表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/312

三八二年 実の三十六日

 朝、ククルは店の前に出てきていた。

 実の三十六日。

 イルヴィナまでは遥かに遠いが、せめてここから祈るつもりだった。

「ククル!」

 丘の上から空を見ていると、直接家から来たらしい、テオとレムが駆けてきた。

「来てると思った」

 そう言って笑い、テオも同じように空を見上げる。

「ジェットたち、今向かってるのかな」

 独り言なのだろう、レムは返事を待つでもなく。

「今日こそいい日になるといいね」

 続けられた言葉に頷いて、ククルは目を閉じた。



 ジェットを守ってくれた人々への感謝を。

 そこで眠る人々への祈りを。

 これからのジェットも無事であるようにとの願いを。



 ここライナスから。

 イルヴィナへ向けて。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点]  祈ることしかできないですよね。  でも、その祈りがこれからに繋がってゆくの  でしょうね。  レムの明るさがいいですね!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ