変わるのかな?」


みんなが口々に言う。

確かに子供を持つと変わると言えば変わるよね、と思う。

少なくとも生活スタイルはガラッと変わるし。

それを良しと捉えるかノーと捉えるかは、人それぞれだと思う。


「でもねー······。気持ちは幸せだったけど、戦争なのよ。」


「「「「戦争!?」」」」


突然の物騒な言葉にみんなの声がするハモった。


「そう、戦争。私は完全100%の母乳であげてたから、こっちをあげてればあっちが『ギャー』。あっちをあげてればこっちが『オギャー』って具合でね······。上手くバランスがとれるようになるまで、大変だったなぁ。あとは現在進行系で娘達が毎回私を取り合ってるんだよね······。」


「「「「············」」」」


今となっては懐かしい思い出で、いい経験になったなと思えるけど、あの当時は大変だった。

お母さんがいてくれてるタイミングならあやしてもらえたり出来たけど、そうでない時は対処が難しいんだよね。

そもそも授乳中は動けないからさ。

月日が経って授乳の感覚が伸びたりしたら、楽にもなってきたけどね。



「ねぇねぇ、皆。ちょっと待って!」


「どうしたの?志保??」


「いや···写真を見てたら何か変だなーって感じてさ。」


「「「「変?」」」」


私達のクラス委員長の志保ちゃんが、話を止めて来たんだよね。

なんでも私の写真が変だとか??

みんなも「??」たけど、私もそんな感じ。

はて??


「このはちゃんさ、双子ちゃんって今何歳?」


「え?えーと、5歳だよ?それがどうかした?」


「うは!! それはそれで凄いんだけど、今5歳なら産んだのは10歳辺りなんでしょ? 10歳で出産も凄いしそんな歳の少女を妊娠させた男にも憤りを覚えるけど·····いやいやいや、それもあるんだけどそうじゃなくて! えーと···この授乳写真が10歳とか11歳位ならこのはちゃん、大人っぽくない?顔立ちは大人びてるでもいけるけど、その······胸がいくらなんでも歳の割に大きすぎるというか······。」


「あー···確かに志保の言う通りだよね。歳の割には胸は大きいし形も良過ぎる?」


「いや、その前に男が問題っしょ? このはちゃんには悪いけど、私、この子達の父親許せないよ! 10そこらの女の子のを妊娠させるなんてさ!!」


「ほんとほんと!! 信じられないよね!」


「ロリコンここに極まりってやつ!?」


「待って待って! ということはさ、このはちゃんはその男の人と結婚してるの!?」



ヤバい······。

なんか、みんなの話がどんどんエスカレートしてるよ······。

説明をきちんと出来てない私が悪いんだけどさ、それにしても存在もしない男の人の事であーだこーだと白熱してるみんな。

ごめんよ······。

そんな人は存在しないんだよ···。

私の事を思って言ってくれるのは嬉しいんだけど。



「待って!みんな!! きちんと説明をするから聞いて欲しいんだ。」


みんなの議論を止めて私に注目させて、説明をする事にしました。


「まず最初の歳の事なんだけど、みんなと同級生ではあるけれど歳が違うの。私は今ね、19歳なの。だからこの子達を産んだのは14歳の時なのね。」


「「「「「······ええぇぇぇーー!!??」」」」」


「じゅ···19ぅ?!」


「いや、その···このはちゃんは大人びてるなーとは思ってたけどさ······まさか年上だったとは····。」


「ごめんね······。入学式の時の自己紹介の時は説明する感じではなかったからさ···。」


みんなに謝る。

あの時、歳だけでも話でいれば少しは違ったかもしれないから。

ただ、あの時に歳の事を話せば今程ではなくても驚きに包まれて、次の人以降の自己紹介に支障をきたしてたと思う。

たから言えなかった。


「大丈夫だよ。誰だって話し難い事は1つや2つあるんだからさ。気にしないで!このはちゃん。」


「そうそう!それに歳くらいで何かが変わるわけでもないからね!」


みんなが気にしないでって言ってくれる。

それは嬉しいけど、まだあるんだよね······。


「ありがとうね、みんな···。でまだ続きがあって、私の娘達だけど······。」


こっちが問題なんだよねー。

私も衝撃的だったけど、産科の先生の方がもっと混乱してたから。


「結論から言うと、娘達に父親という存在はいないの。子供が産まれるには男と女が必要でしょ?でも、私は男の人を必要としないでこの子達を妊娠して産んだ。原因は分からない。だけど、それは遺伝子検査ではっきりしてるの。だからみんなが危惧するような男の人は存在しないから安心して? そして私は当然結婚もしてないからシングルママだよ。」

  

「「「「「「············」」」」」」



みんなポカ~ンってしてる。

多分理由(わけ)が分からなくて、理解するのに苦労してるんだろうなとは思うけど。

実際に私も最初に聞いた時は『はぁ?』って、なったからね。

でもお陰で私や両親、先生みんなが危惧してた事件性の可能性はなくなったのでそれはよかった。



「高橋せんせ······。意味分かります?」


「分かるわけないだろ······。ただ皆も知ってる通り、人に限らずほぼ全ての生命体は男女又はオスメスといった性別の違う存在が必要だ。それは厳しい生存競争の中でより強い、優れた遺伝子を残そうという一種の種の保存が働いてるからだという考えもある。人間にもそういうのはあるんだろうが······それは一先ずの置いといて、男を必要としないで生まれたなんて聞いたこともないな······。」


志保ちゃんが高橋先生に意見を聞いてたけど、結果的には分からんという事だった。

それはそうだよね。

だって本職の産科の先生すら、人類で初の事だと言ってたんだから。


「なぁ、鈴宮?」


「はい、何でしょ?」


「さっき遺伝子検査って言ってたけど、そうすると子供達は鈴宮のDNAが100%って事なのか?」


「そういう事ですね。だから病院の先生方も驚いてましたよ。人類初だって。それなんで今は頑張ってどうしてそんな事が起きたのか、原因や仕組みを研究してます。」


あり得ない事が起きたわけで、先生方はその謎を解明すべく色々と調べてはいる。

それには勿論、私も検査協力をしているんだけどね。

双子ちゃん達も定期的に検査をしたりして、身体に問題が出てないかとかを念入りに調べてもらってるし。

だってあり得ない生まれだから、いつどこでどんな症状が出るかも不明だから。

だから私も、そこだけはとても不安なの。



「センセ、どういう事?」


「詳しくは分からんけど、俺達みんなが両親から生まれてくるということは、父親と母親のDNAを半分ずつ受け継いでいるんだよ。だけど、鈴宮の娘さんにはそれがなくて、母である鈴宮のDNAが100%だという話だ。で、これは当たり前だか本来は絶対にあり得ない事なんだ。」


「そう言われると、確かにあり得ない事ですよね〜······。」


「成程······。難しい話だけど男の人を必要としないで産んだのって、ある意味奇跡ってやつだよね?」


「そうだね。産科の先生もそう言ってたよ。」


あり得ない事が起きた以上は奇跡しかないって。

そしてそれを目の当たりに出来た私達も幸せだと。


「なあ?鈴宮。こんな事を俺達に話してしまって良かったのか?今の時代、どこから情報が漏れるのかも分からんのに······。」


「大丈夫ですよ、高橋先生。別に子供達の事は隠してもいませんし今だって町中やスーパーとかショッピングモールだとか、普通に出掛けていますしね。それに私が母親だって言うのですら中々信じて貰えないんですから、父親の事なんてもっとですよ? 逆に姉妹だって言った方があっさり認識されますからね。」


「それは確かに納得できるな······。鈴宮をお母さんって見るには若すぎるし、少し歳の離れたお姉ちゃんならしっくりくる。」


「でしょ? で、そのDNA絡みももう論文?か何かで医学会の方に報告済みらしいですからね。その手の方々は多分ご存知だと思います。なので、特にこれと言って隠すことはないので大丈夫です。」



そう。

私は子供達の事は隠してはいない。

中学在籍中は諸々の事情により隠してはいたけど、卒業後は隠すことなく公園に遊びに行ったり一緒にお買い物をしたりと、普通のお母さん達がやってる様な事をやってきた。


そして先程話にも出した医学会絡みの報告云々も、私の承諾のもと報告済みなんだよね。

あくまでそういう事例があったという事のみで、何故そうなったのかといった詳しい原因や仕組みなどは目下研究中なんだけど。

そういう訳で一部の医学関係者にも知れ渡っているし、隠すものはないの。

それに、信じるか信じないかは人それぞれだしね。



「このはちゃん···。さっきアレコレ言い合っちゃってごめんね。」


「「「ごめんなさい!」」」 


「デリカシーに欠けてたし、大変失礼な事を言ったと思ってます。本当にごめんね。」



みんなが頭を下げて謝ってくる。

私としてはそこまで気にしてないからいいんだけどね。

だって伝えてなかった私が大元の原因なんだから。


「大丈夫だよ。みんなが私の事を気にしてくれたのが、嬉しく感じてたから。だから本当に気にしてないよ。ね?」


みんなの顔を見て、安心してくれるように優しく話す。


「こんな私だけどさ、これからも仲良くしてくれたら嬉しいなって思ってる。改めて宜しくお願いします。」



今度はこちらから頭を下げて、みんなにお願いをする。

こんなにも優しいみんなだもん。

きっといい友達になれる。

私はそう感じる。



「「「「こっちこそ!」」」」


「「「「よろしくね!このはちゃん!!」」」」

いつも当作品をご愛読頂きありがとうございます。


前話の後書きにもお知らせしました様に、100話突破記念のおまけ話になります。

楽しんで貰えたら幸いです。


内容は読んで頂いて分かる様に、もしこのはちゃんが産んだのが双子ちゃんだったら?の世界です。

本編では採用しませんでしたが、この世界のこのはちゃんも毎日が幸せに包まれてます。


ママ大好きな双子ちゃんがちょっとした事でこのはちゃんを取り合い喧嘩して、それを収めて······。

大変ではあるもののそれもまた楽しくて幸せで。

幼稚園、小学校、中学校、そして高校。

恐らく中学生くらいまではそんな光景が続くのでしょう······。



そんな光景が浮かぶ世界です。


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