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須岡カスオの一日  作者: まねき猫
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三日目の三日月

須岡は重たい腰をあげ、ベッドから起き上がった。

コーヒーを入れるのは最近の流行りだ。


カーテンなんて高級品はドラマでしか見たことがない。

朝日がまぶしければ起きられるが、曇りだと遅刻確定。


コストコでみんながよく買っているであろう小さなパンがたくさん入っているやつを想像しながら近所で買った食パンにジャムを塗るのをよしとしない私は栄養ドリンクでも飲もうかと思ったこともあったが、それはただの一般人と同じだと焦りだしたので最近はもっぱらTRFのダンスエクササイズをしながらダイエットをしているYOUTUBERの動画を頼りに探し出したかっこいいスマホケースに入れたスマホのアラームを消した。


「アラームよりも早く起きてしまった」


私が現在執筆中の小説のタイトルだ。

やりたいことで時間が足りない。

一日が50時間くらいあったらな。そんなことをいつも考えている。


しかし現実はそうはいかない。


金持ちにも貧乏人にも平等に与えられているもの…

そう、エコバックである。


昨今のサステナブルな社会実現に向けた動きで一番活躍したもの、それが「サステナブル」というよく意味の分からない横文字だ。

なんかかっこいい。

インフルエンサーとか、ドーミーインとか、聞いたことはあるけど詳しく意味はわからない。

けど、響きがかっこいい。


一日が50時間だったら、人間の寿命は40歳位になる。

つまり、私は死にかけている。


なぜなら私の一日はみんなの二日。私の正月はみんなのお盆にあたる。


この能力を手に入れてから、命の危機が何度かあった。

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