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{第143話}大雨特別警報  作者: 健白歯
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僕は 遠回しの遠慮ができない。。。

僕は 遠回しの遠慮ができない。。。

僕は 年に1回くらい

友人たちに 電話する

(夏の盆明け や 正月明け など)


土日祝日 朝から深夜まで 診療していると

当院には 揚げ足を撮るような クレームを言ってきたり

治療費をまけろ など

普段から いろんな変な患者さん達が多く来院し

僕は その対応に追われ

神経をすり減らし 激しいストレスにさらされているので

プライベート・私生活 では 極力

あまり 人 には気を使いたくない


先日も 夜に激痛の急患さん 初診

27歳 男

が来院され


僕のスーパー話術で

すぐに打ち解け 

スーパー処置で 痛みもとれると

僕を気に入ってくれ めちゃなついてきて 

気をよくした僕も調子に乗ってしまい

「今度 焼肉をおごってあげるよ 一緒に行こう!!!」

と つい 言ってしまったが

彼は 「必ず来ます!!!」と とても喜んでいた。。。


まあ 患者さんに好かれるということは

本来はいいことなんだが 

僕の内心は 少し 悶々としている。。。


プライベートお時間まで 本当は

患者さんと接していたくはないのが正直な気持ちだ。。。


結構 治療後 フレンドリーな関係になり

仲良くなった患者さん達に


「今度は治療じゃなくて 遊びに来ます

なんか歯医者さんに来た気がしない」

とよく言われるが 僕の内心は

『え~~~ 気を使う~~~』

と マイナスな気持ち として思ってしまう。。。


僕は昔 独身の時に 

よく言っていたセリフがあって


「僕は一匹狼 ロンリーウルフ です!!!

わおぉぉぉぉ~~~~ん」


というセリフをよく言ってみんなを笑わせていましたが

本当に 根っからの 一匹狼 なんだと自覚しています


昔から僕は 群れるのが あまり好きではない


仕事など この世界の荒波を生き残るために

しょうがなく スーパー話術 を手に入れて

すぐに誰とでもフレンドリーな関係になれるように

自分を改造してきたが 

根本的な 孤独な性格 は

なかなか変えられない。。。


何かの歌詞にもあったが

たくさんの人の中にいても ふと孤独を感じてしまう。。。

そういう気持ちにすぐになってしまう。。。


部活も サッカー バスケ もしてきたが

協力しあうような チームワークプレイ よりは

弓道 剣道 陸上(マラソン 美術部 など

個人プレイ の競技が好き


今も 読書したり(僕は活字中毒)

絵を描いたり 筋トレしたり 歌を歌うなど

ひとりで コツコツと 地道に努力する活動が好き


僕が子供の時 市営住宅 に住んでいたのだが

友人が「遊ぼう~」 「野球しよう~」と

多くの友人たちが 遊びの誘いに来るのだが 

あまり僕は うれしくなく

それを見ていた母親は 「この子は 協調性がないのかしら?」

と心配していたようだ。。。


僕は ベットに寝転がって

ひとりで キン肉マン消しゴム とかで

「やぁ~~~」「とぉ~~~」と 一人遊びするほうが

楽しかったような気がします


それが高じて 今では 細かい絵を長時間 描いたり

本を読みまくったり

想像力をはばたかせる時間が 

楽しい時間 価値ある時間 に思えます


僕はスーパー話術を手に入れていて

どんな人でも 普通の人だったら

あっという間に 友人のような 

フレンドリーな関係に持っていくことができる


ただしこれが 相手の性格を見誤ると

僕は 簡単に 相手に なめられて 

患者さんであれば 普通に 治療費まけて

とか 揚げ足をとられるような 

変なクレームを入れられたりなど

馬鹿にされやすくなる


僕的には フレンドリーさ を醸し出して

歯医者嫌いな 初めて当院に来た患者さんに

僕の人となり を知ってもらい 親近感を感じてもらい

何でも質問しやすい状況にして

スムーズに気軽に治療を受けてもらえる環境になるように

努力しているつもりです


その分 先ほども書いたように

患者さんに 滅茶苦茶 気を使っている分

私生活では 気を使わなくてもいいであろう友人とかにも

あまり積極的に 会いたい という気持ちが出てこない。。。


僕のお奥さん と 二人で 気軽に 旅行に行くくらいの

休日の使い方や ストレス発散が 

僕には あっている。。。


僕は 友人たちに

正月明けとか 年に一回くらい

電話して近況報告をしている。。。


この前 久しぶりに北海道の友人と電話で話したときに 

友人が「今度 北海道においでよ めちゃもてなすよ」

と言われたんだけど 

最近疲れ果てている僕は 時々 失言が出て 

あとから 反省することが多くあります。。。


「いやぁ~この電話で一年に一回の頻度で

(一年に一回 僕から電話して 1~2時間しゃべります)

近況報告しあうだけで よくない?


僕が病院を閉めて 休みを取るときは 

貴重な休みだから 

休むときはまとめてとって


(コロナ前までは 今までにも思い立ったら すぐ行動で

病院を閉めて 1週間くらいかけて

春夏は アジア方面

秋冬は ヨーロッパ方面 に海外旅行

また 2,3ヶ月に一回は 国内の温泉旅行に行っていました)


誰か 友人などの個人に 会いに行くというよりは 

日頃のストレスを発散させるために 

いろんなところ 例えば 観光名所や世界遺産など

朝から晩まで バスで連れて行ってくれて 

強制的に見て回れる 弾丸ツアー みたいな 

できるだけ平日に休みを取って行く

長期間の旅行がいいんだよね。。。


わざわざ 友人に会いに行くためだけに

しかも君の休みに合わせて 

週末に休んで 会いに行くだけの休暇は

ちょっともったいない気がするんだよね」

というと 電話の向こうの友人は 

少し 無口になって 引いていました。。。


しかも 僕から電話しているのに

何かをモグモグ食べながら

しかも TVを見ながら 

うわの空で 電話をされていました。。。


本当は 「今度 北海道においでよ めちゃもてなすよ」

と言われたのならば 愛想だけでも 表面上だけでもいいから 

挨拶的に軽く

「うん 時間見つけて 行くね!!!」って 言えばいいのだけども

うわべだけの 口だけ約束 は僕は絶対にしたくないんですよね。。。 


自分の病院を 独立開業してから

すぐに 一気に大成功して 

自己中心的な 人の気持ちを考えられないような

天狗状態になっていた僕は

あまり何も考えずに 

思った事を ずけずけと 言っていた時期がありました。。。


先記した通り 初めての患者さんとでも

すぐに仲良くなれる話術を持っている僕は

患者さんになつかれやすいが

馬鹿にされると ムキになって 

相手をどこまでも追及していく僕が

なつかれると なんか逃げたくなる性格だと

自分でも自覚しています。。。


前にも 夜10時過ぎに

作業服を着た男性(20代)が

いきなり当院へ来たので

「どうしたんですか? どこか歯が痛いのですか?」

ときくと

「いやぁ~ この前 ここに 治療しに来た時

先生との会話が楽しかったんで 遊びに来ました~~~」

と笑顔で言われたのですが

最近 疲れ果てている僕は 

「ごめんね わざわざ来てくださったのはうれしいんですが

僕は朝から深夜まで働いているので

最近 疲れ果ててしまっていて。。。


患者さんのいない夜間の部は エネルギー を落として

体力を温存しているんです


君はいい人だけど やはり 何かしら人と対応すると

僕は少なからず 君に気を使っていて 

精神的にドッと疲れ果てちゃうんですよ


でも 治療でお見えになって 対応するときは

なぜか めちゃ ランナーズハイ状態になって

ガンガン 楽しくおしゃべりできるんで 

これからは よかったら

何もない時は できるだけ お見えにならないでね

うちに来るときは 歯の治療をしに来るときだけ来てね。。。」


というと 悲しそうな顔をして帰っていき

その後 来なくなった。。。


これが 電話バージョン があって 

よくあることなのだが

電話がかかってきて 開口一番


「先生~ お久しぶり~~~!!!

私の事 覚えてますか~~~?」

というような電話が よくかかってくる。。。


昔の イケイケどんどん の頃の僕は

「君ね~~~ ごめんけど

誰かわかんないですよ。。。


僕が 一日に何人 患者さん診てるのか

知ってるの? 

百人だよ~~~


だから 電話の声だけで 誰なのかわかるわけないじゃん」

というと 電話口で テンション高かったのに

「そんなんだ・・・」と言って 

何か 用事があったんだと思うが

「また電話します」と言って

二度と電話が かかってくることはなかった。。。


おそらく 患者さんが当院へ来院された時

調子のいい僕は めちゃフレンドリーにおしゃべりして

相手も めちゃ喜んでくれて

当院の ファン になってくださっていただろうに

僕のしょぼい対応で 失望させてしまっていたようだ


そんな内容の電話が何度もあって 僕も 

『さすがにやばい・・・』 

と感じ悟って反省した時期があり

それからはそういう電話があったら

「超~~~お久しぶりぃぃぃ~~~

元気してましたかぁぁぁ~~~

君のこと?

うんうん めちゃ覚えてるよ~~~!!!

歯の調子は大丈夫?

何かございました~~~?」

といって話を盛り上げて 水面下で

『この人は 誰だっけ?』

と話術で 探っていくのです。。。


病院にいる間は 僕は

仕事をして 掃除をして カルテチェックをして

お金の管理をして 次の日の準備をして

細かい絵を描いて 歌を歌って こんな感じで文章を書いて

筋トレをして 新聞を端から端まで読みこんで

患者さんのいない時間帯も できるだけ テンションを高め

深夜でも いざ 激痛の急患さんが来たら

すぐにでも細かい治療ができるようにスタンバっており

深夜帯でも 応急処置ではなく

時間をかけてでも 必ず痛みが楽になるように

頑張って説明して治療しまくっています


なので 何度も書くが

病院を一歩でも出ると

誰にも気を使いたくないし

できるだけ 人にも会いたくない


できる限り 自由にふるまいたい。。。


2022年7月1日 深夜AM1:56


僕は 遠回しの遠慮ができない。。。

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